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湯気の随に / 虹乃 衣里絵
コーヒーカップから
漂う湯気の随に
疲れた自分を労い
口に含むは ご褒美の
熱い 熱いセピア色
夕闇に溶けてゆく

No.3596 - 2026/05/02(Sat) 22:07:43

Re: 湯気の随に / 荻座利守
1日の仕事を終えて、ホッとする瞬間を描いた詩ですね。
熱いコーヒーをセピア色と表現したところが、疲労の内に浮かび上がる思い出の景色を想像させて、美しいと思います。

No.3598 - 2026/05/03(Sun) 11:00:53

Re: 湯気の随に / 齋藤純二
ほっと一息感が描写からとてもきれいに伝わってきますね。
お疲れさま。

No.3599 - 2026/05/03(Sun) 11:02:55
さぁ生きよう、言葉とともに / 千留千鶴
心に残る言葉のこと
心は言葉で傷ついた
傷ついた心を癒す言葉が、たくさんあるはず
私を癒す、心に残る言葉を思い出そうとしたんだ

見つからない言葉
何処かにたくさん埋もれている
傷ついた心を癒すたくさんの言葉

あの日、あの時、私に刃を向けた言葉
私はそれらを
いつしか忘れるだろうか
確かに、記憶はだんだん遠のいている
それで、きっといいのだろう

きっと癒やしてくれた言葉が、何処かにたくさん埋もれているんだ
探さなくてもきっと
探せないのはきっと
体がきちんと反応するから

もしかしてそれ
自信かな…
でも…もしかしたらそれは…
心配しなくても大丈夫だから
だから、

さぁ生きよう、言葉とともに!

No.3591 - 2026/05/02(Sat) 18:28:06

Re: さぁ生きよう、言葉とともに / 荻座利守
言葉は人を傷つけ、また、人を癒すこともあります。
様々な言葉の海を航ることが、人が生きるということなのかもしれません。
末尾の「さぁ生きよう、言葉とともに!」という一行に、そんな航海への勇気を感じました。

No.3595 - 2026/05/02(Sat) 21:30:26

Re: さぁ生きよう、言葉とともに / 千留千鶴
「言葉の海を航ることが、人が生きるということ」かもしれない。
とは、私は思いもよらず
言葉の波に飲み込まれないように、自身の舵取りも必要かもしれないと感じました。
感想をお聞かせいただき、ありがとうございました。

No.3597 - 2026/05/03(Sun) 09:24:46
老い / したたかさん
可憐な声を聴いては
舞い上がり
凛とした姿を見つけては
追いかける日々
同じ場所にいるだけで華やぎ
鼓動が早まる
紙にしたためた言葉は踊り
想い届けるその瞬間を
何度も夢想した
河原で自生する
茶色くくすんだ白撫子

とおくで雉が
声を枯らして鳴いている

No.3587 - 2026/05/02(Sat) 14:58:23

Re: 老い / 荻座利守
片思いの心情を描いた詩のようですが、タイトルから推測すると、過去の思い出を描いたのでしょうか。
「茶色くくすんだ白撫子」や「とおくで雉が/声を枯らして鳴いている」といった表現がそのことを表しているようにも思えます。
また、「紙にしたためた言葉は踊り」という表現が恋心の新鮮さをうまく表していていいですね。
どこか仄かな切なさを感じさせる作品です。

No.3590 - 2026/05/02(Sat) 17:52:53

Re: 老い / したたかさん
ありがとうございます。
4月から詩を作りはじめて、楽しくて趣味になっています。
たまにこちらに伺って投稿しに来たいと思っています。またお世話になるかもしれません。よろしくお願いします。

No.3594 - 2026/05/02(Sat) 19:57:45
タイトル 誰のため / 世間知らず
猫さんの命は、可愛がるため
牛さんの命は、食べるため
戦禍のあの子の命は、・・・

