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燻る / ゆづは

夜の底に沈んだ声が
足元の冷たい床に
溶けて消えゆく──

叫んでなどいない
ただ、横たわる闇の中で
幽かな息をしているだけ

無音の悲しみが
遠く、どこかで響き
ひび割れた心が軋む音を立てる

ぶつけようとすれば
拳は虚空を切り
無力さが返ってくる
訴えようとしても
言葉は沙のように崩れ落ちる

ゆらりと立ち上がる
密かな感情が
火にもなれず 灰にもなれず
じりじりと
胸の奥で動けずに
立ちすくんでいる

No.2539 - 2025/09/03(Wed) 03:39:30

Re: 燻る / 荻座利守
現代社会に生きる者の内に燻る、言いようのない暗い感情が丁寧に表されていますね。
「足元の冷たい床」「横たわる闇の中」「幽かな息」といった表現が、その悲しさを美しく表しています。
そして、虚空を切る拳、沙のように崩れ落ちる言葉、火にも灰にもなれない感情なども、実感を持って描かれていることが感じられて、共感できます。
非常に繊細な感覚の詩、という印象を持ちました。

No.2540 - 2025/09/03(Wed) 06:46:46

Re: 燻る / ゆづは
荻座利守さま

お疲れさまです。お忙しい中、拙作をお読みくださり、丁寧なご感想を、いつもありがとうございます。
共感していただけて、何よりもうれしかったです。

No.2542 - 2025/09/03(Wed) 07:32:04
影光る / 積 緋露雪
浜辺に足跡のみを残して
消えてしまった彼は、
多分に、月影の下
影踏みに夢中で海に呑み込まれ消えたのだらう。
彼の影は異様に蒼白く冷たく光り、
私はそれを見た途端に
それが梶井基次郎の霊と見当をつけ、
彼は自身の作品『Kの昇天――或るひはKの溺死』の如くに
影にどこかで落っことした吾を見つけてしまったに違ひない。
そんな影を踏む影踏みは、
夢中にならずにはゐられず、
その吾を踏み付ける愉楽は
何物にも代へがたくあり、
彼もまた、影が光りを帯びた霊性の眷属に見えたに違ひない。
さうして、死に行く彼は、
最期に潮を抱き締めるやうにしながら
――Eureka!
と快哉を挙げ、
その聲が消ゆると共に絶命したこの入水に
彼の宿痾である重い癆痎から解き放たれて、
初めて安らぎの中に没することが出来たに違ひない。

吾もまた、夜の秋の月影の下、
この吾の光る影を踏み躙り
吾を踏むといふ何物にも代へがたき愉楽の中で、
入水する欲求に身を任せてしまひ、
溺死する吾を
唯、吾は抱き締めるしかなかったのである。

No.2538 - 2025/09/02(Tue) 21:05:38

Re: 影光る / 荻座利守
梶井基次郎の「Kの昇天ー或るひはKの溺死」へのオマージュでしょうか。
「影にどこかで落っことした吾を見つけてしまった」というところに、影とドッペルゲンガー、現実の世界への違和感といったことを感じました。
それらは、長い病を背負った者の感覚なのかもしれません。
幻想的で、儚げな美しさを帯びた作品です。

No.2541 - 2025/09/03(Wed) 07:26:15
「人生楽しく」 / 万年 草
今日は何かに
つまづいても
明日には
解決しているかも
しれないから

簡単には
あきらめないで
とにかく
やってみることだね

案外
簡単に見つかるかも
しれないよ

出来ないことに
留まっていないで
出来ることに
目を向けてみよう

ちょっとずつでいいから
前に進めたら
それで上出来じゃないかな

少しでも
やれた時のときめきを
忘れずに生きてみよう

それだけで人生
楽しくなるから

No.2536 - 2025/09/02(Tue) 15:55:13

Re: 「人生楽しく」 / 荻座利守
できないことではなく、できることに目を向けることは大切ですね。
そうすれば、絶望よりも希望を持ちやすくなり、日々を感謝の心で送ることもできるようになるのでしょう。
そのほうが心も楽になると思います。
とても大切な気づきを与えてくれる詩だと感じました。

No.2537 - 2025/09/02(Tue) 19:24:58

Re: 「人生楽しく」 / 万年 草
荻座様、
ご感想ありがとういございます。
今できることに、全力を注ぎましょう!

