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菜根道場BBS THE V
何でもお気軽に書いていってくださいね。
菜根道場5・10日雑文 / リトルボギー
 オッス!毎月20日の担当、法倫房リトルボギーだ!!
 何?態度が悪い?まあそう固いことを云うな(お約束)。

 今日話題にするのは、今朝知ったニュースで、死刑執行を巡る訴訟についてだ。

 大阪拘置所に収監されている死刑囚2匹が、現在死刑執行を巡って係争中で、その判決が来春4月に出るというものだ。

 内容は死刑執行の告知を当日の朝に行うことを違憲として、過去には執行2日前に行われた告知によって、身内との面会や別れの挨拶が為せたのが、それが出来ず、異議申し立ても出来ない事を不服としたものだ。
 割と有名な話だが、告知が当日になったのは、前日告知を受けた死刑囚が自害したことを受けてのものだ。それゆえ当日告知になった訳で、死刑囚は告知から執行までに出来ることが出来なくなったのが不服なのだろうが、はっきり云ってやる、

 全く不要な配慮

 だと。

 身内との別れ?
 死刑囚の手に掛かった者が身内との別れを交わせたと思っているのか?!

 心の準備?
 ある日突然命を奪われた被害者にそんな余裕があったの云うのか?!

 異議申し立てだぁ?
 裁判、それも(多くの場合は)控訴・上告を重ね、再審請求などで散々不服を並べておいて、どの口が云う!?

 まだ人権団体が云うなら分かるし、死刑囚が提訴するにしても、死刑そのものを刑法第36条に違反するとして訴えるならまだ理として分からないでもない。
 まあ、それでも「お前が云うな!!!」という罵声は浴びせたくなるがな。

 日本の死刑執行は相変わらず法務省に隠し事が多過ぎて次いつ誰が行われるかもはっきりしない。
 過去の例から見れば今年の年末辺りに行われそうな気がするが、現在の内閣や法務省の体たらく、そして上述の判決を控えている状況では見送られる可能性も低くはないだろう。

 一方で世界に目を転じると、報道が少ないだけで死刑復活を求める声も散見される。
 特にお隣の韓国では、死刑制度自体は維持されており、20年以上執行がない現状に対して、凶悪犯罪の続発を受けて執行再会を求める声が上がっている。

 洋を問わず、人の命を奪った凶悪犯は原則、そ奴も命を奪われるべきと俺は考えているが、それでも「命」という命題を考えた場合、あくまで純粋に罪状によって断たれるべきで、駆け引きや世の勢いで左右されて欲しくないものである。

No.194 2023/11/29(Wed) 18:14:45

「ジャッジメント」 / ab
小林由香という人が書いた「ジャッジメント」という小説があります。
現在より少し未来、「復讐法」という制度が制定された時代という設定です。

罪を犯した者は、まずは従来の法律に従って裁判を受ける。そして判決が出ると、被害者(亡くなっていた場合はその遺族)に選択権が与えられます。
その判決通りの処分で納得するか、もしくはその犯人にされたのと同じことをやり返すか、どちらか選べと言われるのです。
「サツジン犯なのに心神喪失だったため不起訴」という判決が出た場合でも、後者を選べば犯人をコロすことができます。ただし、選んだ人自身が実行もしなければならないという掟です。

私が特に印象に残ったのは、3話目の「アンカー」というタイトルの回ですね。
心神喪失者の通り魔による無差別サッショウ事件が起き、コロされた3人の遺族がそれぞれ呼び出されます。
弟をコロされたガラの悪いあんちゃん・母親をコロされた主婦のおばさん・婚約者をコロされた若いリーマン。
判決は不起訴ですが、この3人の過半数が復讐法を選べば、犯人を同じ方法でコロすことができます。
「もちろん復讐だ。俺の手でやってやる!」といきり立つあんちゃんですが、おばさんは「犯人は許せないけど、自分の手でやるとなると…夫からも反対されてますし」と迷い気味。
リーマンもなぜか「迷っています」と言うだけです。
そして三者三様の立場が次第に明かされていくのですが…

三人がどう選択するか。結末まで是非読んで欲しいです。特に最初から答えを決めていたあんちゃんが最後にどうしたかを、ね。

No.196 2023/12/02(Sat) 20:20:46

Re: 菜根道場5・10日雑文 / 仏教徒
こんばんは、まずは、裁判をする権利は、犯罪を犯した人でも認められています。
あと、さ死刑囚の身内が望むなら、最後の面会くらいはと思います。

