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★ 十月一日 / 宙毒
目が覚めた朝
ふと窓を開けた

僕のなかが
秋でいっぱいになる

頬をくすぐる優しい手が
少し冷たくなったかな

世界はまだ鮮やかな
緑色を映していて

太陽はまだ地球と
仲良くしていたいみたい

久しぶりの朝が
久しぶりの朝日が

僕を優しく撫でている

大人になった燕が
飛び立っていった

No.4700 - 2026/10/02(Fri) 00:21:47

☆ Re: 十月一日 / 世間知らず
別れか、喪失を詠ま
れた作品でしょうか、
頬をくすぐる優しい
手がすこし冷たくな
ったかな/この一文
に思いを寄せて読ま
せて頂きました。

No.4701 - 2026/10/02(Fri) 01:11:14

☆ Re: 十月一日 / 齋藤純二
久々の雨が止んだ日の秋っぽくなった朝なのでしょうか、
気分良さげな背景が浮かび、温度が伝わってきていい感じですね!

No.4712 - 2026/10/02(Fri) 19:18:38
★ 道 食べられたくない子 / 食べられたくない子
朝露の残る細道を、
ひとりの影が歩いている。

草の先で
小さな雫が揺れる。

触れれば落ちてしまいそうで、
触れなくても
朝の光の中で消えてしまう。

遠くで鳥が鳴く。

その声は
空のどこから来たのか分からないまま、
薄青い朝にほどけていく。

道の先には
いくつもの分かれ道がある。

右へ行けば森があり、
左へ行けば川がある。

どちらにも
「正しい」という札は
掛かっていない。

川面には
ほどけた雲が流れている。

水は石に触れるたび
音を変え、
光を砕き、
昨日とは違う形で
海へ向かっていく。

岸辺の草が
風に伏せる。

また起き上がる。

ただそれだけのことを、
季節は何度も繰り返している。

夕暮れになる。

長く伸びた影が
道の上でひとつに重なり、
やがて夜の中へ溶けていく。

明日の道が
どこへ続いているのかは
まだ見えない。

それでも、

朝になれば
また露が降りる。

また光が差す。

そして誰かが、
昨日とは少し違う足跡を
まだ白い道に残していく。

No.4698 - 2026/10/01(Thu) 17:38:40

☆ Re: 道 食べられたくない子 / 世間知らず
どちらにも
「正しい」という札は
掛かっていない/
何が正解かではなく、
何をもって正解かと
問いかける作品ですね。

No.4699 - 2026/10/01(Thu) 20:29:14
★ 日々迷って / ともみ

いつかあなたが話してくれた
房総半島の海岸を歩きたくて
潮騒の音に願い事を話すと
夢は叶うとあなたは言ってくれた
それも今となっては かなわない事
でも今日は一人で海岸を歩きながら

灯台の見える海岸では
この灯台の光が ゆく船に安全を送る
航行する船が安全に海を航海できて
迷わないようにと

今日は海岸を歩きながら 
日々迷ってしまう私は
まだまだこれからだから

暖かい4月の海の
潮騒の音はやさしく
今日はゆっくり休めた

No.4696 - 2026/09/30(Wed) 19:17:39

☆ Re: 日々迷って / 世間知らず
この灯台の光が
ゆく船に安全を送る/
書き手さん自身の人
生航路も照らしてい
るのだと感じて読ま
せて頂きました。
タイトル、日々に
迷ってにも、光が差
した様に思えました。

No.4697 - 2026/09/30(Wed) 20:21:13

☆ Re: 日々迷って / ともみ

世間知らず 様

どうも感想ありがとうございました
夢はかなうと言うことを
詩にして見ました
また投稿しますので
よろしくお願いいたします

No.4721 - 2026/10/04(Sun) 07:31:15
★ 狐の嘘 / 莉都
まるで私は狐のよう
毎日誰かに化けながら
必死に尻尾を隠してる

善い人に 悪い人に
好かれる人に 嫌われる人に
真面目に 適当に
明るく 暗く
優しく 冷たく
全て都合の良いように
私は誰かに化けるんだ

ある時ふと考えた
本当の私は何だろう?
『私は一体誰ですか?』
自分に問うてみたけど
返事は返ってこなかった
私は狐でもないらしい

まあ、いいか
私は明日も生きていく
私は『私』
それだけは嘘じゃない

No.4691 - 2026/09/29(Tue) 17:15:25

☆ Re: 狐の嘘 / 世間知らず
全方位にチャンネル
を合わせる様な人付
き合いには疲れます
ね。語り手様の愚痴
から始まり、自分は
自分と気付く過程を
丁寧に書かれた作品
だと私は感じました。

