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ターニング・ポイント / 普通

「ターニング・ポイント」


目の前の道は2つ、悩む君に

精一杯のエール送るよ

どらちが正しいなんてわからないけど

これだけは、君に届けたたいと思うんだ

英雄の一歩踏み出そうと


人生というのは、出会いの繰り返しなわけで

それと同じ数だけ、また辿り着きたい場所も増えていくのさ

君が出会って来た人たちも

君と出会う事で何かが始まり出す時もあるのさ

いつか選択しなきゃねなんて、いつ選択するの?

今、選択しないで今をどう生きて行くの?

目の前の道は2つ、悩む君に

精一杯のエール送るよ

どらちが正しいなんてわからないけど

これだけは、君に届けたたいと思うんだ

英雄の一歩踏み出そうと

目の前の道は未来への道

精一杯のエール送ろう

どうすればいいなんてわからなくていい

これだけを自分の心に問いかけろよ

弱い自分か逃げてないかと



人というのは、実は弱いけれど

でも、どこまでも高い山をも登る力はあるんだ

いつかやり届けたいと心に刺した旗は

君の心向きに翻っているのさ



前に壁があって夢がその先なら

精一杯に飛ぶしかないだろ

なんどやっても、駄目でも

これだけは、君に忘れないで欲しい

君は、一人じゃないんだと

目の前の道は2つ、悩む君に

精一杯のエール送るよ

どらちが正しいなんてわからないけど

これだけは、君に届けたたいと思うんだ

英雄の一歩踏み出そうと

No.2816 - 2025/11/13(Thu) 06:28:37

Re: ターニング・ポイント / 齋藤純二
分岐点するふたつの道。
語り部はどちらが正しいかはわからないが、と言いつつ
夢に向かう道を選ぼうよ、とエールを送っているように感じる。
弱い自分から逃げる道、英雄の一歩、
やはり夢への道の選択は英雄の一歩となるに違いない。
応援してくれるひとがいると頑張れますよね!
自分の声を聞こうと教えてくれる作品でいい感じです!

No.2823 - 2025/11/13(Thu) 20:30:07
時代は巡る / ぼっち・ざ・ぎたーろっく
「オレらのやってることはそこらの奴らよりカッコいいだろ」

ステージ上手でリードギターを弾くオレは、ディストーションがかかりまくった音の激流を掻き鳴らしている

オーディエンスの反応はさまざまだ

夢中で体揺らしてる奴

腕組みしながら仁王立ちしてる奴

周りの反応見ながら控えめに腕上げてる奴

下向いて退屈そうにしてる奴

そして出口近くで耳打ちしながらなんか言ってるいかにもな業界人2人

オレら"The Fuz Spirals"(ファズスパ)は下北沢を拠点に、都内のライブハウスで精力的に演奏し回っているインディーズバンドだ

下北系ギターロック・ギターポップ・シューゲイザー・ダンスロックのテイストを4人なりに咀嚼した音楽性でやっている

メンバー全員同い年なうえ、80〜00年代の洋邦ロックに影響を受け、19のときにノリと勢いで結成した

結成後数年は鳴かず飛ばずだったが、最近は某バンドアニメのブレイクにより、元ネタのバンドに似ているオレらにも注目が集まっている

オレから言わせれば、「やっぱりな。邦楽ロックは90〜00年代前半に土台が築かれたんだから、リバイバルしないほうがおかしいっつうの」

コード進行がシンプルで、ライブでの再現性が高く、サビでシンガロングできる曲の良さは永遠に色褪せない

ライブ終わり、例の業界人2人が楽屋でダラけきっているオレらを呼び出した

数々の人気バンドを輩出したレーベルの新人発掘担当らしく、「君たちはこれからの時代必ず日の目を浴びる。だからぜひ活動のお手伝いをさせてほしい」と、直にスカウトされた

それに対しオレは、「あんたらの言っていることは分からなくもないが、デビューしたら結局一部にしかウケず、数年で解散するようなバンドにはなりたくない。オレらは売れるための曲を作りたいんじゃない。何十年後何百年後も聴かれるような曲を作りたいんだ」みたいなことを言い返した

