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限界 / かるひね
音ゲーというゲームを
ご存知だろうか?
画面内で流れる音楽に
あわせて鍵盤に似た
コントローラーを
タイミング良く叩き
その正確性を競うゲームだ
兄は中学の頃
それは熱中していた

難易度はレベル1から
レベル9まで存在して
兄はレベル3か4と言った
ところだった

兄は平日は
帰宅すると夜間まで
休日は昼夜を問わず
練習していた
まるで本物の楽器を
扱うかのように
常に打鍵音が響いていた
同じ譜面を何度も繰り返す様は
素振りや壁打ちを繰り返している
かのようだった
ある時わたしは聞いた
なぜ練習を続けるのか
周りからしたら上手いとは
口が裂けても言えないのに
なぜ諦めないのか
兄は言った
むしろなぜそんなことを聞くのか
心底意味がわからない
わたしは呆然とした

その3年後に
兄はレベル9までの
全楽曲を制覇した
大会にはお世辞にも
出場できるレベルでは無い
成長も遅いと自覚もしていた
それでも結果として
凡人と言われるところを
超えて見せた
誰に自慢もできないだろう
しかし確かに超えたのだ
自分の限界という一点を

この経験後の兄は
挑戦することに
怯えることが無くなった
何より自分への
確かな熱量を持った
信頼をうちに抱えているようだった

何度も買い替え
接着剤で補強された
ボロボロの鍵盤が
ありあまる熱を
奏でているかのように
今も押し入れに
仕舞われている

No.4187 - 2026/07/17(Fri) 13:08:18

Re: 限界 / 齋藤純二
結果ではなく経験が人を変えるという、
その変化が静かに丁寧に描かれ
じんわりと素敵な物語が伝わってきてよかったです。

No.4195 - 2026/07/17(Fri) 23:33:36

Re: 限界 / かるひね
結果ではなく経験。まさに伝えたかったことを言葉にして頂きありがとうございます。
兄のひたむきな姿勢を精神的に幼かった私は理解できていなかったんです。遊びの延長線上くらいの考えでした。
今振り返ってやっと当時の兄の背中が見えたのかなと感じています。

No.4204 - 2026/07/18(Sat) 08:11:14
何故に小声 / しくら唯夏紗
西の空は晴れて

雲がたなびいている

東の空は曇り

山の上の空だけ

少し湿っぽい

手前の山と奥の山が

おしゃべりしていた

何故か小声で


この疑問を

AIにぶつけてみた

風もなく

山はただそこにいて

湿り気で

音が吸われる感じもある

風景の

音量が小さかったのだと


私に精霊の声が

聞こえたわけでは

なかったようだ

ちょっとだけ

残念な気もした

No.4186 - 2026/07/17(Fri) 12:27:46

Re: 何故に小声 / 齋藤純二
西の空の下にいる手前と奥の山は、
東の空の下にいる山を「かわいそう(湿っぽいから)」と
聞こえないように言っているのかな、
なんて想像しながら楽しめた作品でした!

No.4199 - 2026/07/17(Fri) 23:57:21

Re: 何故に小声 / しくら唯夏紗
> 西の空の下にいる手前と奥の山は、
> 東の空の下にいる山を「かわいそう(湿っぽいから)」と
> 聞こえないように言っているのかな、
> なんて想像しながら楽しめた作品でした!



西には山はなく東に奥と手前の山がある、でしたが想像して楽しめていただけたのは嬉しいです😊

No.4209 - 2026/07/19(Sun) 11:13:18
真上の半月 / しくら唯夏紗
3月26日、19時
外を少し歩いた

ふっと上を向くと
上弦の月?が見える

おぼろ月だ

でも、なんで
こんなに真上なんだろう

春分あたりの月は
こうなのかな

首を上げるのが
少しつらい

月は追いかけてくる
イメージがあった

時々上を見て
やっぱり真上だと確認する

数日前の月は
お椀みたいな形で
横に寝転んでいた

月も眠たいのかと
思ったな

No.4185 - 2026/07/17(Fri) 12:21:54

Re: 真上の半月 / 齋藤純二
歩きながらふと見上げた月、
そのちょっとした違和感を丁寧に描き、
日常の中の小さな発見がそのまま詩になっていて、いい作品ですね。