No.4692 - 2026/09/29(Tue) 18:53:36

☆ Re: 狐の嘘 / 世間知らず
タイトル狐の嘘、
結びの、私は『私』
それだけは嘘じゃ
ない/で見事に嘘
が回収されていま
すね。

No.4693 - 2026/09/29(Tue) 19:50:59

☆ Re: 狐の嘘 / 齋藤純二
ああ私も狐のように化けて生きているとこあるよなあ、と
拝読していてとても共感しました。
そして、そんな自分も『私』という気づきが作品として描かれ、
まあ、いいかと開き直る踵を返す展開がよかったですね。

No.4694 - 2026/09/30(Wed) 00:02:32
★ ヒャクニチソウ」 / 万年 草
畑のヒャクニチソウが
八月のあの豪雨に耐えて
秋風に咲き誇っている
蜜を吸いに来たアゲハチョウと
ひと時戯れては
濃いピンクの花びらを広げて
誇らしげに秋空を仰いでいる

千年に一度といわれたあの豪雨は
さぞかしその身に応えただろうに
それでもあきらめずに花をたたえて
立つその姿は時折くびれて倒れ掛かり
あの日の雨の激しさを物語る

生きるとは何か
命とは何か
その壮絶な力強さを
いたずらな秋風に揺れ
虫と戯れながら
花は無言で語っているのだ 

No.4690 - 2026/09/29(Tue) 14:36:59

☆ Re: ヒャクニチソウ」 / 万年 草
また、ご感想がいただけなかったようですね。
詩の内容によって、差別されるのは
とても残念です。

No.4695 - 2026/09/30(Wed) 15:15:42
★ 「涙雨」 / 万年 草
しみじみと
街角濡らす
秋雨が
胸の傷痕
撫でてゆく

大丈夫よ
私はひとりで
生きられる

あなたなしでも
さみしくないわ


涼し気に
木の葉を揺らす
秋風が
強がる女の
背を押した

泣かないわ
私はそんなに
弱くない

あなたの面影
追いかけないわ


強がる女の
背中が揺れる
秋はまだまだ
これからなのに

肩に冷たい
涙雨

No.4683 - 2026/09/28(Mon) 14:52:06

☆ Re: 「涙雨」 / 世間知らず
肩に冷たい涙雨/
心ここに非ずで
傘が斜めなので
肩に雨が当たって
いるのですね。

No.4684 - 2026/09/28(Mon) 17:45:22

☆ Re: 「涙雨」 / 齋藤純二
私ひとりでは生きられない……
あなたなしでは……
語っていることと裏腹な気持ちが涙として
伝わってくる感じの作品はグッときちゃいますね!

No.4688 - 2026/09/29(Tue) 02:14:55

☆ Re: 「涙雨」 / 万年 草
世間知らず様

ご感想ありがとうございます。
そうですね、そういうとらえ方もありますね。

齋藤様

ご感想ありがとうございます
おほめにあずかりとても光栄です。
そうなんですよ、本当はとっても
さみしいはずを、つよがっているんですよね。 

No.4689 - 2026/09/29(Tue) 14:28:49
★ 結実 / 宙毒
花が咲いたら
茎が伸びないように

大人になったら
背が伸びなくなって

いつか届くはずだったものが
届かないものになってしまった

憧れたスーパースターは
優秀だったあの子は

分厚い硝子の向こうで
今も僕に微笑みかけている

立派な実を成すには
余りにも僕が足りない

幼い僕の本棚から
教科書だけがすっぼりと抜け落ちて

日に焼けた棚板が
白い埃を被っている

今の僕は
眼鏡を掛けないと
数歩先も見えないのだ

No.4681 - 2026/09/27(Sun) 23:02:29

☆ Re: 結実 / 宙毒
誤字訂正
× すっぼり
○ すっぽり

No.4682 - 2026/09/27(Sun) 23:06:12

☆ Re: 結実 / 齋藤純二
ひとと比べることや憧れを忘れるくらい
何かに夢中になれることができれば唯一無二になれ、
そこに実(身)がなるのかなあ。
そんなことを考えながら拝読させていただきました。