No.2544 - 2025/09/03(Wed) 15:59:59
実物 / テレス
青柚子に包丁を入れて

柚子の香りいっぱい

半分に切れた断面が

生まれたてのみすみずしさ

柚子湯にしたら断面が写真のよう

実体と現象の感じ方

No.2533 - 2025/08/31(Sun) 10:52:41

Re: 実物 / 荻座利守
哲学的な詩ですね。
前半の4行で柚の実物そのものについて実際に感じたことを描き、その後、柚子湯のでの写真のような断面について書いています。
その実物と現象との対比に、私たちの認識に伴うあやふやさを感じます。
どこか現象学を想わせる詩だと思いました。

No.2534 - 2025/08/31(Sun) 20:49:19

Re: 実物 / テレス
返信ありがとうございます<m(__)m>

哲学のエッセンス<(_ _)>

No.2535 - 2025/09/02(Tue) 13:40:28
消化不良 / Ema
受け取らなければよかったのだけど
棘だらけの言葉をいただいたので
適量の水と一緒に鍋に放り込んだ

一時間経って覗き込んでみても
水に浸けたそれはもちろん変化がなくて
仕方なく鍋を火にかけた

一時間ほど煮詰めてみるが
思うようには溶けなかった
調味して火を止める

一時間ほどかけて冷まして
ていねいに裏漉しする
棘らしきものは取り除けた気がする

捨ててもよかったのだけど
なめらかになったそれを
ひとおもいに飲み干した

やるだけのことはやった

体調は崩すかもしれない

No.2528 - 2025/08/30(Sat) 14:14:41

Re: 消化不良 / 齋藤純二
受け取ってしまった心無い言葉を
自分の心の中で調理しながら
折り合いをつけようとする心象が表現され
とてもユニークでかつ逞しささえ感じられますね。
そして飲み干し、きっと消化し切って
精神的なバージョンアップをすることでしょう!
いい作品ですね。

No.2529 - 2025/08/30(Sat) 15:11:26

齋藤純二 様 / Ema
こんにちは。読んでくださりありがとうございます。
ちょっと勢いで書いたのですが、からっとした読後感を目指していたので、ユニークというお言葉をいただけて安心しました。やっぱり消化不良は起こしそうなんですけどぜひ消化したいですね。ご感想をありがとうございました。

No.2532 - 2025/08/30(Sat) 16:29:11
(No Subject) / 無私無中
「フィッシュ・ショールハイウェイ」
老人達の魚群
自転車に乗り駆けていく
ハイウェイは もうすぐ

街のネオンが反戦を唱える
街灯はただ仕事をこなすだけ
老人達の魚群

諸行無常を引き連れて
阿弥陀様を虜にする
ハイウェイは もうすぐ

意味ありげな信号機
象徴となった横断歩道
老人達の魚群

涅槃寂静を売り捌き
キリスト様をも虜にする
ハイウェイは もうすぐ

世界の果てまで行っても
あなたは何も変われない
老人達の魚群
ハイウェイは もうすぐ

No.2524 - 2025/08/30(Sat) 09:20:11

Re: / 齋藤純二
定年退職しても契約社員として
七十、八十歳をこえても働く方が最近は多く、
そのような方々について書かれたのかな、と
勝手に想像して楽しく拝読させていただきました。
働き続けることで煩悩が消え去り
悟りを開いた境地に辿りつくためのハイウェイなのだろうか。
表現豊かな作品でした。

No.2531 - 2025/08/30(Sat) 15:49:26
(No Subject) / 無私無中
「白昼」
安物の白磁の皿に
細い日々
覗き込むと
いつかは忘れた遠い遠い記憶

目にはまだ
オレンジ色の暖かさだけが残っている

No.2522 - 2025/08/30(Sat) 09:14:20

Re: / 齋藤純二
なんとか繋いできた日々を
たぐり寄せ思い出せば
まだ希望や夢が見えているのだろう。
白磁の皿から展開される流れが
静かで冷たく落ち着きを感じられいいですね。

No.2530 - 2025/08/30(Sat) 15:24:57
Water fall / Ema
静けさの向こう
深緑の注がれる小径の先の
ひらけた視界にとらわれて
暫し呼吸を忘れる

