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玉手箱 / 異邦人
 私はテレビ画面の中にいるようでした。
 柱時計が海の時間を刻んでいます。
 風を孕んだカーテンが、おへそをちらちら見せていました。
 掃除機が叱られて、私の隣に立たされています。
 パソコンが、けげんな顔でよそ者を見ていました。
 熱帯魚たちが、せわしく方向を変えながら早送りされています。
 私は眠るように静かに沈んでいきました。
 

No.1318 - 2024/08/10(Sat) 00:36:35

Re: 玉手箱 / 秋冬
それぞれが気になる一行です。
並び変えてみると、また違う味わいも楽しめそう。

僕の好きな一行は
掃除機が叱られて、私の隣に立たされています。
です。
映像が思い浮かび、クスっと笑ってしまいました。

「玉手箱」というタイトルから最終行の「私は眠るように静かに沈んでいきました。」まで全体で感じる詩だと思いました。

No.1320 - 2024/08/10(Sat) 09:18:40

Re: 玉手箱 / 齋藤純二
普段、自分から向き合うモノたちが
こちらからの意思を完全に遮断された無機質な部屋から
雑念が消え自分に帰り、もの静かでちょっぴりセンチでもあり
懐かししさみたいのものをこちらの作品から感じましたね。
(気持ちなので上手く表現できませんが)
そういう時ありますね。
上手に表現されていると思います。
開けて(作品を)びっくり作品でした。
掃除機‥‥‥のくだりがとてもユニークでいいですね!
そして、おやすみなさい💤

No.1325 - 2024/08/10(Sat) 17:17:32
「負けるな日本」 / 万年 草
負けるな日本
負けるな日本

地震

火事
おやじ

いろんなことを
乗り越えて
俺たち今日まで
生きてきた

負けてたまるか
生きてやる

負けるな日本
ここにあり

No.1317 - 2024/08/09(Fri) 16:03:41

Re: 「負けるな日本」 / 秋冬
昨晩の揺れは一瞬「注意」と結びつきましたが、南海トラフとは関係ないとのこと。実は緊張して過ごしている自分に気づきました。

地震、酷暑、台風……
今週末も心配事が重なります

「日本」を「みんな」に置き換えて読ませて頂きました。

No.1319 - 2024/08/10(Sat) 09:03:12

Re: 「負けるな日本」 / 万年 草
秋冬様、
ご感想ありがとうございます。
本当に緊張が続きますね。
今は平穏な未来を、心より願うばかりです。

No.1323 - 2024/08/10(Sat) 16:17:43

Re: 「負けるな日本」 / 齋藤純二
やはり日本を応援しますね!
オリンピックがあると
あらため日本人ということを認識して。

文化や習慣でプチ注目されている日本、
この個性ある国民性でがんばっていきたいものですね!

No.1324 - 2024/08/10(Sat) 16:53:55

Re: 「負けるな日本」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
ご回復なされたのですね。
おめでとうございます!!

そうですね、
オリンピックも、災害も、
負けずに、生きてゆきたいものです。

No.1333 - 2024/08/12(Mon) 12:46:14
「神様お願い」 / 万年 草
神様どうかどうか
この戦争を止めてください

もうこれ以上
罪のない人々の命が
無惨に奪い去られるのを
見たくはありません

戦争によって
解決することなど
この世に果たして
あるのでしょうか

血を流しあってつかめる
平和など偽りです

だから一日も早く
この悲しい戦争を
終わらせてほしいのです

神様お願いします
戦争を終わらせてください

No.1313 - 2024/08/06(Tue) 13:15:25

Re: 「神様お願い」 / 秋冬
主導者に伝わらないのなら
やはり、神様にお願いするしかない
という万年草さんの切実な思いが
二つの詩を通じて痛いほど感じられます。

しかし、現実はより悪い方へ踏み出していきそうです。


神様お願いします

No.1315 - 2024/08/07(Wed) 09:17:51

Re: 「神様お願い」 / 万年 草
秋冬様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね。もう神頼みしか
ないようですね。

No.1316 - 2024/08/07(Wed) 15:56:59
ラクガキ / ひかるげんじ
わからない、と
何度言ったらわかってくれるでしょう
どうせ誰にもわからないでしょう
ただの文字の羅列でしょう
筆舌に尽くし難い気持ちを、この詩に綴っているのです
十人に届けば十二分です

つまり

所詮は少数派だということです
身の丈はわきまえなければいけません
生まれてきたことは仕方がありません
生きたいと思うことには逆らえません
だから苦しいということを、他人は知りません