その返答に、「ハッハッハ。その強気な姿勢すごくいいね。ただね、今の音楽業界というのはね・・・」

それから先のことはよく覚えていない

高校時代よく読んだ大学生のバンドマンが主人公の青春マンガで描かれた退屈な展開とほとんど同じだったからだ

あぁ、やっぱりこんなものか、メジャーデビューというやつは

オレらのいるべき場所は華やかな表舞台ではなく、この熱気と混沌渦巻く密閉空間なんだ

そのうえ、プロアマ関係なく世界中の音楽が簡単に聴ける時代なんだから、海外の奴らの耳に留まる可能性は十分にある

しばらくはこの場所でやりたいようにやりながら、オレらの音楽が国境を超えるのを信じてやっていくしかない

ギターケースを背負い、オレはメンバーとともにスタジオへ向かった

No.2815 - 2025/11/12(Wed) 23:24:43

Re: 時代は巡る / 齋藤純二
熱いロックへ思いがとても伝ってきますね。
自分たちの目指す音楽性を追い求め
今の場所でガンガンにロックしてやろう、という
曲げない勢いが伝わってくる作品で、
その魂をずっと貫き通して欲しい、と拝読して思いました。
それがロックですよね。

バンドで歌っている歌詞を詩として投稿されても
おもしろいかもしれませんね。
その際は何かアドバイスができるかな、と。

No.2822 - 2025/11/13(Thu) 19:12:03
「夢の話しをしよう」 / 万年 草
1,             2,

やわらかな          つらいとき
朝の陽射しを         くるしいとき
浴びながら          その夢が
ゆっくり           君を支えてくれる
夢の話しをしよう       その夢が
               君を救ってくれる
君には            その夢が
何があっても譲れない     君を導いてくれる
夢はあるかい
               だから
君は             何があっても
その夢に向かって       夢だけは
何か努力を          捨てちゃダメだよ
しているかい
               それでも
夢はいつか          どうしても
叶えられると         その夢が叶わなかったときは
想うかい           また新たな夢を探すのさ

もし君が           夢があるから生きて行ける
人生に行き詰まったとしたら  夢があるなら生きて行ける
誰もが呆れるほどの
大きな夢を持つがいい     夢さえあれば
               どんな困難にも
そしてその夢は        立ち向かって行ける
大きければ
大きいほど良い
               人を幸せにできる夢なら
君には            どんな夢だっていいんだ
夢はあるかい
あるなら力尽きるまで     夢を持とう
追いかけてみるがいい     夢に向かって生きよう

               君には
               夢はあるかい

No.2814 - 2025/11/12(Wed) 14:48:22

Re: 「夢の話しをしよう」 / 齋藤純二
ひとを幸せにできる夢、
それは自身にとっても最高な幸せですね!

No.2818 - 2025/11/13(Thu) 07:50:27

Re: 「夢の話しをしよう」 / 万年 草
齋藤様、
ご感想ありがとうございます。
そうですね!そんな夢を持ちましょう。

No.2820 - 2025/11/13(Thu) 14:44:31
濃紺の水と紫紺の煙 / ロータス
サラダボウルみたいな半月
遠くで聞こえる車の走行音
星空と陸地の間に燻る紫紺の煙
視覚と聴覚と嗅覚が三位一体になり、俺の体を冴え渡らせる
この時間がたまらなく好きだ
誰もいない真夜中の雰囲気をAfter Hoursと言うらしい
俺以外にもこの時間が好きなヤツがいるんだな
キッカケは、コロナ禍でゴーストタウン化した昼間の街が嫌いで、興味本位で真夜中に街をひとりで歩いたことだった
思いのほか楽しくて、我を忘れて一晩中歩きまくった
それ以来、ずっと真夜中を彷徨いつづけてる
葉の詰まった白い紙筒がジリジリ短くなっていく
そろそろ行くか
ボソッと独り言ちる俺
小さな燈火を靴底で消して、またあてもなく歩きはじめる

No.2809 - 2025/11/12(Wed) 01:45:23

Re: 濃紺の水と紫紺の煙 / 齋藤純二
前回は首都高、こちらは夜中の街を彷徨う作品ですね。
夜中に靴音が響いてくるようなカッチョいい仕上がりで、
その中で自分に帰るという時間が感じられてグッドでした。

No.2817 - 2025/11/13(Thu) 07:47:52
世界には4種類の人間がいる / らいな
人から好かれたい、目立ちたい、頼られたい欲求が強く、喜怒哀楽を全面に出す"注目型"

