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宛先のない愛をあなたに / おそらきれい。
自分を虐げるすべてが霞むほどの感傷がほしい。
だけどそれに十分な記憶がないから
存在しない日々にすり替えてみる。


私には大切なあなたがいて
あなたも私も互いを必要として
離れないでと願うから
優しく抱きしめ合おう。
すべての記憶が愛で満たされるように。

けれど永遠は無いから
いつか離れ離れになってしまう。
そしたらその時はあなたとの日々を思い出そう。
きっとその記憶は愛の塊だから
溢れ出すほどの愛で
私の空虚は埋まるでしょう。




愛されたいと感じてしまうから
しょうがないよね。
世界に期待していたいから
しょうがないよね。

夢見がちな私は無垢なのかもと自嘲する。
こんな少女を可愛がって
愛してくれたらいいのに。

いつか「あなた」が本物になるときまで
どうか私を救ってと
宛先のない救難信号に
ラブレターを添えてみよう。


愛されますように

No.1365 - 2024/09/04(Wed) 21:13:03

Re: 宛先のない愛をあなたに / sad
> 自分を虐げるすべてが霞むほどの感傷がほしい。

この一行目を見て、あ、ちょっと好きかも、と思った。

ホワイトアウトする世界の終わりが、胸騒ぎのようなノイズを走らせるばかりであっても、そこに一滴の涙が滲むような、心地の良い苦痛があって欲しいな。

No.1366 - 2024/09/05(Thu) 01:13:52

Re: 宛先のない愛をあなたに / 齋藤純二
正直に自分が愛されたいと語りながら
お互いに心が満たされるようなひとを求めているようですね。
愛し愛された記憶があれば今の現状から抜け出し
もっと自分らしく生きて行けるのだから、と拝読し
個人的にはそう聞こえてきました。
本物のあなた、運命の出会いストーリーがありますように!

とても丁寧に気持ちを書かれていまして、
読者にメッセージがきちんと伝わってくる作品でいいですね!

No.1367 - 2024/09/05(Thu) 10:18:44
「すばらしい明日」 / 万年 草
今日がどんなに
つらくても
すばらしい明日が
必ずやってくることを
心から信じて
今日を何とか
生きてゆこう


今がどんなに
くるしくとも
すばらしい明日を
きっと迎えられることを
胸に刻んで
今をどうにか
生きてゆこう


すばらしい明日は
待っているからね
すばらしい明日は
来るからね

信じていれば
きっと必ず
来るからね

だから今は
出来ることを
少しずつ
重ねてゆこう

No.1362 - 2024/09/03(Tue) 14:28:46

Re: 「すばらしい明日」 / 齋藤純二
療養から職場復帰をして二日目なのですが、
仕事ってやっぱりキツいなあと思い帰ってきて、
こちらの作品を拝読し明日、明後日と体力が戻ってくれば、と
前向きな気持ちになりました!
無理せず出来ることからですね。
ありがとうございます😊

No.1363 - 2024/09/03(Tue) 22:34:47

Re: 「すばらしい明日」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
無理なさらずに、自分のペースで、
お仕事なさってください。

No.1364 - 2024/09/04(Wed) 15:19:03
精神病院の庭 / 異邦人

 薬がまた増えたようです。
 私は芝生に横たえ草をつんでいます。
 雲の上にいるようでした。
 草が、ろうそくのように見えます。
 ひとつの命が消えました。
 また、ひとつの命が絶えました。
 そっと、息を吹きかけます。
 ひとつの花が咲きました。
 また、ひとつの茎がのびました。
 私は花をくわえて、笑います。
 また、ひとつの命が消えました。

No.1360 - 2024/08/31(Sat) 01:13:04

Re: 精神病院の庭 / 齋藤純二
芝生が張られた庭、
程よい気候だったのだろうか、
そこは雲の上にいるようにふあふあと。
もしかしたら薬の作用かもしれませんが。
手の届くところに背丈の高い草が生え、
そのノッポな感じがロウソク、その草の長さが寿命のように
感じているのかな、と思いながら拝読しました。
つまんでも草は次から次えと生まれくる。
自分の存在、与えられた時間を草たちに重ね合わせ見ているのかな、と。
花は希望か夢か、何かを見ようとして笑えた世界がいいですね。

No.1361 - 2024/08/31(Sat) 15:15:17
「嵐を耐えて」 / 万年 草
この恐ろしい嵐は
時が来れば必ず
過ぎ去ってくれる
はずだから

今日は自分の命を大切に
安全な場所で
じっと心を落ち着かせ

この嵐が過ぎるのを
そっと待っていよう

やまない雨はないからね
やまない風もないからね

大丈夫
大丈夫
生きていれば
命があれば

そのうち何とか
なるものさ

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
非常に強い台風が
九州に上陸をいたしました。
被害にあわれた方に
謹んでお見舞い申し上げます。

No.1356 - 2024/08/29(Thu) 10:54:10

Re: 「嵐を耐えて」 / 齋藤純二
とても長く続く雨、
なるべく被害が少ないように、と
願いたいですね。

No.1358 - 2024/08/30(Fri) 14:11:09

Re: 「嵐を耐えて」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、被害が少なく済みますように、
心よりお祈り申し上げます。

