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★ 「紡ぐ」 / 万年 草
誰かのことを想って
何かを出来たなら
それだけで
幸せなことじゃ
ないかい

今はまだ
何物にもならなくても
とにかく続けて
みることだね

有名にならなくたって
売れなくたって
自分が創り上げたものが
誰かのためになれば
それでいいじゃないか

見返りを得るためじゃなくて
誰かに喜んでもらうために
何かをするのさ

今まで積み上げてきたものは
きっと無駄にはならないから
君がこの世に残したものは
きっと誰かの宝になるから

これまで紡いできたものは
必ず誰かを支えているから
心配しないで自信をもって
紡ぎ続ければいいのさ

No.2297 - 2025/06/18(Wed) 14:46:56

☆ Re: 「紡ぐ」 / 荻座利守
タイトルの「紡ぐ」とは、言葉を紡ぐことを表しているように思えました。
でも、誰かに認められるとか、評価されるとかではなく、自分の発したはたらきかけが、世界にほんの僅かでも波及して、誰かに届いて、その人の支えとなる。そう考えると、「紡ぐ」とは、言葉だけに限らないものなのかもしれないですね。
「君がこの世に残したものは/きっと誰かの宝になるから」というところから、「一隅を照らすこれすなわち国宝なり」という言葉を思い出しました。
一隅を照らす生き方をしてみたいものです。

No.2301 - 2025/06/19(Thu) 16:33:45

☆ Re: 「紡ぐ」 / 万年 草
荻座様、

ご感想ありがとうございます。
ご指摘の通り、タイトルの「紡ぐ」は、
基本的には言葉ですが、その人の心を紡いでいるものであれば、
何でもよいと思います。

私も、自分の紡いだ詩が、誰かの力になればと、
常日頃思っております。

No.2305 - 2025/06/20(Fri) 15:51:44
★ 勤勉な怠惰 / 多年音
席が空いて
ワクワクさんが来たら遊んで
席が空いて
メラメラさんが来たら働いて
席が空いて
シクシクさんが座ったら泣く

そんな風に席は空いて、みんなで話し合って座っていくんだけど
だらだらさんは率先して前に来る
「誰も詰めないなら私が詰めますよ」とせかせかしている
みんなが優柔不断な間を通って抜けてくる
そんなに急がなくてもいいのに
だらだらさんは名前の割に勤勉なんだ

ほんとうは辞めてほしいから、叱ってあげたいんだけど
あまりに健気にしてるもんだから

No.2295 - 2025/06/17(Tue) 20:56:28

☆ Re: 勤勉な怠惰 / 齋藤純二
語り部といろんなキャラクターとの絡み。
相手によってその場の空気やイメージが変わる感じが
ああ、わかるなあ〜、なんて思いながら拝読しました。
そしてだらだらさんへ叱りたいけど叱れない、がユニークでした。

No.2299 - 2025/06/18(Wed) 20:49:28
★ 2時間目に晴れ / まようねこ
少女は
窓越しに映る、
自分の欲望を追求する

いつか本で知った
虹色クリームソーダの
夢が見たくて。

制服を貫く

想像力よ

No.2294 - 2025/06/17(Tue) 16:39:17

☆ Re: 2時間目に晴れ / 荻座利守
作者さんは高校生でしょうか、あるいは学生時代の思い出でしょうか。
短い詩ですが、一つ一つの表現が巧みだと感じました。
タイトルの「2時間目に晴れ」というところから、もしかしたら、雨上がりの空に架かる虹を見て、クリームソーダを思い浮かべたのかな、などとも思いました。
末尾の「制服を貫く/想像力よ」というところが象徴するような、何ものにも縛られない、心の自由を感じさせる作品ですね。

No.2296 - 2025/06/18(Wed) 07:40:07

☆ Re: 2時間目に晴れ / まようねこ
荻座利守さん、素敵な感想を本当にありがとうございました。
(いただいたご感想に返信するということが初めてなので、正直、緊張しています。)
私は、学校の文芸部に所属している、中学三年生です。顧問の先生に許可を頂きまして、時々、この場所を利用させてもらっています。
部活の引退、また、卒業までに、自分自身の言葉に磨きをかけていきたいと思います。
レギュラーメンバーの皆さま、ご感想やアドバイス、いつもありがとうございます。まだまだ未熟な初心者ですが、これからもよろしくお願いします。

