地獄の底から念仏を唱えている
淡い望みなど抱かない 最悪想定、夢幻を抱くこそ哀れ (ああ、その通り、つまらない、実現しそうもない夢を、見続ける振りも止めだ)
善人だけが行ける天国への幻滅 おそらくは無人、居て数人しかいない 生きること、自体が他の命を喰らう (善悪の楔、生きてること自体が罪、冗談じゃない、偉そうにする権力者こそ、どうなのか) 何故念仏を唱えるのか 唱えることにより、一元論の世界と繋がる 唱えさせられている、という気づきと救済の証 (信心を必要せずとも、一元論、思いが救いになると知る、知は世界を変える) 世界、そのものへの幻滅が根底に 方便が許される人、許されぬ人、運不運 あたかも中二病の少年の様に、世の中を呪う (持つ者と持たない者、その間は深く、結局は生まれつきガチャが成功を約束する)
ここに救世がある 全てを否定する、神は死んだ 必然である、でなければ地獄住まいは変わらない (この世界、そのものに疑問を抱かねばならない、私たちの多くは奴隷思想が染みついている) 地獄の底から念仏を唱えている 地べたを舐める様な絶望、非合理、怒り 人間存在そのものに理不尽が含まれている (現実を正しく認識せよ、ルサンチマンの与える薄っぺらい幸せの真実を、知れ) 一元論そのものは、古くは太陽信仰.etc 月並みの、使い古されたツールに過ぎない 信仰から集団統制を得て、社会が生まれた (目的は、集団、社会の維持発展の為に人間は存在している、全ては社会の為に) 社会、そのものに潜む原罪、全て罪人であると 奴隷道徳のもと、人間は苦悩の人生を歩む 虚無の夜は明けることはない、永遠に (ここは、虚無が支配している、一人の人間は一人の人間ではいられない、集団意識が支配する) 善悪の道徳、美醜の観念、判断の正誤
これらニヒリズムを否定せねばならない 自らの世界を構築せよ、力への意志を示せ 世界は永劫回帰、この刹那が今、ここにある 神は死んだ、そして神の役割は継承される 人間一人一人が、世界を創生する (新世界よ、今こそ、来たれ!)
と、 私は地獄の底で呟いている ここも、上の世界とどう変わるのか 真実は、下から見上げた方がよく見える 地獄の、広大な風景が目前に広がっている 大声で念仏を唱えている いつまでも、いつまでも、いつまでも
|
No.2280 - 2025/06/14(Sat) 01:36:27
| ☆ Re: 地獄の底から / 山本葉月 | | | こんばんは。私のルーツにお寺があって。私には小さい頃から念仏はとても身近なものです。お寺に来る方たちは、色々な苦しみを背負っていらっしゃいます。救いはどこにあるのか胸が苦しくなる言葉たちですね。帚木蓬生さんのネガティブケイパビリティのお話を今回は思い起こしました。
|
No.2283 - 2025/06/14(Sat) 19:10:40 |
| ☆ Re: 地獄の底から / aristotles200  | | | 山本葉月様 ご感想、ありがとうございます。 そうですね、宗教とは救いを求める心ですね。 私は無信仰、無宗教の人間なので、本質的な救いは理解出来そうにありません。 それでも、歎異抄は大好きです。 大きく言えば救いですが、小さく見れば覚悟のような、とても心に刺さります。 今回の詩は、歎異抄の一節から詩を膨らせました。 膨らせ過ぎて、最近ハマっているニーチェとか、実存とか、色々くっつけましたが、 描きたかったのは光景です。 地獄を描きたかった思います。
|
No.2284 - 2025/06/14(Sat) 19:25:28 |
|