あと、2人な方が裁判起こしているのに対して2匹という言葉は控えたほうが良い。

2014年春に、死刑囚をかばうようなことを書いたら、「前々回の椎名さん」などどかかれましたが、それでもかまいません。

放送禁止用語のような言葉を使用していることに対しては、反省しなければなりません。

はい、わたしが、2000年代に、椎名惠さんの掲示板に正しいことを書いたら。猛攻撃にあった張本人ですよ。あの時はわたしもかなり傷つきましたがね。

死刑には反対しないが、とても仏教徒が書くような内容ではない。
書き方に対して猛暑を求めます。

No.197 2023/12/03(Sun) 22:50:01

Re: 菜根道場5・10日雑文 / リトルボギー
 おう、abさん、いつもシルバータイタンが世話になってますな。
 まずはリトルボギーに対する初レスに感謝するぜ。

> 小林由香という人が書いた「ジャッジメント」という小説があります。
> 現在より少し未来、「復讐法」という制度が制定された時代という設定です。

 一瞬、『地獄先生ぬーべー』に出て来た女生徒かと思った(笑)。復讐法が制定された設定とは興味深いな。

>
> 罪を犯した者は、まずは従来の法律に従って裁判を受ける。そして判決が出ると、被害者(亡くなっていた場合はその遺族)に選択権が与えられます。
> その判決通りの処分で納得するか、もしくはその犯人にされたのと同じことをやり返すか、どちらか選べと言われるのです。

 現実には難しいと思うが、遺族に選択権があるとは好ましいな。勿論限度はあるのだろうけれど。

> 「サツジン犯なのに心神喪失だったため不起訴」という判決が出た場合でも、後者を選べば犯人をコロすことができます。ただし、選んだ人自身が実行もしなければならないという掟です。
 選択に責任を持てと云うことだな。

>
> 私が特に印象に残ったのは、3話目の「アンカー」というタイトルの回ですね。
> 心神喪失者の通り魔による無差別サッショウ事件が起き、コロされた3人の遺族がそれぞれ呼び出されます。
> 弟をコロされたガラの悪いあんちゃん・母親をコロされた主婦のおばさん・婚約者をコロされた若いリーマン。
> 判決は不起訴ですが、この3人の過半数が復讐法を選べば、犯人を同じ方法でコロすことができます。
> 「もちろん復讐だ。俺の手でやってやる!」といきり立つあんちゃんですが、おばさんは「犯人は許せないけど、自分の手でやるとなると…夫からも反対されてますし」と迷い気味。
> リーマンもなぜか「迷っています」と言うだけです。
> そして三者三様の立場が次第に明かされていくのですが…

 俺も時々自分が裁判官だったり、法務大臣だったり、死刑執行を命じられた刑務官だったりを想像してみるのだが、想像ではバンバン死刑に邁進するも、実際にその立場に立たないと分からないんだろうな。

>
> 三人がどう選択するか。結末まで是非読んで欲しいです。特に最初から答えを決めていたあんちゃんが最後にどうしたかを、ね。

 いつになるかは分からんが是非読んでみたいな。
 お勧めに感謝するぜ。
 それでは。

No.198 2023/12/03(Sun) 23:57:42

Re: 菜根道場5・10日雑文 / リトルボギー
> こんばんは、まずは、裁判をする権利は、犯罪を犯した人でも認められています。
 そうだな。法は認めている。ただ殺された側がどうすることも出来ない事を思えば、凶悪犯が身勝手な理由・くだらない理由・保身の為の屁理屈で何度も裁判を起こせることに不快の念は禁じ得ない。

> あと、さ死刑囚の身内が望むなら、最後の面会くらいはと思います。
 俺は思わん。
 死刑囚の手に掛かった犠牲者が今際の際に身内と別れを交わせたと思われるかな?
 裁判を受ける権利が保障されているだけでも、法に則った上とは云え様々な訴えを含む意思表示をできるだけでも死刑囚は被害者より恵まれている。
 別れの挨拶がしたければ死刑確定後から執行の間に何年もあるのだから、身内が望むならかなりの回数面会出来る。
 まあ、死刑囚の家族は馬鹿な身内の為に職や社会的信頼を失い、働きもしない死刑囚よりも遥かに苦しい日々を送り、それ故に死刑囚は死刑執行後に遺体引き取りを拒否されることも多いと聞く。
 面会を望まれるだけでもありがたいと思うことだ。