No.2298 - 2025/06/18(Wed) 17:22:28
★ YOU ARE MY CURSE♥ / まようねこ
今だってまわってる
頭の中に
あんたの言葉たち

カーテンも湿気もまぜまぜしちゃえ

ずっと縛られてるよ
このままでいいのかもね

(あの一面はとっておいて。この一面は使い捨てだからさ、)

染まれよ染まれ
あたしの心
ボロボロになっても、
生きていてね?

No.2292 - 2025/06/16(Mon) 23:17:56

☆ Re: YOU ARE MY CURSE♥ / 荻座利守
他者の言葉に縛られている、あるいは振り回されている心の様子を描写した詩のように感じました。
「(あの一面はとっておいて。この一面は使い捨てだからさ、)」という表現が、とても実感がこもっていていいですね。
末尾の「ボロボロになっても、
生きていてね?」というところが、軽めの感じの中に、どこか切なさを感じさせます。
心の描写が巧みな詩だと思います。

No.2293 - 2025/06/17(Tue) 08:43:28
★ 能舞台 / 異邦人
   ひびのはいった仮面をかぶり続けてきた
   能舞台に扇子を持って立った
   観客のいない舞台であった
   私は床から足をあげた
   足は床を強くけった
   水と油があざやかに分離した花火が
   夜空に爆発した
   ひびのはいった仮面が床に落ちた
   私の素顔が露出した
   開かれた扇子を持った私の手はまっすぐ前方をさし
   床を踏みしめた足はそのまま前へ前へ運ばれていった
   扇子は裏返され自分をあおるように上下に動いた
   うしろから鼓の音が聞こえてきた
   私の中で私の詩が声を上げて読み上げられていった
   

No.2286 - 2025/06/15(Sun) 00:49:41

☆ Re: 能舞台 / 齋藤純二
ひびのはいった仮面をかぶり続けた

出だしが素晴らしいですね。
素の自分を出したいけれどずっと隠していたという心情を
「ひび」として表していることろがカッコいい。
そして、一歩を強く踏み出すことで能面が割れ自分らしさが露になり、
その勢いでどんどん進んで行ける。
能の舞台を使い詩の世界を歩き出した様子が描かれ、
構成もよく、「〜た」と一行ごとに言葉を切っていたのも
効果的に読者に語り部の声が聞こえてくると思います。
どんどん詩を楽しまれてください!

No.2290 - 2025/06/15(Sun) 11:04:20
★ あーらやしき / タンチョウ
地獄でいいと思ったら

五右衛門の種が

何万メートルも

根を張る

その芽が出る前に

No.2282 - 2025/06/14(Sat) 17:59:58

☆ Re: あーらやしき / 齋藤純二
地獄でいいやと思ったら
五右衛門の悪への勧誘が来て……。
芽が出る前に、ということで
道徳心でストップがかかったようですね。
楽しく拝読させていただきました。

No.2285 - 2025/06/15(Sun) 00:41:08

☆ Re: あーらやしき / タンチョウ
受験に落ちて生きる意味の無かった私も

無明が真如に薫じる・・教えを受けました

感謝・ハレルヤ・スパシィーパ・Thank you・カムオンチ―・

アサンテ・カムサハムニダ・シェシェニ―・・・・・etc.

No.2288 - 2025/06/15(Sun) 01:42:31
★ 地獄で会いましょう / aristotles200
金曜日の夕方、電車内
蓄積された疲労・ストレスと週末の期待

腕時計の針を動かして、貯時間する
気付くと月曜日の朝、通勤電車に乗っている
そう、時間を貯めれる腕時計
祖父の形見、かなり古く動かない
それでも、いつ見ても時間は合っている

