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オッス!毎月20日の担当、法倫房リトルボギーだ! 何?態度が悪い?まあそう固いことを云うな(お約束)。
今日話題にするのは、今月起きた死刑執行を巡る2つのふざけた話についてだ。
一つは前法務大臣の「ハンコを突くだけの単純な仕事」というふざけた発言で、辞任に追い込まれたことだ。 多くの識者が死刑存廃の意見に関係なく前法相の発言を避難批判したし、俺も同じ気持ちだ。 死刑囚の多くは複数人の命を奪い、動機や悔悛に酌量の余地が無いか、会ったとしてもそれ以上に罪状が極悪故に生存権と云う最低限の人権すらはく奪を止む無しと断じられた輩だ。 無期懲役囚の殆んどですら「万死に値する!」と思っている俺からすれば死刑囚の処遇や信条など知ったことではない。
ただ、それでも死刑執行に携わる法務官僚や刑務官、死刑囚に命を奪われた被害者の遺族の心情、そして加害者の極一部の善良な家族を想えば、死刑執行は慎重かつ厳粛であるべきだと思っている。
それを行けば、職務の実態はどうあれ、前法相の発言は余りに軽々し過ぎた。まだ百人以上いて、中には何十年も執行されずにいる死刑囚の執行命令をどんどん出して欲しいと思っている俺でも、さすがに葉梨には判を突いて欲しくないと思ったものだ。
もう一つのふざけた話は「絞首刑は残酷で違憲」と云う提訴を行った3人の死刑囚に関してだ。 絞首刑が残酷か否かは人によって意見が分かれるだろうし、そもそも死刑廃止論者は「命を奪うこと自体が残虐」と主張するだろう。 俺個人の感傷としては絞首刑は生温いと思っているし、残虐な犯罪の果てに裁きを受ける者が残酷な刑を受けるのは自業自得だと思っている。 「死刑になりたくて……・。」と云う理由で殺人をやらかす輩を阻止する為にも、死刑執行方法を複数設け、同じ死刑でも罪状によって「極力苦痛を与えない執行」と「被害者が受けた以上の苦しみを味わわせる執行」の選択があって然るべきだと思っている。
ただ、今回の提訴も「無意味」だとは思わない。 前述した様に、残酷さの問題は刑務官の心情を想えば重大な問題だ。 ただ、死刑囚が自らの処罰に対して「残酷!」と抜かすことに対しては?
「お前が云うな!!」
「どの口が云うとんじゃい!?」
の二言だ。
勿論、俺如きが死刑囚の権利を侵害したり、干渉したりは出来ない。 ただ、死刑囚が自分のやったことを棚に上げ、自分への処罰を「残酷」とほざくことに俺が不快の念を抱く思想と言論の自由はしっかりと保持させてもらうまでだ。
ではまた来月。
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No.31 2022/11/30(Wed) 17:01:04
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