No.3586 - 2026/05/02(Sat) 11:52:19

Re: タイトル 誰のため / 荻座利守
戦禍で亡くなった子どもは、一体何のために死んだのか。
数え切れない人々が胸に抱えた問いなのでしょう。
安易に答えの出ない問い、あるいは安易に答えを出してはならない問いなのかもしれません。
世界から戦渦がなくならない限り、問い続けなければならないことであり、そう問い続けることが、亡くなった小さな命への供養であるような気がします。

No.3589 - 2026/05/02(Sat) 16:34:13

Re: タイトル 誰のため / 世間知らず
萩座利守様
               
 先ずは、お読み頂き有り難う御座います。何度か書き直して、投稿した甲斐がありました。

No.3592 - 2026/05/02(Sat) 19:39:59
少年 / UNDER
灰色の空の下で、風に吹かれた木がいきいきとした若葉を揺らし、青臭いにおいを漂わせる時、飛んできた一匹の蛾を殺したからって、土で出来た手で掴まれ放尿、赤子が破裂したようなザクロの実を食わされてから上級生が怖くて、それからはピアノの下、舌が焼けるような酸っぱい思いを胸に、手垢がこびりついた漫画を読みながら肛門直前まで糞を溜め込み、我慢ができなくなってトイレに行ったら便器は血まみれ、学童職員に伝えに行こうとした時にはもう漏れていて、宙吊りの孤独、酸っぱさの記憶、どうすることもできなくて、ただ尻に糞を溜め、給食の食べかすが挟まった歯をギシギシと噛み締め、野菜の甘みが溶け込んだ味噌汁のゲップを吐き出し、ただひたすらに革命と願うも、受け身な無力の民衆のように引き下がり、お母さんが迎えに来るまで血まみれの便器と一緒にいたことが懐かしいです。
No.3583 - 2026/05/02(Sat) 00:52:52

Re: 少年 / 荻座利守
何やら苦しい思いでだったようですね。
排便を我慢しすぎると便秘になってしまうようですが、大丈夫でしたか?

No.3588 - 2026/05/02(Sat) 16:29:35
贈り物 / 異邦人
  ママとパパの誕生日は
  近いのね
  仲がいい証かな
  ママがパパに贈った
  ネクタイ 似合ってて
  パパがママに贈った
  夏の麦わら帽子 ステキだね
  わたしの作った手袋は
  黒と黄の別模様
  ママとパパの名前が
  同じって人 いるかしら
  わたしの名前は ありきたり
  薫子(かおるこ)って 平凡すぎて 私は好き

No.3582 - 2026/05/02(Sat) 00:41:45

Re: 贈り物 / 荻座利守
子供の頃の思い出を描いた作品のようですね。
ママとパパの名前が同じケースは珍しいと思います。だから仲がよいのでしょうか。
平凡な自分の名前が好きなのも、ママとパパの仲がいいためのような気がします。
全体的にほのぼのとした雰囲気で、いい詩だと思います。

No.3585 - 2026/05/02(Sat) 09:47:36
おゆうぎ / 異邦人
  鉛筆を握って書きました
  ティッシュの花びら
  ヘビのかけっこ
  大仏のおねだり
  蹴鞠をすれば
  プールに飛び込む
  ゴムボール
  詩を燃やしました
  灰は湯気のようでした
  詩は余白となりました

No.3581 - 2026/05/02(Sat) 00:17:51

Re: おゆうぎ / 荻座利守
詩作の苦悩を描いた作品のような印象を受けました。
自分の内にあるものをうまく表現することができない。しっくりくる言葉が見つからない。
そんなもどかしさから、書いた詩を捨ててしまう。
末尾の「灰は湯気のようでした/詩は余白となりました」というところに、その侘びしさや哀しさが、うまく表されていると思います。

