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悪の伝道師 / あべ
悪の伝道師の言うことをきくと不幸になる
なんでだろう
なんでだろう
なんでなのかいな

天罰を呼ぶ男なのだ
歩く不幸のフリカケとも言える
うっかり信じたらダメダメなんだよ

この世は天国ではない
気をつけて歩めばいいのだ
それでいいのだ
それでいいのだ

No.1701 - 2024/11/17(Sun) 22:24:55

Re: 悪の伝道師 / 齋藤純二
心の隙間にスッと入ってくる悪の伝道師の言葉、
世の中にはやはりそのような怪しい者がいて、
注意喚起する作品になっていますね。
私も注意しなくてはと思いながら拝読いたしました。
なんでだろう、それでいいのだ、
と言葉にリズムを感じる作品でもありました。

No.1702 - 2024/11/18(Mon) 07:35:05

Re: 悪の伝道師 / あべ
齋藤様よりお褒めの言葉を授かり、創作意欲がかきたてられます。ありがとうございました。
No.1713 - 2024/11/21(Thu) 13:40:28
/ 中学1年生

 人って、どうして親切なんだろう。
 雨の日雨に濡れてひとり立ってたら、こんな僕に
 傘をくれる人がいる。
 一期一会の人なのに。
 見たこともない人なのに。
 僕は手を合わせていました。

No.1693 - 2024/11/17(Sun) 02:37:20

Re: 雨 / 荻座利守
貴重な体験ですね。
私も何度かそんな親切な人に出逢ったことがあります。
まさしく「一期一会」の出逢いです。
その人、あるいはその出逢いに手を合わせたところが、敬虔な感じでいいと思いました。

No.1700 - 2024/11/17(Sun) 12:43:58
/ 中学1年生

 ぼくは人の言うことを聞きません。
 人はぼくの言うことに無関心です。
 雷鳴は聞きたくなくても聞こえます。
 耳の聞こえない人の聴く音を聞いてみたいと思います。

No.1692 - 2024/11/17(Sun) 02:22:48

Re: 音 / 荻座利守
現代社会の疎外感や孤独感を描いた詩のように受け取りました。
聞きたくなくても聞こえる雷鳴とは、SNSなどに氾濫している誹謗中傷のことでしょうか。
末尾の「耳の聞こえない人の聴く音を聞いてみたいと思います。」というところが、どこか意味深長な感じでいいですね。

No.1699 - 2024/11/17(Sun) 12:38:39
弔い / 大人未満

 ガラスのすりきれる音がする。
 光の消えしぼんでいくのが見える。
 靴の痛みを知った。
 いまの自分に重みはない。
 涙は水としか思えない。

No.1691 - 2024/11/17(Sun) 02:11:35

Re: 弔い / 荻座利守
やや抽象的な感じのする詩ですね。
タイトルの「弔い」と末尾から2行目の「いまの自分に重みはない。」というところから、死後の世界や感覚を想像して描いたようにも受け取れます。
そして「靴の痛みを知った。」とは、いつも下にいて何かをずっと支えている存在の痛みのことでしょうか。
どこか幻想的で、解釈に幅のある作品だと思います。

No.1698 - 2024/11/17(Sun) 12:32:11
社告 / 割れたリンゴ

 このたび、社長が、とんずらしてしまいました。
 借金返せ。
 お金がありません。
 見ての通り、会社の建物が背中を見せて泣いております。

No.1690 - 2024/11/17(Sun) 01:58:32

Re: 社告 / 荻座利守
この作品は、何かの報道から描かれたものでしょうか、それとも実際の体験からでしょうか。
「会社の建物が背中を見せて泣いております。」というところが、現実の過酷さ、世の世知辛さを如実に表していると感じました。

No.1697 - 2024/11/17(Sun) 12:24:51
追放 / 大人未満

 追放された寺の本堂の仏像は額を床に落としていた。
 私は不要になった太刀と脇差しを井戸に投げた。
 手足がもぎとられたようだった。
 すすきが風に揺れていた。
 ちょんまげのない私の髪は私の顔を隠していく。
 百姓の子どもが寺の太鼓をたたいていた。
 藁草履の足に蟻が這い上がろうとしている。

