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御来房の皆様、こんにちは。 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。
今月一日、関東大震災からちょうど一〇〇年を迎えました。 「一〇〇年」というキリと数値の大きさから、予想通りTV番組において様々な特集が組まれ、防災や災害時のパニックに関連して様々な史観がメディアを騒がせました。
それ等の具体的な内容については個々では触れません。長くなるので(苦笑)。ただ、一つだけ個人的に気に食わないことがありました。 それは九月一日が過ぎた途端に、新聞から「震災」の「震」の字も見えなくなったことです。一日以前は何日にも渡って「関東大震災から100年」と銘打って紙面を割いていたのが、一日が過ぎると、二日の朝刊こそ前日に行われた様々な異例の儀式を報じたものの、それ以降は丸で震災を忘れたかのようでした。
勿論、関東大震災にも、阪神大震災にも、東日本大震災にも日本人は多くを学んでおり、痛ましい犠牲も数々の教訓も決して忘れられることは無いと確信しています。 ただ、一日を挟んで余りの情報量の違いに日本人特有の「熱し易く冷め易い。」を悪い意味で感じてしまうのです。 過去に囚われ過ぎるのも考え物ですが、「喉元過ぎれば」的な風潮もまた考え物と思います。 勿論犠牲者への追悼の念や、教訓とする姿勢は流れた時の年数に関係なく大切です。犠牲者数で云えば最も犠牲の多かった太平洋戦争(大東亜戦争)が再来年には八〇年という節目を迎えますが、想いは年数のきりに左右されず持ち続けたいものです。
話は変わりますが、制作中だった『愛妻は一人』が先日(九月六日)完成しました。元々この作品は皇子がなかなか生まれなかった昭和天皇が周囲から側室を持つことを勧められてもそれに応じず、香淳皇后だけを愛し続けたことに感銘を受けて生まれた作品でもありました。 そして計算した訳ではないのですが、完成した日は、昭和天皇の曾孫で、唯一の皇子である悠仁親王殿下の誕生日でした。 「偶然の一致」と云えばそれまでですが、個人的には奇しき縁を(勝手に)感じています。
次回作は来月以降になりそうですが、今月末ごろから着手に掛かりたいと思っています。 ではまた来月。
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No.142 2023/09/08(Fri) 14:59:01
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