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めざめ / 親指

 冬眠していた熊が目を覚ました。
 子供たちも目を覚ましたようだ。
 子供たちが腹を空かして叫んでいる。
 母熊は仕方なく街へ出かけた。
 ヤリをもった人がおそるおそる私を突いてくる。
 あとを追ってきた子が麻酔銃で撃たれた。
 私は人に襲いかかった。
 頭を撃たれた。
 子供たちの姿が薄れていった。

No.1679 - 2024/11/16(Sat) 02:10:52

Re: めざめ / 齋藤純二
街に降りてくる熊側の理不尽な思いが
伝わって悲しい作品ですね。

「私」と「母熊」の表記を
どちらかに統一した方が
読者は読みやすいと思いますので
ご一考くださいませ。

No.1684 - 2024/11/16(Sat) 08:40:44
夢見る / 忍者

 仮面ライダーが、仮面を脱いで考え込んでいます。
 子供たちが物陰から見ていました。
 スーパーマンが仮面ライダーをすくいあげ飛んでいきます。
 子供たちが、空を指さしていました。

No.1678 - 2024/11/16(Sat) 00:37:43

Re: 夢見る / 齋藤純二
夢を失うシーンからの
さらなる夢を与えてくれる
ストーリーがいいですね!

No.1683 - 2024/11/16(Sat) 08:28:41
沈黙 / 割れたリンゴ

 ブルドーザーが私の心を平らにしていきます。
 私は、おだやかな人になりました。
 私の心は草花のないアスファルトと同じです。
 私はゴミ集積場に、かわります。
 私の墓場ができました。
 私は、チリ、ホコリに、なるのを待ってます。
 私は、おだやかな人になりました。
 

No.1677 - 2024/11/16(Sat) 00:08:14

Re: 沈黙 / 齋藤純二
心が平らになっておだやかになったが、
文脈からは無感情、無反応な自分へと
向かっている感じが伝わってきました。
そして、密かに何かを見ている沈黙があるんですね。
表現がユニークな作品でした。

No.1682 - 2024/11/16(Sat) 08:25:12
「小春日和」 / 万年 草
冬の初めの
あたたかな
明るい朝の
陽だまりに

心も身体も
いやされて
何かいいこと
ありそうな

小春日和に
目覚めれば
天使の梯子が
笑ってる


何でもないよ
大丈夫
これから冬に
なるけれど

希望をもって
生きてたら
そのうちいいこと
あるからね

小春日和が
微笑むように
僕らをやさしく
包んでる


小春日和が
やさしくて
なんだか心が
弾んでくるよ

明るい陽射しに
誘われて
歩いてゆこう
どこまでも

No.1673 - 2024/11/13(Wed) 14:35:03

Re: 「小春日和」 / 山本葉月(紫陽花)
こんばんは。ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに時々寒い日がありますね。小春日和の陽だまりが、そのうちいいことあるよと歌ってる、優しい詩ですね。
No.1675 - 2024/11/13(Wed) 18:18:14

Re: 「小春日和」 / 万年 草
山本様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、気がつけば季節はもう、
秋を通り越して、初冬ですね。

小春日和のぬくもりが、
ありがたい季節となりました。

No.1676 - 2024/11/14(Thu) 15:23:50
「幸せの花」 / 万年 草
心の庭にね
希望という
種をまいてね

いつかね
幸せっていう
花を咲かせるのさ

No.1670 - 2024/11/12(Tue) 10:22:48

Re: 「幸せの花」 / 齋藤純二
心の庭に幸せの花を咲かす、
とても素敵な作品ですね🌷

No.1672 - 2024/11/12(Tue) 10:58:02

Re: 「幸せの花」 / 万年 草
齋藤様
ご感想ありがとういございます。
身内に、ちょっと怪我をした人がいまして、
励ますために書いてみました。

No.1674 - 2024/11/13(Wed) 14:37:01
ロクデナシ / kou


孤独に冷えるこの朝は
なんでもかんでもやりっぱなし
しっぱなし
物に囲まれて暮らす
物に対して
僕は段々つかれてくる


鬱っ気がひどい
寒さのせいでもあるし
分かり合えないことからも
来ているのかも
今朝は原付で走った
煙草に代わるものを
買って帰ってきた
それでもロクデナシ
ロクデナシの歌を僕は歌うよ