競争が大好きで、社会的地位や序列を常に意識しながら、ナンバーワンを目指す"司令型"

物事の仕組みや成り立ちを理屈で理解したがり、一歩引いたニヒリストの"法則型"

美意識が強く、自分の思い描いた理想像を一生追求する"理想型"

びっくりするくらい実用的な分類方法だ

現実の人間関係はもちろん、ネット・SNS上でもこの4種類の人種が毎日いろんなことを発信している

ただ、法則型は一番大人しいが

オタク的なことをしゃべっているのは理想型か法則型

顔文字や絵文字を多用し、みんなでワイワイしている写真ばかりなのは注目型

成果を周りにアピールし、意識高めなことを言っているのは司令型

この分類方法を知ってから、人間社会の解像度がさらに高くなった

世の中にはとんでもなくIQもEQも高く、面白い概念を作る人がいるもんだ

これだから、何かを知ることはやめらんない

No.2808 - 2025/11/11(Tue) 23:31:21

Re: 世界には4種類の人間がいる / 齋藤純二
四種類の人への取り扱い書にもなりそうな作品ですね。
勉強になります。

No.2810 - 2025/11/12(Wed) 07:26:44
Midnight Expressway / のーべんばー
光色に染まるビルの間を駆け抜ける

24時の首都高はまるで地上の銀河だ

カーステレオからは2人の好きな曲が流れる

白と濃いグレーのクーペが、都心の景色と一体化してゆく

クラブで遊び呆けたあとは、こうやって身体の熱を一気に冷ます

浜崎橋ジャンクションから11号へ合流し、レインボーブリッジのシルエットが視界に入る

橋の上から東京の夜景を眺めるあなたは、いつもより穏やかだ

湾岸線に入り、横浜方面へ向かう

ベイブリッジに差しかかる直前、2台のクルマが勢いよく追い抜いていった

動体視力が優れている僕は、その2台が何だったのかはっきり分かった

青いS30フェアレディZと黒のポルシェ911だ

昔読んだ漫画に出てきたクルマとまったく同じやつをばったり見れるとは、なんてラッキーなことか

かけていた曲が終わり、次の曲が再生される

子供のころよくプレイしたレースゲームのオープニングだ

都会的で洗練されたメロディは、四半世紀前とは思えないほどハイセンスに仕上がっている

サビの部分に入ると、急にあなたがポソポソと口ずさんだ

そんないじらしい歌姫のささやかな歌を聴きながら、横浜の街へのアクセルを踏みこんでいった

No.2807 - 2025/11/11(Tue) 22:22:48

Re: Midnight Expressway / 齋藤純二
夜中の臨場感ある首都高の様子がとても伝わってくる作ですね。
日中の渋滞時とはまったく違う顔を見せる夜中の首都高。
夜景が綺麗でスピード感ありの首都高もわたしも好きですね。
ただ、手汗かく怖さが...

No.2811 - 2025/11/12(Wed) 07:38:17

Re: Midnight Expressway / ロータス
齋藤様
嬉しい感想ありがとうございます!!
深夜の首都高は空いていて夜景も綺麗で、昼とはガラッと表情が変わりますよね
詩中に出てくる「白と濃いグレーのクーペ」は、ホンダの初代レジェンドクーペというバブル期の名車をイメージして書きました
また、終盤の「レースゲームのオープニング」の箇所は、98年発売の"R4 -RIDGE RACER TYPE 4-"のOP曲『Urban Fragments』という曲で、夜の首都高にはピッタリなポップナンバーです