>
> あと、2人な方が裁判起こしているのに対して2匹という言葉は控えたほうが良い。

 確かに云い過ぎは感じている。掛かる意見が出た以上、以後は控えるが、死刑判決を食らう程の凶悪事件を起こした上、自分が手に掛けた被害者の行い得ない権利を求める凶悪犯に俺が最低限の人権すら認めたくない程の怒りを感じていることだけは理解して貰いたい。

>
> 2014年春に、死刑囚をかばうようなことを書いたら、「前々回の椎名さん」などどかかれましたが、それでもかまいません。

 ?????? 
 旧掲示板での話かな?
 「前々回の椎名さん」という表現が記憶にない。
 死刑囚を庇ったからと云ってそれだけで非難はしない。
 冤罪の可能性・同じ死刑になるにしても凶悪度の過少に対する考え・最低限の人権等々、どこまで認めるかは人それぞれだろう。
 ただ、凶悪犯を庇いたい一心で加害者を中傷したり、法に則った業務に携わることで死刑囚に遇する人々を悪魔呼ばわりするような庇い方なら俺は許さんがな。

>
> 放送禁止用語のような言葉を使用していることに対しては、反省しなければなりません。

 上述した通り、少し慎もう。
 確かに人間を「匹」で数えるのは非礼だ。
 ただ俺の中では凶悪犯を動物扱いするのは動物に失礼だと云うのが偽らざる思いだがな。

>
> はい、わたしが、2000年代に、椎名惠さんの掲示板に正しいことを書いたら。猛攻撃にあった張本人ですよ。あの時はわたしもかなり傷つきましたがね。

 まあ、そのことなら分かる。
 過去のことを蒸し返したくもないから、ホテルと幽霊の件だな、とだけは確認として思い返しておく。
 ただ、「正しい」が必ずしも人を傷つけないとは限らないとだけ述べておく。俺も当時のあんたの意見が全く間違っていたとは思わないが、正しい意見も出し方、出すタイミング、表現手法次第では人を傷つけ、それゆえにあんたの意見が持つ正しさが霞むことすら有り得る。


>
> 死刑には反対しないが、とても仏教徒が書くような内容ではない。
> 書き方に対して猛暑を求めます。

 猛省ね。確かに俺は死刑存置を求めている段階である意味仏教徒として未熟と思っている。
 だが、過去にも何度か書いたように本音を偽る気はない。
 凶悪犯に対して慈悲深くなる自信は無いし、凶悪犯に必要以上に慈悲深いことで被害者が傷つくことも無視出来ない。

 凶悪犯本人・その身内・弁護士や支持者が俺を鬼畜呼ばわりしたいなら、その罵倒は甘んじて受けよう。
 ただ俺の言説に凶悪犯が傷ついたと云うなら簡単に反論しておく。

 自業自得だ。 

 とな。

 色々辛辣な書き方をしたが、仏教徒さんの論を頭から否定・批難・反論している訳ではない。
 一先ず、「匹」は今後慎もう。

No.199 2023/12/04(Mon) 00:20:00

Re: 菜根道場5・10日雑文 / エラーコーナー
あの、いまスマホで書き込みしているのですが、こちらに限らず入力ミスが多く、修正しようとしても、パスワードは保存されているのですが、エラーになってしまいます。😭

タブレットの調子が悪いもので。

あとは、再度パソコンの導入も考えています。

No.200 2023/12/04(Mon) 08:21:32

Re: 菜根道場5・10日雑文 / エラーコーナー
調べてみましたら、レスポンスごとにパスワードを設定しないと、修正しようとしても、エラーになるようですね。
下欄の、岡本真夜さんの件のには設定してみましたので、試してみます。

No.202 2023/12/04(Mon) 21:28:33
菜根道場5・10日雑文 / ダンエモン
 御来房の皆様、おはようございます。
 毎月15日の担当、楽曲房ダンエモンです。

 今日の話題は岡本真夜さんについて。

 はっきり云って、もう8年も直に見ていません。
 3年前にはライブ参加の予定もあったのですが、コロナ禍の前に周囲から止められ、今月開催のイベントには落選しました(泣)。
 ライブに参加出来ていないのは椎名恵さんも同じなのですが、そうこうしながら摩季ネェ以外のライブに参加したいなと思っていたところに、驚愕の情報がもたらされました。