企みがある
1週間、時間を貯めて旅に出ようと思ってる
毎朝、リセットする
つまり、片道で、どこまで行っても日付が変われば自宅に戻れる

二日目のこと
あっと、気付いた時には宙に飛ばされていた
高級スポーツカーが、そのまま去っていく
意識が遠ざかり、、、、、、

何処かの市役所、待合いに座っている
5番窓口の人に呼ばれた
すいません、記憶がなくて
ここ何処ですか?
地獄だけど
えっ、貴方は?
閻魔です。
は? 僕、死んだんですか?
はい、ひき逃げです
あああ、そうか、そうだったのか、でも
何で、地獄なんですか?
何も悪いことしてないけど
ペーパーを渡す閻魔
牛、1056匹
豚、26601匹
鶏、68908匹
主なる犠牲者ね、Aさん
こりゃ、地獄行きだよね、どうしようもない
え?
食べても駄目なの?
勿論、生命の価値に差はありません
じゃあ、肉食する生物、全部地獄落ち?
頷く、閻魔

と、腕時計のアラームが鳴る
三日目、自宅12時01分
戻った!
これは夢なんだろうか
不思議な腕時計がなければ、今頃、、、
いや、結局死ぬんだし
みんな地獄行きとは、、、

そうだな、所詮、人間の善なんて
全て、偽善に過ぎないんだな

No.2281 - 2025/06/14(Sat) 01:41:58

☆ Re: 地獄で会いましょう / 齋藤純二
不思議な時計で
生き物の命を奪ったということで地獄行きを知るとは……
善とは……、難しいですね。
小説にある展開のようで興味深く拝読いたしました。
とても上手に書けていますね、素晴らしい!
もちろん佳作です。
ああ、この掲示板はそういう評を出すところでないですね。
失礼しました。

No.2289 - 2025/06/15(Sun) 10:43:32

☆ Re: 地獄で会いましょう / aristotles200
齋藤純二様
ご感想(評)、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
叙情詩を目指して、色々なタイプの詩を作っています。

元は(今も)、儒学を独学で学んでいる者ですので、つい論述が多くなり、目指す叙情詩から逸脱、良くて哲学詩、悪ければ断片集になることが多いです。

どうすれば論述から離れられるのか、それが今作のようなストーリーものです。
悪戦苦闘していますが、詩らしい詩を目指して、頑張ります。

No.2291 - 2025/06/15(Sun) 11:56:19
★ 地獄の底から / aristotles200
地獄の底から念仏を唱えている

淡い望みなど抱かない
最悪想定、夢幻を抱くこそ哀れ
(ああ、その通り、つまらない、実現しそうもない夢を、見続ける振りも止めだ)

善人だけが行ける天国への幻滅
おそらくは無人、居て数人しかいない
生きること、自体が他の命を喰らう
(善悪の楔、生きてること自体が罪、冗談じゃない、偉そうにする権力者こそ、どうなのか)
何故念仏を唱えるのか
唱えることにより、一元論の世界と繋がる
唱えさせられている、という気づきと救済の証
(信心を必要せずとも、一元論、思いが救いになると知る、知は世界を変える)
世界、そのものへの幻滅が根底に
方便が許される人、許されぬ人、運不運
あたかも中二病の少年の様に、世の中を呪う
(持つ者と持たない者、その間は深く、結局は生まれつきガチャが成功を約束する)

ここに救世がある
全てを否定する、神は死んだ
必然である、でなければ地獄住まいは変わらない
(この世界、そのものに疑問を抱かねばならない、私たちの多くは奴隷思想が染みついている)
地獄の底から念仏を唱えている
地べたを舐める様な絶望、非合理、怒り
人間存在そのものに理不尽が含まれている
(現実を正しく認識せよ、ルサンチマンの与える薄っぺらい幸せの真実を、知れ)
一元論そのものは、古くは太陽信仰.etc
月並みの、使い古されたツールに過ぎない
信仰から集団統制を得て、社会が生まれた
(目的は、集団、社会の維持発展の為に人間は存在している、全ては社会の為に)
社会、そのものに潜む原罪、全て罪人であると
奴隷道徳のもと、人間は苦悩の人生を歩む
虚無の夜は明けることはない、永遠に
(ここは、虚無が支配している、一人の人間は一人の人間ではいられない、集団意識が支配する)
善悪の道徳、美醜の観念、判断の正誤

これらニヒリズムを否定せねばならない
自らの世界を構築せよ、力への意志を示せ
世界は永劫回帰、この刹那が今、ここにある
神は死んだ、そして神の役割は継承される
人間一人一人が、世界を創生する
(新世界よ、今こそ、来たれ!)

