暗い夜に浮かぶ 線の重なり 交わることはない 濃淡が見える
たぶん 真っ直ぐな線も 不確実に ぼやけている
暗がりのせいで 全ての色が 濃淡で重なり 揺れる木々や葉も同じ
街灯の明かりで 少しだけ 色がわかるのは 記憶を引き出せるから
我が家のアパートは 確かベージュ だったかな
たどり着くと 縞模様の猫と黒猫が 鳴いて こっちを見ている
もし暗がりの 毎日だったなら 世界はどんな 色に見えたのだろうか
何もかもが はっきりとしない 一日を 過ごしていただろうか
どこか 曖昧だけれど 時は 確実に過ぎていく そうして季節も 流れていく
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No.187 - 2023/09/28(Thu) 00:36:49
| ☆ Re: 夜が更ける / 荻座 利守 | | | 色の濃淡や記憶そして時の流れへと、夜が更ける中での感覚がうまく描かれていると思います。 中ほどに登場する猫がいいアクセントになっていますね。 「夜が更ける」という言葉の内には、心が深く内向する有り様が含まれているのかもしれない。この詩を読んで、そんな感じがしました。
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No.188 - 2023/09/28(Thu) 06:24:37 |
| ☆ Re: 夜が更ける / 齋藤純二  | | | 夜が更け始めるコントラストと その境界を眺めつつの話し出だしがいいですね。 日中の明るさの記憶があるから、 夜にアパートの色を思い出すことができるというくだりも、 その後に語る毎日が暗がりの日々だったら…… に、つながっていて全体の流れ構成も素晴らしい作品です。 そして最終連の「曖昧」と出だしの「境界」の結びもあり、 この不確実に見える景色と時(すべて)が過ぎていく関係性の描きが特に凄いっ! 言葉の過不足もなくきれいな作品だと思いました。 明けない夜明けの世界を想像したりして楽しませていただきました。
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No.190 - 2023/09/28(Thu) 07:35:12 |
| ☆ Re: 夜が更ける / M・K | | | 荻座 利守 様
お忙しいところ感想下さりありがとうございます。 最後のニ行にはっとしました。そうですね、性格が超内向的なので、そうかもと思いました。何より心が大事ですね。見えない夜になると心を探しているのかもしれませんね。夜って深いですね。
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No.192 - 2023/09/28(Thu) 13:30:30 |
| ☆ Re: 夜が更ける / M・K | | | 齋藤 純二 様
お忙しいところ感想下さりありがとうございます。
感想頂けただけで有難いです。勿体ないぐらいです。 最後の連は本当に周りは全てぼやけていて、それをぼーっと見ている間にも時間だけは容赦なく過ぎていって、ふと自身の無力さを感じていました。夜は自身と向き合える時間かもしれません。詩を書くのもつい夜になっていたりします。
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No.193 - 2023/09/28(Thu) 13:44:56 |
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