No.1689 - 2024/11/17(Sun) 01:37:35

Re: 追放 / 荻座利守
廃仏毀釈の嵐が吹き荒れた明治維新直後の情景を描いた詩でしょうか。
そうであるならば、中ほどの「ちょんまげのない私の髪は私の顔を隠していく。」と、末尾の「藁草履の足に蟻が這い上がろうとしている。」というところに、身分を奪われた武士の哀しみが繊細に表されていると感じました。

No.1696 - 2024/11/17(Sun) 12:21:01
暁闇 / 石ころ

 倒れかけた鉄塔に鷲がとまっている。
 口に弧を描いてウサギの肉がぶら下がっていた。
 遠くに銃をかまえた人が目に入った。
 銃声が響いた。
 鷲のかわりに鉄塔が身を崩して落下していった。
 もう鷲の姿はなかった。

No.1688 - 2024/11/17(Sun) 00:55:35

Re: 暁闇 / 荻座利守
不思議な魅力のある詩ですね。
倒れかけた鉄塔は人間社会のメタファーでしょうか。
ウサギを捕らえた鷲は弱肉強食の自然の象徴でしょうか。
その鷲を狙った銃弾は鉄塔を崩落させてしまう。
そこに何かの始まりの兆しである「暁闇」を見いだしているように感じました。

No.1695 - 2024/11/17(Sun) 11:45:20
自壊するロータス / TA
泣いてる影を引きつれて
慰めることもしなかったから
いつしか影があることを忘れてしまった
影を忘れた人は人形になったようだ

人形の目に映る「悪魔」が
影を消そうとたくらんでいる

影と一緒につくられた
人形は部屋のすみで
ずっと同じ場所を見ている
ずっとずっとずっと
同じ姿勢のまま

人形は薄汚れていく
誰も気にしないから
あるとき自我が宿っても
ほとんど気づかれなかった
自壊するロータスのように

時はえいえんに近いのに
そこは何もなくただ闇がゆらいでいた
部屋の明かりが照らす闇は
闇よりも暗く、不浄だった
哀れな人形は
いたくもない場所に今日もいる

人と影が友達だったころ
とある詩人は人に言葉をおしえた
えいえんなんてなかったという言葉
口に出すと
とても悲しい気持ちになったから
影は泣いてしまった

人形は何がしたかったのだろう
生きることも死ぬこともしないで
そこにあった目線の先に
えいえんなんてなかったから
今日も壁を見つめるの

恐れずに鏡を見てみよう
鏡に問いかけてみよう
お前は誰で
誰を狂おしいほど愛しているのか
あの「悪魔」がそう囁いた

No.1687 - 2024/11/16(Sat) 19:10:48

Re: 自壊するロータス / 荻座利守
人形のようになってしまった人の悲しみや寂しさが丁寧に綴られていますね。
「えいえんなんてなかった」という言葉が、その寂しさをさらに深めているかのようです。
鏡に映った自分の姿。そこにもやはり人形しかいなかったのでしょうか。それをわざわざ見せているのが「悪魔」であるように思えました。

No.1694 - 2024/11/17(Sun) 11:34:37
老人病院 / 親指

 皆さん、点眼をはじめます。
 並んで下さい。
 順番に目薬をさしていきますからね。
 口は開かなくても、いいのよ。
 おやつは出ませんから。

No.1681 - 2024/11/16(Sat) 02:46:51

Re: 老人病院 / 齋藤純二
と、語り部が言いつつ
当人も口を開けて目薬をさしてるかも、
なんて想像し楽しく拝読しました。

No.1686 - 2024/11/16(Sat) 08:47:48
後ろ姿 / 石ころ

 文字が首をかしげています。
 文字に、ふさわしい形がとりづらいようです。
 ヘソを掻いています。
 部首が肩を寄せてきました。

No.1680 - 2024/11/16(Sat) 02:32:12

Re: 後ろ姿 / 齋藤純二
文字が背中を丸めた感じが目に浮かぶ
発想豊かでユニークな作品ですね。

No.1685 - 2024/11/16(Sat) 08:43:08
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