と、
私は地獄の底で呟いている
ここも、上の世界とどう変わるのか
真実は、下から見上げた方がよく見える
地獄の、広大な風景が目前に広がっている
大声で念仏を唱えている
いつまでも、いつまでも、いつまでも

No.2280 - 2025/06/14(Sat) 01:36:27

☆ Re: 地獄の底から / 山本葉月
こんばんは。私のルーツにお寺があって。私には小さい頃から念仏はとても身近なものです。お寺に来る方たちは、色々な苦しみを背負っていらっしゃいます。救いはどこにあるのか胸が苦しくなる言葉たちですね。帚木蓬生さんのネガティブケイパビリティのお話を今回は思い起こしました。
No.2283 - 2025/06/14(Sat) 19:10:40

☆ Re: 地獄の底から / aristotles200
山本葉月様
ご感想、ありがとうございます。
そうですね、宗教とは救いを求める心ですね。
私は無信仰、無宗教の人間なので、本質的な救いは理解出来そうにありません。
それでも、歎異抄は大好きです。
大きく言えば救いですが、小さく見れば覚悟のような、とても心に刺さります。
今回の詩は、歎異抄の一節から詩を膨らせました。
膨らせ過ぎて、最近ハマっているニーチェとか、実存とか、色々くっつけましたが、
描きたかったのは光景です。
地獄を描きたかった思います。

No.2284 - 2025/06/14(Sat) 19:25:28
★ One In A Million / WATARU
誰もが戻りたいと願う
自分はその位置にいる

誰もが知りすぎて
可笑しな位置に立ってる

あいつが常に後悔してる事を
俺は常に変えていける

慣れすぎて感じないんだな
俺は感じすぎるんだ

ミステイクを少なめにする
あいつには出来ない事さ

お前は過去ばかり振り返って
未来を置き去りにしてる

あの頃の俺だったら長生き出来なかった
一瞬の「シューティング・スター」で終わってた

それも良かったかもしれない
終わるまで待つか?

オレは構わないけど
お前自身が終わっちまうぜ

誰もが戻りたいと願う
自分はその位置にいる

誰もが知りすぎて
可笑しな位置に立ってる

あいつが常に後悔してる事を
俺は常に変えていける

慣れすぎて感じないんだよな
俺は感じすぎるんだ

ミステイクを少なめにする
あいつには出来ない事さ

お前は過去ばかり振り返って
未来を置き去りにしてる

No.2277 - 2025/06/12(Thu) 16:34:33

☆ Re: One In A Million / 齋藤純二
百万に一人、
俺、お前、オレ、アイツとあり
これってお前、アイツも自分で
一人称だよな、と思い拝読しました。
葛藤をしている感じが強く伝わってきました。
いい構成ですね。
(違っているかもしれませんが、
詩人から発信された作品は読者のものなので……)

No.2279 - 2025/06/13(Fri) 00:53:29
★ 自然 / 多年音
木々が風に揺らぐ
ひんやりとした空気に心を浸す

波のさざめきに足をつける
通り抜ける風景と音に微かに笑う

山と上から大地を見下ろす
地平をさいて出でる光に抱かれ包まれる

否否、

ヒソヒソとささめき道を惑わす
何処へもいけなくしてやろうというのか
木々がそうした

足を吸い込み全て浚っていく
いじらしい嗜虐の思いつきなのか
波がそうした

轟轟と吐かれた焔にのまれ灰に帰る
煩わしきを排したのか
山がそうした

こんな事をしでかす君たちの顔が分からない
一体どんな顔をしている?
自然に心があると思ったら、人は畏敬の念を抱くしかない
畏敬の念を抱くしかないのだ

No.2275 - 2025/06/12(Thu) 08:10:54

☆ Re: 自然 / 齋藤純二
自然の優しい顔、自然の恐ろしい顔、
服することしかできない絶対的な自然の力、
ああ生かされているんだなあ、
そう思いながら拝読することができました。

No.2278 - 2025/06/13(Fri) 00:37:40
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