透きとおっているであろう水が
はずみをつけて
まっしろな飛沫が
わき目も降らず落ちていく

一帯の潤いを目と肌で感じて
全身でめいっぱい涼を浴びる

処暑と呼ばれる暦だが
茹だる暑さは落ち着く気配もない

月の満ち欠けがひと巡りしたら
きっと街の暑さもほどけはじめて
もうひと巡りしたら
夕風がつめたく感じられるだろうか

そうして秋が深まった頃
この世のありったけの絹糸を
惜しみなく降らしているかのような この詩景を
綾なす紅葉がふちどって
殊更に美しいのだろう

家路についてもなお
心地よい水音が
体の中で 跳ねつづけて

No.2520 - 2025/08/30(Sat) 07:43:27

Re: Water fall 補足 / Ema
ふりがなですが、
 飛沫→しぶき
 絹糸→きぬいと
 紅葉→こうよう
 水音→みずおと
と読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

No.2521 - 2025/08/30(Sat) 07:50:05

Re: Water fall / 荻座利守
まず、タイトルを「滝」ではなく「Water fall」としたことで、そこに内面的な奥行きを与えていると感じました。
そして全体的に表現力が非常に豊かだとも感じました。特に5連目が秀逸ですね。時の経過を月の満ち欠けが巡ることで表しているところが巧みだと思います。
また、「この世のありったけの絹糸を/惜しみなく降らしているかのような この詩景」というところも、深緑の中の滝に出逢った心情を美しく表しています。
この猛暑の季節に涼しさを届けてくれる、ありがたい作品ですね。

No.2526 - 2025/08/30(Sat) 09:40:51

荻座利守 様 / Ema
こんにちは。お読みいただきありがとうございました。
タイトルですが、瀑布寄りの滝のイメージだったのと、特にfallの字面の縦列の感じがよかったのと、他いくつかの理由がありこちらにしました。 処暑がちょうど新月だったので月の満ち欠けの表現をいれてみました(あと秋の月のイメージが湧くかと思い)。 「この世のありったけ〜降らしているような」の配置に悩みました。
最初は6行くらいの滝の描写だけの詩だったので、たくさん付け足しすぎてとっ散らかったかと思ったのですが、すてきなご感想をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございました。

No.2527 - 2025/08/30(Sat) 10:30:14
透明人間 / 異邦人
   父と私が互いに透明人間になって向かい合っている
   2人は原点を中心に双曲線を描いていた
   花を開かぬ花火が空に点線をかいたまま消えてしまった
   向かい合っているのに互いが見えない
   石はほら穴に落ちていった
   私はあなたの弟子ではない
   お前はわしの本当の子ではない
   2人の影が障子に映っていた
   2人は分かり合うこともなく
   合作の聖母像に手をつけていった

No.2519 - 2025/08/30(Sat) 02:40:07

Re: 透明人間 / 荻座利守
親子の断絶、あるいは確執が巧みな比喩で綴られていますね。
特に、「2人は原点を中心に双曲線を描いていた」と「花を開かぬ花火が空に点線をかいたまま消えてしまった」という表現が秀逸です。
決して交わらない線、燃焼・昇華せずにくすぶりつつ落ちる花火。重苦しい空気を上手く表していると思いました。
末尾の「合作の聖母像に手をつけていった」とは何を表しているのでしょう。分かり合える日が訪れることへの祈りでしょうか。この一行に仄かな救いを感じました。

No.2525 - 2025/08/30(Sat) 09:30:04
秋の日に / 異邦人
   手術に失敗したメスが洗われていた
   患者は白い目を向けている
   書き残した詩が黙り込んでいた
   病院の長い廊下に夕日があたっていた
   破られた紙が机から落ちてゆく
   白衣の背中に喪服の蝶がとまっていた
   ぼんくらな私が公園のベンチに置物のように座っている
   救急車が病院をめざして走っていた
   サイレンが叫んでいる
     書け 書け 書け
   私と思えない手がペンを握っていた
   患者が悲鳴をあげていた
   

No.2518 - 2025/08/30(Sat) 02:08:07

Re: 秋の日に / 荻座利守
手術に失敗したメスとは実際の体験でしょうか、それとも何かのメタファーでしょうか。
詩を完成させられない心の苦しさが、救急車のサイレンや患者の悲鳴に表されているように感じました。
「病院の長い廊下に夕日があたっていた」や「白衣の背中に喪服の蝶がとまっていた」といった表現が巧みですね。
暗い雰囲気ながらも、深みを感じさせる作品です。

No.2523 - 2025/08/30(Sat) 09:18:21
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