No.4194 - 2026/07/17(Fri) 23:25:01

Re: 真上の半月 / 世間知らず
 月を眺めて書かれた
 詩ですね。
 「横に寝転んでいた〜
 月も眠たいのかと」
  表現が素敵ですね。  

No.4202 - 2026/07/18(Sat) 07:07:00

Re: 真上の半月 / しくら唯夏紗
占星術を学んでいて月を前より意識するようになりました😌
No.4210 - 2026/07/19(Sun) 11:16:03
オール / かるひね
舟のオールというのは
正しく漕がないと
前に進まない
力任せに漕いでも
上手くいかない
そう教わったのは
小学校にあがる前の
物心が着くか
着かないかの頃でした

私の半生は力任せに漕いで
周りを顧みない
そんながむしゃらとも
考え無しとも
とれるものでした
だからなのか病気を転機に
旧友と呼べる人々は
みな離れていきました
それだけ周りを雑に乱暴に
扱っていた証拠
今ではそう思っています
人を丁寧に扱うとは
どうすればいいか
今でも迷う時があります
そんな時指針になっているのが
「本当に全力で考え抜いたか?」
「手を抜いてないか?」
完璧主義の友人の口癖です
この言葉が頭に浮かぶと
即座に初心に
立ち返ることができる
魔法のような言葉です
まさにオールのように
力を正しく伝達する
役目をおっています
相手のことを
全力で考え抜いたなら
間違えたとしても
躊躇うことはありません
反省はしても
後悔することはありません
正しく進むとは
そういう真摯な姿勢
誠実な思いやりのことを
指している
そう教えてくれます

相手のことが分からない
相手の気持ちが離れていく
そんな時心の中で
友人が語りかけてきます
「お前、それ本気だったか?」

No.4184 - 2026/07/17(Fri) 06:08:21

Re: オール / 齋藤純二
人生の振り返りと他者から受け取った言葉の重みが、
丁寧に描かれた作品 だと感じました。
語り手の半生の痛みと、そこから生まれた静かな決意が
じんわり伝わってきてよかったです。

No.4193 - 2026/07/17(Fri) 23:20:40

Re: オール / かるひね
感想ありがとうございます。
当時は友人の言葉に救われました。
恩送りするような気持ちでもう半生は支えて下さった方たちに返せるように、丁寧に生きていきたいと思います。

No.4203 - 2026/07/18(Sat) 08:03:48
表も裏も / テレス
あるべき自分
ありたい自分
右側と左側
拳のガチ
裏も見たら
理性の親指が
つながるなら
上手い実像

No.4183 - 2026/07/17(Fri) 03:58:02

Re: 表も裏も / 齋藤純二
自分の二重性が提示されていますかね。
あるべきは、社会的役割、
ありたいは、本音や理想。
この対立は多くの人が抱える普遍的なテーマかと。

No.4192 - 2026/07/17(Fri) 23:14:16
生きよ / 世間知らず
 焔より一人逃れ

 手には嘆願握り

 弾は 米蔵へ

 残りし二人
 是非に及ばず 
 相果てし

 重荷等と 申すな


 生きよ   千


 

No.4174 - 2026/07/15(Wed) 20:42:57

Re: 生きよ / 齋藤純二
戦か、逃亡か、極限状況の中で「生きよ」という言葉だけが残る作品。
短いのに、重い。そして、静かに胸を打つ。

No.4176 - 2026/07/15(Wed) 21:45:15

Re: 生きよ / 世間知らず
 齋藤様
 ご感想
 ありがとうございます。
 かなり前に見た
 ドラマの別れの
 シーンを、詩に
 してみました。

No.4178 - 2026/07/15(Wed) 22:42:58

Re: 生きよ / 万年 草
短い言葉だからこその
凄みと力が込められて
いるように思いました。

No.4180 - 2026/07/16(Thu) 13:33:27

Re: 生きよ / 世間知らず
 万年 草様
 ご感想
 ありがとう
 ございます。
 また、投稿致します。
 

 