No.1359 - 2024/08/30(Fri) 15:51:09
詩の投稿 / 田中 麻衣子
噴水の財宝

おお、どこにあるのか歌詩に聞く。暗中模索しているよう。技巧錯誤の
それは金銀財宝の、延べ棒の兼やら、金や宝石の
鎖でぐるりと延期を成し、噴水の落ち溝を
囲っている。溢れ墜ちる指輪やルビー、エメラルド中には彫巧なまでにそれらが輻輳を成した腕輪まである。流れ落ちるその上の流線達、絵塗布の様。金銀のコインらの阿武隈、時折夢に合う枯葉、偲ぶ様子。それは曾て無い神殿か、神々の落とし物なのか、のたうつ様に私の頭に這い登って来る。神々に吟え、噴水の財宝よ
永遠に儚いまでもの宝の鬱勃よ。そして命を得よ❗永遠に。

No.1355 - 2024/08/28(Wed) 15:49:34

Re: 詩の投稿 / 齋藤純二
模索、錯誤とあり何か偽りの言葉なのだろうか。
自分自身に問うて鬱勃される口から吐き出さる言葉の財宝、
永遠に自身の真を語り続けたい詩人の意のように。

No.1357 - 2024/08/29(Thu) 22:07:34
「移ろう季節」 / 万年 草
春の桜の咲くように
心を明るく咲かせよう

夏に花火が開くよに
心を熱く燃やしていよう

秋に紅葉が燃えるよに
心を錦に染めていよう

冬に小雪が降るように
心を真白にしていよう

移ろう季節に心を合わせ
清く正しく生きていよう

No.1349 - 2024/08/26(Mon) 15:24:52

Re: 「移ろう季節」 / 齋藤純二
その折々の季節から受ける体感や感情を
エネルギーにして自然体で過ごしたいなあ、
と思いながら拝読させていただきました。

No.1351 - 2024/08/27(Tue) 13:11:52

Re: 「移ろう季節」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、季節を感じながら
生きてゆきたいものです。

No.1352 - 2024/08/27(Tue) 14:22:43
(No Subject) / めいめい
夜露に濡れる草花の濃い色は、蠱惑的な夜の深淵へと鳥の精神、われわれを誘い込み、やおら広げられた羽根の色を伺うように、蟲たちは夜を鳴く。

歴史から外れた静けさの中の、それは君の瞳の中の夜であり、孤独に震える夏の端っこではなかった。

そうやって、ようやく朝は昇り、畳の香りが胎児の肌を包むと、もうすぐ季節の流れがやってくる風の音がした。

No.1347 - 2024/08/26(Mon) 01:08:24

Re: / 齋藤純二
草花が鳥が飛び立つように見える、
歴史(日常)を逃れた場所は君の瞳の夜、
これらの表現が作品を幻想的な空間へ誘い
静かな情景が浮かぶ素敵な作品ですね。

No.1348 - 2024/08/26(Mon) 12:28:11
願いごと / 異邦人
 声を出して下さい    あなたを知りたいのです
 表情をくれませんか   あなたを読み取りたいのです
 怒りの中に       あなたは自分を隠しています
 作り笑いして      あなたは自分を偽っています
 無言          私はあなたに無理を求めています
 涙           私はあなたを傷つけてしまいました
 無表情         私も能面になりました
 以心伝心        そんなものはありません
        お互い様
    あなたは私、私はあなたとなりました

       パッと 私が消えました
       パッと わたしが出来ました
 

No.1344 - 2024/08/24(Sat) 23:28:38

Re: 願いごと / 齋藤純二
お願いと反省から
新たなる自分が見出されたのでしょうか、
続きが知りたくなりますね。

No.1354 - 2024/08/27(Tue) 19:59:29
言葉の音楽 / 異邦人

      青葉の匂い
      老いた ざわめき
      肌に 花のゆらぎ
      くじゃくの音階

      のどのしめり
      恋の落下
      ラッパの鼓動
      乾いた風

      水面にひろがる無秩序な定石
         明るい痛み
      能面のほほ
      幼児の終止      

No.1343 - 2024/08/24(Sat) 00:32:18

Re: 言葉の音楽 / 齋藤純二
読者にとって見ようとする感情の起伏が
言葉で音符のように表現されているようですね。
静かな音と賑やかな音が重ねられ、裏打ちがよく聞こえてきます。

No.1353 - 2024/08/27(Tue) 19:57:10
もうひとりの私 / 異邦人
 一本道がありました。それはどこまでも伸びた道でした。
 飛び方を知らないトンボでした。にごりのない水でした。
 魚の住まない池でした。
 一本道でありました。歌を知らない小鳥の鳴き声。
 目の見えない赤子。まだ歩けないヒナのように巣から
 出ないツバメでした。
 一本道しかない道でした。崖を知らない仙人。
 空を飛べると思うニワトリ。人に食われる豚でした。
 みんなみんな死んでしまいました。
 死を知らない人でした。
 不幸を見ない人でした。

No.1341 - 2024/08/17(Sat) 00:35:13

Re: もうひとりの私 / 齋藤純二
もうひとりの私はカゴの中に鳥で世間を知らず
私はその様子を見て語っている。
知っていることが良いのか
知らないことが良いのか
知っていることが悪いのか
知らないことが悪いのか……
なんて考えているのかな、
そう思いながら拝読させてもらいました。

No.1342 - 2024/08/17(Sat) 09:13:07
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