捨てに捨ててスッキリしたいぜ
頭の宿便をどうにかしたいぜ


僕が生きているということが
俯瞰的に考えて
嘘のように思えてくる
人を騙しているような気がする

埃そのままの書斎にて
ロクデナシ
ロクデナシの歌を僕は歌うよ



No.1669 - 2024/11/12(Tue) 09:51:48

Re: ロクデナシ / 齋藤純二
僕が生きていることが嘘のよう。
自分らしく生きられていない自覚が
ロクデナシの歌を歌わせるのでしょうか。
そこに気づきどうにかロクナモノにしようと
原付を走らせ、身の回りの物をリセット、
そして書斎でロクデナシの詩を書き出す。
頭の宿便もそれで流れ出した感じの作品ですかね。
上手く流れもまとまった作品だと思います。

No.1671 - 2024/11/12(Tue) 10:54:30
立冬の朝 / kou


喜びを喜びとして
今朝もアイスコーヒーを飲む
そうしたら
只じぶんをむなしくすることだ
瞑想をはじめた


立冬の朝
すっかり寒い
急に寒くなった
可燃ゴミを出しに行かないといけない
頭の周辺で
雑念が生きている・・・


妻は未だ眠っている
鳥の囀りが聞こえる
僕は呼吸と
丹田を意識して動かない

山になったよう
湖になったよう
いつかの妄言はもう無くなった
瞑想をつづけてきて
良かったと思う
その評価すら
放棄して座りつづける

さて
僕は動きはじめる
現実を果敢に攻めつづける・・・
現実を果敢に攻めつづける・・・


 

No.1666 - 2024/11/11(Mon) 07:21:55

Re: 立冬の朝 / 齋藤純二
出だしのいつものコーヒーで現実を認識する。
そして朝のルーティンで瞑想をして
現実を闘うために呼吸を整え瞑想の世界へ。
心を落ち着かせようとする感じが伝わってきますね。
さあ自分も頑張ろっ、と朝に拝読して気をもらいました!
どうもです。

No.1668 - 2024/11/11(Mon) 09:50:06
叱責 / 割れたリンゴ

 池に大きな石が投げ込まれました。
 魚が右往左往しています。
 雨が降り出しました。
 池から水が溢れていきます。
 魚があっぷあっぷしています。
 池の見えなかった底が見えてきました。

No.1665 - 2024/11/11(Mon) 05:41:56

Re: 叱責 / 齋藤純二
上司が大きな石(お叱り)を投げたのでしょうか。
魚は部下で慌てしまうが、
上司の腹の底が見えてきたのかな、
なんて思いながら拝読しました。
池という景色から叱責を表現ってユニークですね。

No.1667 - 2024/11/11(Mon) 09:36:57
まばたき / 中学生1年生

 部屋の新しいランプが静かに、かしこまって立っています。
 読書していた背の高い娘が立ち上がっていきました。
 そばで得意なファミコンしていた丸坊主の末っ子がソファに
 疲れたように身を投げていました。
 固い枕が飛んできました。
 洗濯物をたたんでいた顎にホクロのある母親が、
 こぶしを挙げて、手伝うようせかしています。
 車をバックさせて、ものにあたる音が聞こえてきました。
 運転のへたな、家の主人が帰ってきたようです。
      
 

No.1663 - 2024/11/11(Mon) 00:01:56

Re: まばたき / 齋藤純二
母親の家族に対する怒りが
とても伝わってきますね。
そしてドンと音を立てて帰ってくる、
玄関が開くと夫になんか飛んできそうな……

No.1664 - 2024/11/11(Mon) 00:53:12
冬の夕暮れ / 忍者

 雪が、ちらちら舞っている。

 家路を急ぐ人が手を脇にはさんでいた。

 タヌキの置物が重たそうに腹を抱え、背を丸めているのだった。

 灯りが家に点々と灯台のように、ともっていった。

 

No.1657 - 2024/11/10(Sun) 15:01:26

Re: 冬の夕暮れ / 齋藤純二
寒い寒いと家路を急ぐ感じが
ほっこりと(たぬき効果?)表現されていますね。
五行目には「ただいま」「お帰り」と聞こえてきそうです。

No.1660 - 2024/11/10(Sun) 15:33:31
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