私はテレビ画面の中にいるようでした。 柱時計が海の時間を刻んでいます。 風を孕んだカーテンが、おへそをちらちら見せていました。 掃除機が叱られて、私の隣に立たされています。 パソコンが、けげんな顔でよそ者を見ていました。 熱帯魚たちが、せわしく方向を変えながら早送りされています。 私は眠るように静かに沈んでいきました。
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No.1318 - 2024/08/10(Sat) 00:36:35
| ☆ Re: 玉手箱 / 秋冬 | | | それぞれが気になる一行です。 並び変えてみると、また違う味わいも楽しめそう。
僕の好きな一行は 掃除機が叱られて、私の隣に立たされています。 です。 映像が思い浮かび、クスっと笑ってしまいました。
「玉手箱」というタイトルから最終行の「私は眠るように静かに沈んでいきました。」まで全体で感じる詩だと思いました。
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No.1320 - 2024/08/10(Sat) 09:18:40 |
| ☆ Re: 玉手箱 / 齋藤純二  | | | 普段、自分から向き合うモノたちが こちらからの意思を完全に遮断された無機質な部屋から 雑念が消え自分に帰り、もの静かでちょっぴりセンチでもあり 懐かししさみたいのものをこちらの作品から感じましたね。 (気持ちなので上手く表現できませんが) そういう時ありますね。 上手に表現されていると思います。 開けて(作品を)びっくり作品でした。 掃除機‥‥‥のくだりがとてもユニークでいいですね! そして、おやすみなさい💤
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No.1325 - 2024/08/10(Sat) 17:17:32 |
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