荒野の心に生命は育ちません
その代わり地雷は埋めやすいのです
雨しか知らぬと太陽を恐れます
逆もまた然りです

御託と語彙の蜜集合に意味はあるのでしょうか
それに意味を見出すのが人の感情なのでしょうか
それが所謂、感動なのでしょうか

もし天と地がひっくり返っても
正と悪が逆さになっても
その感動はそのままでいてくれるでしょうか

神すら知りません
ましてや、私にわかるはずがありません

そうです

わからない、と言っているんです
染色体の数違うんですよ

価値観の違い
立場の違い
歳の違い

みんな違ってみんないい?
ならばわかってくれるでしょう
このラクガキを
私のココロを

カミングアウトなどしなくても
特別な名札など付けなくても
理解してくれるでしょう

どうしてですか

私にはわかりません

そうです

私は他人がわかりません

どうせ

逆もまた然りでしょう

No.1310 - 2024/08/05(Mon) 21:39:52

Re: ラクガキ / 秋冬
私は、詩を「分かってもらいたい」と思って書いたことはありません。なので、本来であれば一人で書いて一人で読んでいれば良い訳ですが、図々しくも読んでもらいたいとは思うので、ネット詩誌などに投稿しています。分かって欲しい、伝えたい、感動して欲しい、と思わないのは、自分が傷つきたくないからかもしれません。ただ、読んでもらえればありがたいと思うだけです。

「ラクガキ」を読ませて頂きました。私には想像もできない苦しみや悩みがあるのだと感じましたが、本当に「分かりました」とは言えません。でも、読ませて頂き、良かったと思っています。自分には書けない詩を読めたからです。

ありがとうございました。

No.1312 - 2024/08/06(Tue) 12:44:29

Re: ラクガキ / 齋藤純二
xは相手がわからない、ℹ︎は自分をわかってもらえない、を
対人関係and自我のコミュニティとすると
x➖y(わからない相手)➖ℹ︎(わからない自分)🟰k(わかりたい、わかって欲しい)
という数式を考えながら拝読していました。
(kがわかりたくない、ってのもあるかな)
なので、一生わからなくても
わかり合うとする心の持久を持つことにより
セレンディピティ的な何かが起こるかもしれませんね。

うーん、ラクガキには思いが強く現れるなあ、
そんな強く掘られた文字群の作品は読み応えがありました。

No.1326 - 2024/08/10(Sat) 20:23:45
NORMAL / ひかるげんじ
裸を見る

白い肌
細い腕
長い髪

線をなぞる

浮き出る鎖骨
膨らんだ胸部
くの字のくびれ

ちがう

すうっと
体に刃物を入れた
いらない部分を削ぎ落として
足りないところに肉付けをするの

できた

心にぴったりのサイズだった

これが僕のノーマル

もう、服はいらない

No.1309 - 2024/08/05(Mon) 21:25:06

Re: NORMAL / 秋冬
はじめまして。

言葉を削ぎ落され、とてもシンプルな詩ですが、イメージやメッセージを十分に感じることができました。特に「心にぴったりのサイズだった」という表現が好きです。

ありがとうございました。

No.1311 - 2024/08/06(Tue) 12:29:39

Re: NORMAL / ひかるげんじ
このサイトを見つけることが出来て良かったです。新参者ですが、どうぞよろしくお願いします。
No.1314 - 2024/08/06(Tue) 14:11:32
(No Subject) / 異邦人
 元気になられて、病院の玄関を出られたお顔を想像しています。
 心の花束をいっぱい用意してお待ちしています。ちょっとの辛抱です。瞬きして、またお会いしましょう。

No.1307 - 2024/08/04(Sun) 10:32:16

Re: / 齋藤純二
異邦人さん

お言葉をありがとうございます。
無事に手術を終えリハビリに励んでおります。
あと一週間ほどで病院の玄関を出られると思います。🚶... 🏥

No.1322 - 2024/08/10(Sat) 10:11:39
個人的なご報告で / 齋藤純二
みなさんへ

私ごとですが入院アンド手術ということで
こちらの投稿板の感想を入れることを
しばしおやすみさせていただきます。
二週間ほどしたら元気に戻ってまいりますので、
何卒、ご理解のほどよろしくお願いします。
引き続き作品を投稿して楽しまれください。
休みの間の作品は後ほど
まとめて拝読させていただきます(楽しみです)。

みなさまも暑い日が続いていますが
水分を十分に摂りなぬべく涼しく過ごせるよう
ご自愛くださいませ。

齋藤純二

No.1304 - 2024/08/03(Sat) 17:10:50

Re: 個人的なご報告で / 万年 草
お体ご自愛ください。
また元気に帰って来れれることを、
心よりお待ち申しております。

No.1306 - 2024/08/04(Sun) 09:43:02

Re: 個人的なご報告で / 人と庸
齋藤純二様

どうかお大事になさって下さい。
ご回復をお祈りしております。

人と庸

No.1308 - 2024/08/04(Sun) 21:07:13

Re: 個人的なご報告で / 齋藤純二
万年 草さん、人と庸さん

お言葉をありがとうございました!
無事、手術を終えリハビリに励んでおります!