No.3584 - 2026/05/02(Sat) 09:41:08
愛憎 / ぴょんたろー
きみが大嫌いだというものがぼくは好きだ
きみが否定してしまうそれらを拾い集めて
きみが好きな形にして返すんだ
ぐるぐる渦巻いた黒い感情を
キャラメルに包んでデコレーションする
そうしたらきみはそれを大好きになる
きみが大好きだというものがぼくは嫌いだ
きみが肯定するそれらを拾い集めて
中まで暴いてしまいたい
キラキラ可愛い綺麗な感情を
剥いで暴いてきみに渡すんだ
そしたらきみはとても嫌そうな顔をする
それがぼくは好きでたまらない

きみが大嫌いなものもきみが大好きなものも
ぼくが大好きなものもぼくが大嫌いなものも
結局中身は一緒で
綺麗な言葉で包むか真っ黒な言葉で包むかそれだけなんだ
それならばぼくは綺麗なきみよりもきみが汚いと忌み嫌う
きみが欲しい

No.3577 - 2026/04/30(Thu) 21:51:22

Re: 愛憎 / 齋藤純二
君が嫌いなものが好きなら
僕は君が好きな形にして返す必要はないと思いますが、
嫌いなのが僕だと例えるとどうにか好きな形にしてと……。
そこの歪な感じが愛憎ってことかな、なんて拝読してました。

No.3580 - 2026/05/01(Fri) 17:45:54
残響 / 虹乃 衣里絵
魂のROCK'N'ROLL
ヴォリュームを上げて

浸った その世界
泥臭いのに洗練されている

決して 矛盾でなく
彼等の手腕に依るもの

僅か 3分ばかりでも
ソウルが宿った演奏

漲るのは 明日への活力
後ろは振り返らない

心ごと持って行かれたら
あとは 流れのままに

全て出し切って 空っぽになって
其処に在るのは 残響のみ

No.3576 - 2026/04/30(Thu) 18:59:12

Re: 残響 / 齋藤純二
ロック、活力をもらいますよね!
ロッカーへのリスペクト、
残響についての語りが良かったです。

No.3579 - 2026/05/01(Fri) 17:38:25

Re: 残響 / 世間知らず
  素晴らしい、詩を読みました。熱量がハンパ無かった、全てを出しきって空っぽになる。それだけエネルギーを使っても、心は満たされたはずでは。
No.3593 - 2026/05/02(Sat) 19:55:06
耻辱 / UNDER
お父さんの財布を空っぽにした小遣いの二千円で、太りたくないからって無理して買ったゼロコーラのお釣りを、婆さんに貰った女物の財布を使ってるなんてバレたくなくて裸のままポッケに突っ込んだのです。友人との沈黙が苦手で、予備校に行くって嘘ついて、中央線に駆け込み乗車。だらだら流れる汗、滲みる爛れた手首を押さえ、中年女の消しゴム臭い体臭を鼻に焼き付け、やっとの思いで降りた頃には ポッケにあったはずのお金は盗まれ、手垢にまみれた小銭だけが残っていました。目が浮腫んでいる理由は婆さんが拵えた糠漬けを鱈腹おやつに食べてるからで、小便を出そうと手に取った安売りの缶コーヒーは死ぬ直前の爺さんの手の温度とそっくりでした。学校で省かれているからって右翼になるのは嫌だけどやっぱり愛が欲しくて、でもお母さんに泣きつくのは情けなくて、一目惚れしたアイドルが表紙の雑誌を盗ったときにはもう、戻れなくなっていました。
No.3567 - 2026/04/29(Wed) 16:50:54

Re: 耻辱 / 齋藤純二
語っている本人はとても世間や人の目を意識して
なんだか窮屈な日常を過ごしているのかな、というのが伝わってきます。
そして愛が欲しいが、そのための表現が
うまくできないという葛藤もあるのでしょう。
缶コーヒーの温度でのくだりはとても表現が奇抜でいい感じです。
繊細な心情が上手に書かれています。

No.3572 - 2026/04/29(Wed) 22:53:56
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