No.2813 - 2025/11/12(Wed) 12:26:16
失われし時を求めて / テレス
私流のわたしの失われし時

せとか の輪切り

紅茶に浸して冷まして

口の中に

咥えた時

失われし時を求める私の始まり

No.2804 - 2025/11/11(Tue) 07:36:25

Re: 失われし時を求めて / 齋藤純二
我に帰るひとときには洒落た紅茶がスイッチとなり
その先の時間が想像できるような作品が良かったですね。

No.2805 - 2025/11/11(Tue) 20:04:32

Re: 失われし時を求めて / テレス
有名な 作品 を 私流のアレンジ゛<m(__)m>

一流の手法を直ぐ見抜ける目が解ります ありがと<m(__)m>

No.2812 - 2025/11/12(Wed) 08:30:48
私は太宰治も三島由紀夫も大嫌ひだ / 積 緋露雪
太宰治のやうに軽軽しくは
「生まれてきてすみません」
とは言へぬ私は、そもそも太宰が大嫌ひだ。
とはいへ、三島由紀夫が好きなわけでもなく、
約めて言へば、どちらの作家も大嫌ひなのだ。
それは己の死後にも太宰と三島の作品を読む読者に対する責任を
太宰も三島も自死を以て放棄したからである。
一方で、私の大好きな作家は梶井基次郎で、
その詩的でゐてとても私的なものを題材にした二十篇余りの作品群の虜で、
「檸檬」がよく取り上げられるが、
私は「冬の蠅」や「闇の絵巻」、「交尾」などが好きである。

太宰治も三島由紀夫も死後に美化されもした自死であったが、
梶井基次郎は生きたくとも生きられず、肺結核で亡くなった。
其処には大きな跳び越えられぬ巨大な壁があり、
太宰も三島も最期は自ら死んでしまへば片が付くと此の世を見くびってゐたと私には思へるが、
それは私の心を掻き乱し、憤懣遣る方ないのだ。
自死するのであれば、己が書き連ねた作品群全てを全否定するやうな
今生の、そして畢生の作品を遺すのが死に対する筋で、
つまり、極端な言ひ方をすれば、
太宰の生も三島の生も梶井基次郎の生に比べればお気楽にさへ見えてしまふので、
その死に派手さはあるとはいへ、
今も尚、太宰も三島も文豪の仲間として読み継がれてはゐるが
しかし、その作品をよくよく読めば生そのものに重みが徹底的に欠落してゐるのだ。
生きてゐる内に己を内的に抹消してゐるかもしれぬが、
だからといって私からすれば、その文体はペラペラに薄っぺらく、
確かに太宰も三島も文章は上手いのかもしれぬかもしれぬけれども、
いやいや私はちっともそんな風には太宰も三島も思へぬが、
死へ逃げるのは憤死も含めて大概は生を前にして、
また、読者の前からも逃走してしまった卑怯者のすることだ。
これをして憤怒に駆られる太宰ファンや三島ファンが五万とゐると思ふが
何度でもいふ、太宰も三島も卑怯者である。
それは文体にも嫌みなほどに表はれてゐて、
その最後の所で生とぶち切れてゐるその文体に美を見る人はゐるだらうが、
自死を以て人生に幕を下ろすその卑怯者の文体は私の心を殆ど打ち振るはせないのだ。
読んでも感動もしなければ、心を動かされることもなく、
唯、文字が並んでゐるに等しい薬の効能の文を読んでゐるかのやうな感覚なのだ。
小説としてそれを善とする人が五万とゐる事は承知してゐるが、
私は、そんな文章を読むのは恥辱である外ないのだ。
何故なら、死をして全てに片をつけた太宰と三島は生きてゐる内に生を諦め、
太宰と三島の作品を読むと墓荒らしをしてゐるやうな疚しさはもちろんのこと、
それ故にか、太宰と三島の小説を読む時に
そこはかとなく湧いてくる気恥ずかしさと憤懣は
太宰文学と三島文学の大きな欠点なのだ。

それに引き換へ、
梶井基次郎の文章の何処までも死を見つめざるを得ないながらも
最期まで生に縋ったその文章は、
しぶとくぶっとく、それでゐてとても繊細で、
それは生にこだわってゐた梶井基次郎ならではの強みであり、
生の側に最期までゐたからこそのもので、
暖かい澄明さが其処にはあるのだ。
だから梶井基次郎の作品に登場するものは、
いづれも梶井基次郎の温かい眼差しの残酷さに晒されて
細部に神が宿るやうな描写に唸るしかないのだ。
それは確かに凄みがあり、太宰も三島も到達できなかった境地にいとも簡単に達してゐる。
それは自死が最期の人間には到達不可能で跨ぎ果せぬ断絶が厳然と存在し、
梶井基次郎の作品には文章におかしさと重さがずっしりとあるのだ。
私は梶井基次郎は日本文学で初めて存在の尻尾を見出し、捕まへようとした作家であり、
それはいくら賛辞を送っても物足りない。
此の世に得体の知れぬものの存在を明らかにした先駆けの一人は梶井基次郎であり、
梶井基次郎はその得体の知れぬものに振り回されながらも、にじり寄ってゐるのだ。
それは前人未踏のことであり、梶井基次郎こそ私にとっては近現代文学の父である。