No.4182 - 2026/07/16(Thu) 16:09:09
島から街へ / 世間知らず
 期待は蕾 散るは桜
 夕暮れ 船

 沖へ進む

 体は前 心は後ろ
 決意鈍る 薄暗い
 波止場

 「ポツ ポツ 光が」

 携帯の蛍が 揺れる
 背中押すように

 震える唇噛み
 何度も 手を振った

 サヨナラ
 波は届けた

No.4173 - 2026/07/15(Wed) 20:35:52

Re: 島から街へ / 齋藤純二
情景の切り取り方がうまく目に浮かび、
短い行の中に「旅立ちの揺れ」が
しっかり宿っている詩だと感じました。

No.4175 - 2026/07/15(Wed) 21:40:52

Re: 島から街へ / 世間知らず
 齋藤様

 ご感想
 ありがとうございます。
 進学のため島から
 出て行く若者を、
 書いてみました。
 

No.4177 - 2026/07/15(Wed) 22:37:55

Re: 島から街へ / 万年 草
恋愛でも、いけるような気がしました。
No.4179 - 2026/07/16(Thu) 13:31:44

Re: 島から街へ / 世間知らず
 
 万年 草様
 ご感想
 ありがとう
 ございます。
 様々な解釈が
 詩の良い所ですね。
 

No.4181 - 2026/07/16(Thu) 15:53:59
「ありがとう」 / 万年 草
朝の光に
守られて
今日という日が
始まるよ

尊い命に
感謝して
生きてゆくのさ
一歩ずつ

ありがとう
ありがとう
自然の力よ
ありがとう

今日も生かされ
生きている

No.4168 - 2026/07/14(Tue) 14:50:27

Re: 「ありがとう」 / 世間知らず
 
 「今日も生かされ
  生きている」
 そうなんですよね。
 生かされている事
 ついつい忘れて
 いますね。
 感謝して生きて
 行きたいですね。  

No.4169 - 2026/07/14(Tue) 16:23:11

Re: 「ありがとう」 / 荻座利守
生きているときうことは、本当は奇跡のような出来事なのかもしれませんね。
自然からの恩恵や「生かされている」というのとへの感覚は、ともすれば忘れられがちなのでしょうが、それを思い出させるのも、詩の担う役割の一つなのでしょう。

No.4171 - 2026/07/14(Tue) 21:57:50

Re: 「ありがとう」 / 万年 草
世間知らず様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、日々感謝して生きましよう。

荻座様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね、そんな役割を感じながら、
これからも、詩を書いてゆきたいです。

No.4172 - 2026/07/15(Wed) 14:24:00
なかまはずれ / 能無しの洋梨
苦しみを
告げた時から
僕は居ない
一つの居場所
自ら消した

No.4167 - 2026/07/14(Tue) 07:02:51

Re: なかまはずれ / 荻座利守
己の内にある苦悩を吐露した瞬間から、周囲から疎まれ、孤立してしまうのでしょうか。
何だかとても重い状況を描いた詩ですね。

No.4170 - 2026/07/14(Tue) 19:37:43
片思い(1) / 115系@快速ラビット
彼女には高校に入学して出会った。
高1と高2は同じクラスだった。
でもその時は、何とも思っていなかった。
高3になってクラスが別になってしまった。
気づくと彼女の事が気になる様になった。
いつの間にか彼女に惚れていたんだ、と気づいたんだ。
それから彼女を見る度に好きになって行った。
休み時間。
友達とお喋りする口実で、彼女のクラスに行き彼女を眺めていた。
本当に彼女の事が好きだったんだ。
当時、こんなに好きになった事は無かった。
でも告白する勇気がなかった。
だから彼女の
下駄箱にワープロで作った手紙を入れておいた。
自分の名前は書かずに…。
それが自分が出来る精一杯だった。
結局ちゃんと告白も出来ずに卒業してしまった。
後悔している。
本当に好きだったから…。
出来る事ならもう一度あの頃に戻りたい。
振られても良いから、今度はちゃんと彼女に告白したい。
「好きです。」と

No.4165 - 2026/07/13(Mon) 12:32:53

Re: 片思い(1) / 齋藤純二
まっすぐな青春がそのまま言葉になっているタイプの作品ですね。
読みながら、語り手の気持ちが少しずつ育っていく過程が自然に伝わってきて、
まるで自分も同じ廊下を歩いているような気持ちになりました。
「好きです。」と伝えるチャンスがこの先、あるかもしれませんよ!

No.4166 - 2026/07/13(Mon) 21:44:51
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