No.4687 - 2026/09/29(Tue) 02:04:02
★   言葉を編む / 世間知らず
良言なり 悪言なり

幼子なり 老人なり

全ては 詩人なり

風が風で有るように

雨が雨で有るように

人が人で有るように

産まれながらに

詩人なりや


(参考作品)
Mydearに投稿されてた

虹乃衣里絵様の作品
「肩書き」を拝読して、
自分なりに肩書きとは
何かと考え書かせて
いただきました。
感謝致します。

No.4679 - 2026/09/27(Sun) 21:15:12

☆ Re:   言葉を編む / 世間知らず
私の作品言葉を編む
出発点は虹乃様の
作品「肩書き」本文
の形から入った、こ
の一文からでした。
作品を産む苦しみ
にも共感致しましたし、
敢えて参考作品と明記
致しましたのは、もし
作品に出会わなければ
言葉を編むも存在致し
ません。万が一ご不快
に思われたのならば、
私の配慮不足です伏
してお詫び申し上げ
ます。

No.4680 - 2026/09/27(Sun) 22:20:29
★ 腐敗 / 宙毒
空のペットボトルばかりが
机に並んだままで
未開封の冷えてるやつは
冷蔵庫に残ってなくて

生温い腐りかけを
胃の奥に捩じ込んで
吐き気がして
水道水で洗い流した

干しっぱなしの洗濯が
曇り空の逆光の中で
手を振ってきたから
無視をしてしまった

そんな汚い部屋に
準備された贈り物を
受け取ってくれるなら
僕は泣いてしまうね

優しすぎるんだよ
君は優しすぎるんだよ

僕の隣なんかにいたら
きっと君まで腐ってしまうよ

でも離せないから
離れてくれないから

君の部屋まで汚しても
許してくれないでいて

No.4677 - 2026/09/27(Sun) 15:06:19

☆ Re: 腐敗 / 世間知らず
干しっぱなしの洗濯が
曇り空の逆光の中で
手を振ってきたから
無視をしてしまった/
虚しさを表す表現と
して私的にとても良
かったです。

No.4678 - 2026/09/27(Sun) 17:05:32
★   後の手紙 / 世間知らず
四十年来重ねた縁
投稿を切っ掛けに
読み〜読まれ
逢えた人も叶わぬ人も


久々に手にした
Cさんからの 手紙


結びに 
さよなら の文字

浮き上がる文字を
掴みたいが
指の間を抜けて行った

後日知る

自分亡き後
出して欲しい と

いつもの 
飾らない文字が
余計に沁みる

乾いた紙質感が
湿りをおびる

二客(ふたつ)の湯飲み
お茶を丁寧に

ゆっくり飲み干した
初めての お茶を

No.4671 - 2026/09/25(Fri) 21:16:01

☆ Re:   後の手紙 / 齋藤純二
浮き上がる文字を 掴みたいが
指の間を抜けて行った

時間の流れも別れも止められない
この表現がグッと心をつかまれますね。

感謝と供養の気持ちがとても伝わる
せつなくもいい作品ですね。

No.4674 - 2026/09/27(Sun) 12:21:55

☆ Re:   後の手紙 / 世間知らず
齋藤様
ご感想ありがとう
ございます。
お褒めいただいた、
浮き上がる文字を
掴みたいが、間を
抜けて行った/こ
の箇所は推敲して
書き直した一文で
す、書き直して良か
ったです。

No.4675 - 2026/09/27(Sun) 14:50:07

☆ Re:   後の手紙 / 世間知らず
指の文字が抜け
しまいました。😅

No.4676 - 2026/09/27(Sun) 14:52:09
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