おばあちゃんはお星さまになっちゃったの
そう大人たちに尋ねる わずか六年の人生を辿った者 いつものわんぱくな少年の表情は消え 不思議や困惑が入り混じった なんともはっきりとしない表情の少年がいた
そこには大人たちのように 泣きそうな悲しそうな表情はなく ただ目の前に起きていることをどうにか処理しようとする少年の姿があった
わかっているのか わかっていないのか いや彼はきっとわかっている
そのどうにも言えない表情と そのどうにもならない感情を 私は忘れることができないでいる
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No.238 - 2023/10/04(Wed) 17:06:55
| ☆ Re: 記憶のカケラ / 荻座 利守 | | | 小さい子にこんな質問をされたらどう答えるか、難しいですね。 「いつものわんぱくな少年の表情は消え 不思議や困惑が入り混じった なんともはっきりとしない表情の少年がいた」 というところに、少年の健気さが滲み出ていていいと感じました。
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No.239 - 2023/10/04(Wed) 19:37:09 |
| ☆ Re: 記憶のカケラ / 齋藤純二  | | | こちらの作品を拝読していまして、 自分の体験と重なり悲しいというより、 不思議や困惑という気持ちを思い出していました。 (小さい頃に棺おけに入った知り合いの顔を見て、 なんとも不思議な気持ちになりました) このようなシュチュレーションで 少年の様子を上手に表現できていて素晴らしい作品だなあ、と思いました。 洞察力が凄いです!
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No.240 - 2023/10/04(Wed) 22:52:44 |
| ☆ Re: 記憶のカケラ / 秋冬 | | | 短い詩の中にしっかりと「人生(死と生)」が描かれていますね。亡くなったおばあちゃんにも、幼い頃があり、大人があり、大人にも幼い頃があり、やがて死がある。少年もやがて大人になる。連綿とつながる人生を感じました。
わかっているのか わかっていないのか いや彼はきっとわかっている
「いや彼はきっとわかっている」に作者の強い思いを感じますが、私はこの一文をなしで読んだ方が
そのどうにも言えない表情と そのどうにもならない感情を
へとすんなり進めるような気がしました。全体を通じてとても良い詩だと思いますので、わざわざ書く必要もないと思いつつ、あくまでも参考として。
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No.241 - 2023/10/04(Wed) 23:01:07 |
| ☆ Re: 記憶のカケラ / めくろり | | | 荻座さま ご感想ありがとうございます。健気さというご感想をいただき、嬉しいです。 その部分はいつもとは違う少年の様子を表現出来たらいいなと思って書いたところです。ご感想をいただき、子供らしさ、その子らしさが伝わっているように感じたので嬉しかったです。
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No.244 - 2023/10/05(Thu) 17:53:00 |
| ☆ Re: 記憶のカケラ / めくろり | | | 齋藤さま ご感想ありがとうございます。この詩の少年のように同じような経験を齋藤さまもされていたことを踏まえて、 その不思議な気持ちは小さい頃という特定の期間に自分が知っている、出逢ったことがある人の死というものを経験した方にしかわからないものがあると思います。 そんな経験を持つ方にお褒めの言葉もいただき嬉しいです。ありがとうございます。
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No.245 - 2023/10/05(Thu) 18:14:44 |
| ☆ Re: 記憶のカケラ / めくろり | | | 秋冬さま ご感想ありがとうございます。人生がつながっていることをあまり意識出来ていなかったのですが、ご感想をいただき表現出来ていると言って下さり、気づくことができました。ありがとうございます。アドバイスもいただきありがとうございます。 秋冬さまのアドバイス通り、その文章はなくした方が私も読みやすいと感じました。 断定をする文章を使ってしまうと次の文章へのリズムが悪くなっていることに気づきました。ためになるアドバイスをいただきありがとうございました。
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No.246 - 2023/10/05(Thu) 18:26:15 |
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