No.1321 - 2024/08/10(Sat) 10:08:54
ヒマワリの変容 / 異邦人
 川にかかった橋が折れて、互いに頭を垂れてあいさつしている。
 近くの家に湿った土の舌が入り込んでいた。
 重機が肩を狭め、通り抜けようとしている。
 崩れた山の斜面に、小さな花が風にゆれていた。
 山上の雲が喉をつまらせている。
 私は麦わら帽子を脱いで、空を見上げ歩き出した。

No.1296 - 2024/08/03(Sat) 00:46:26

Re: ヒマワリの変容 / 秋冬
「嵐のあとで」の続きのようにも思える詩です。

全体を通じて自然と人工物が同居し、頭を垂れてあいさつ、舌が入り込んで、肩を狭め、喉をつまらせて、という比喩を上手く組み込むのが異邦人さんの個性だと思います。

だからこそ
私は麦わら帽子を脱いで、空を見上げて歩き出した。
が響きます。覚悟や希望を感じます。

ありがとうございました。

No.1299 - 2024/08/03(Sat) 09:00:03

Re: ヒマワリの変容 / 齋藤純二
悲惨な状況から小さな希望が見える作品だな、
そんな感じで拝読させてもらいました。
前を向かなくちゃ、と。

No.1303 - 2024/08/03(Sat) 13:56:08
「主導者へ」 / 万年 草
人は何故
愚かな戦争を
繰り返して
しまうのだろうか

やられたら
やり返す
これでは
いつまでたっても
戦争は終わらない

どこかで
相手を許すことが
出来なければ
決して終わらせることなど
出来ないのだから

それをしないまま
主導者は
自分だけ安全な
所にいて
残虐な采配を
下し続けているのだから

主導者よ気付いてほしい
あなたがどれだけ
非人道的な事を
しているのかを

あとどれだけの命を
奪ってしまえば
あなたの心は
満たされるのですか

人の命は
あなたが考えるより
はるかに重いのですよ

No.1295 - 2024/08/02(Fri) 14:30:13

Re: 「主導者へ」 / 秋冬
万年草さんの怒り、思い、願いが伝わる詩です。
僕らには伝わるのに、どうして主導者には伝わらないのか。
伝えたい人に伝わらない苛立ちを感じながら読みました。

No.1298 - 2024/08/03(Sat) 08:49:45

Re: 「主導者へ」 / 万年 草
秋冬様、
ご感想ありがとうございます。
本当にどうして、伝えたい人に
伝わらないのでしょうか。

No.1301 - 2024/08/03(Sat) 13:47:57

Re: 「主導者へ」 / 齋藤純二
自分が絶対に正しいという
戦争の主導者、力だけが全てかのように
矢印の一方行にしか進まない思考は非常に怖いです。

No.1302 - 2024/08/03(Sat) 13:52:26

Re: 「主導者へ」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
本当に、戦争の主導者の心理は怖いですね。

No.1305 - 2024/08/04(Sun) 09:42:02
姉さん / むめい
小さな私を膝に抱き
姉さんが聞かせてくれたのは
風の中でも良く響いた
少し錆びた銀色のハァモニカ

病弱だった貴女を笑わせたくて
悪戯をしてみては
叱られてばかりだった

そんな私が十八を迎えた年

声高らかなラジヲが
至る所から流れ始めたか思えば
お国から赤い紙が届けられた

それは日差しの強い、午後の事だった

あれよそれよとその日となり
旅立つ私へ浴びせられる
オメデトウ、バンザイの祝声達

心在らずに口へした
イッテマイリマス
この言葉に涙していたのは
姉さん、ただ一人

皆んなが笑っている中で

貴女だけでした

No.1294 - 2024/08/02(Fri) 11:58:28

Re: 姉さん / 秋冬
情景と心情が静かに、でも力強く伝わりました。
「姉さん」と「貴女」の使い分けが効いていると思います。
僕は「貴女」という言葉を使うことがほとんどないのですが
本詩では、とてもしっくりと読むことができました。


姉さん、ただ一人

皆んなが笑っている中で

貴女だけでした


朝からじんわりと沁みる詩でした。
ありがとうございました。

No.1297 - 2024/08/03(Sat) 08:43:02

Re: 姉さん / 齋藤純二
誰もがお国のためにと洗脳されている中、
やはりそこにあった優しさや平穏な日々が
別れの悲しみ(悔しさ)になるのだろうと思いました。
繰り返したくない最悪の時代ですね。
ふんわりと語った作品ですがメッセージが凄かったです。

No.1300 - 2024/08/03(Sat) 13:45:34
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