No.2802 - 2025/11/10(Mon) 23:48:43

Re: 私は太宰治も三島由紀夫も大嫌ひだ / 齋藤純二
積 緋露雪さんはがっつり掲示板のほうで佳作以上の評価がありまして、こちらは初心者向け掲示板のため作品のキャンセルをお願いいたします。
No.2803 - 2025/11/11(Tue) 07:28:33
25時の黒い水鏡 / 夏の面影
8月31日、夏休みの最終日

黄色い満月が、黒い水面にゆらゆら揺れ動いてる

うっすら見えるプールサイドの時計は、25時を回った

約束の時間はとっくに過ぎたのに、あの子はまだ来ない

夏祭りのときのパステルカラーの浴衣

市民プールで見せてくれた可憐な水着

花火大会の帰りでの少し寂しそうな横顔

来年の夏も、2人でいろんなところへ行けると信じて疑わなかった

1週間前に別の学校へ転校すると告げられるまでは

何も言えず、ただ下を向くしかできなかった

昨日の電話で、この場所で会う約束をしてくれてから、止まっていた時間が動き出しつつあった

どうしても伝えたかったことを伝えて、唇と唇をそっと重ね合いたい

それだけできれば、もう心残りはない

水の中に浸かっている手足がじわじわと冷たくなっていく

堪えきれず夜空へ顔を上げた瞬間、一粒の雫が水面に落ちる音が後ろで聞こえた

振り抜くと、あの子がいた

あの子の目と頬が、涙で濡れていた

No.2801 - 2025/11/10(Mon) 22:52:01

Re: 25時の黒い水鏡 / 齋藤純二
突然のあの子の転校でお互いの気持ちの揺れが見えて
ストーリーをじっくりと追うことができる作品で良かったです。
切なさありの青春に読み入ってしまいました。

ひとつ
「振り抜くと」とありますが、
この内容からすると
恋愛の対象として拒絶されるという意味になるので、
たぶん「振り向くと」なのかな、と。

No.2806 - 2025/11/11(Tue) 20:20:23
赤黄橙の狭間で / のーべんばー
冷たい空気の中、手のひらで温もりを確かめ合う。

足元は色とりどりの落ち葉で敷き詰められ、僕は右足で、君は左足で、軽く蹴る。

そんな子供じみたことをし合えるのは君だけ。

もし彼らが今の僕を見たらきっと驚くだろう。

だって、あの場所にいるときの僕とは違いすぎる僕なのだから。

ふと視線を横に向けると、君が左手に三色の葉々を持っているのに気がついた。

綺麗に色づいた葉々は日差しに乱反射していて、まるで宝石のようだ。

真紅のモミジ。

赤橙のベニマンサク。

黄蘗色のイチョウ。

人差し指と親指に摘まれた三枚の葉々が、君の手に彩りを添える。

君と僕の好きな色は、どうやら同じようだ。

この並木道を抜けた先にある、行きつけの喫茶店に二人で立ち寄ろう。

君がわざわざ買ってきた僕の好きな銘柄と、珈琲の心地よい苦味と酸味で一息ついたあと、書きかけの歌詞を君にだけ見せるから。

No.2798 - 2025/11/09(Sun) 00:18:56

Re: 赤黄橙の狭間で / 荻座利守
赤黄橙などの暖色系は、心理的に暖かさを感じさせて、活力を増進させる効果があるそうです。
落ち葉を蹴り上げるのは、そのためかもしれませんね。
また、暖色系は創造性をも高めるようです。
歌詞を書くのもそのためかもしれませんね。
冒頭の「冷たい空気の中、手のひらで温もりを確かめ合う。」ということが、巧みに表された作品だと感じました。

No.2799 - 2025/11/09(Sun) 09:30:53

Re: 赤黄橙の狭間で / のーべんばー
荻座様

ご感想ありがとうございます!
この詩の世界観は、"ふたりの文学"というインディーズバンドの『ナイーブとスイート』という曲の歌詞を自分なりにオマージュしたものです。
また、ACIDMANの『赤橙』が好きなので、詩中に入れてみました。
好きな曲からインスピレーションを受けて、その曲の世界観を詩的にアレンジするのは本当に楽しいですね〜!

No.2800 - 2025/11/09(Sun) 10:51:50
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