 真夜さんのオフィシャルファンクラブ・Sun&Moonの閉鎖です。

 恐らくは新たな形でファンクラブが再編成されると思われるのですが、過去には病気の為に引退を考えたこともあるとのことで、不安と云えば不安です。

 縁起でもないことは考えたくないですし、シンガー以外にも、ソングライターやピアニストとしての顔も持つ真夜さんなので、芸能界からフェードアウトすることはないと思いますが、再来年はデビュー30周年を迎えることもありますので、今後の活躍への期待は抱き続けますがね。

No.193 2023/11/29(Wed) 11:32:18

Re: 菜根道場5・10日雑文 / ネコワシ
こんばんは、わたしは岡本真夜さん、東京で一度コンサートに行っただけでした。
コロナ前に、告白した音楽の先生が出演していたライブハウスにも来ましたが行けませんでした。
(そのライブハウスは、キャパが広いので、真夜さんならともかく、告白した先生や、先日お伝えした、亡くなられた女性ピアニストさんでは、満員にすることが難しく、他のキャパが少ない場所に転居しました)

あの、神園さやかさんは、ファンクラブをアナログからデジタル登録に変更しましたが、わたしはいまは諸般事情により入っていません。

真夜さんの場合はよくわかりませんが、デジタル化を見送ったためか、やはりコロナの影響でいろいろと支障が出ているのかな?とは思います。

岡本真夜さんは、今の時代の方にもあの名曲「TOMORROW」を歌った方だということはほとんどみな知っています。
ただ、あまりにも有名になりすぎたので、他のヒット曲が目立たなくはなりましたね。
同じことは、太田裕美さんにも言えて「木綿のハンカチーフ」があまりにも有名になりすぎて、他のヒット曲が埋もれてしまい、太田裕美さんは、一時期、木綿のハンカチーフだけ歌って欲しいとのオファーを断っていたそうです。

まあ「飛んで飛んで」という歌を歌って、ネコワシのように1曲て飛んで行ったM氏でだけでなく、北海道出身の、メモリーグラスという歌で、イヌワシのように鳥のように大ヒットを飛ばしながらも、2曲目からは、ネコワシのように失速してしまったH氏も、今でも北海道では大人気で、よくライブやっていますので、岡本真夜さんは、あの名曲を持っているので、平成の名曲などというタイトルでの出演も期待できますし、フェードアウトはないと思われます。

No.201 2023/12/04(Mon) 21:25:21

Re: 菜根道場5・10日雑文 / ダンエモン
 猫さん、どうも、返信遅くなり申し訳ありません。

> こんばんは、わたしは岡本真夜さん、東京で一度コンサートに行っただけでした。
 ほほう、一度とは云え参加されたことあるんですね。

> コロナ前に、告白した音楽の先生が出演していたライブハウスにも来ましたが行けませんでした。
> (そのライブハウスは、キャパが広いので、真夜さんならともかく、告白した先生や、先日お伝えした、亡くなられた女性ピアニストさんでは、満員にすることが難しく、他のキャパが少ない場所に転居しました)

 個人的にはアーティストとの距離が近いライブハウスが私は好みですね。様々な意味で大勢と群れるのを好まないので、椎名さんのライブぐらいがちょうど良いと思っています。
 アーティスト的には日本武道館や東京ドームで何万人も前にする方が名誉でしょうけれど。

>
> あの、神園さやかさんは、ファンクラブをアナログからデジタル登録に変更しましたが、わたしはいまは諸般事情により入っていません。

 焦ることないと思いますよ。

>
> 真夜さんの場合はよくわかりませんが、デジタル化を見送ったためか、やはりコロナの影響でいろいろと支障が出ているのかな?とは思います。

 少なくとも私はコロナの為に、真夜さんのライブを二度見送ることになりました。

>
> 岡本真夜さんは、今の時代の方にもあの名曲「TOMORROW」を歌った方だということはほとんどみな知っています。
> ただ、あまりにも有名になりすぎたので、他のヒット曲が目立たなくはなりましたね。
> 同じことは、太田裕美さんにも言えて「木綿のハンカチーフ」があまりにも有名になりすぎて、他のヒット曲が埋もれてしまい、太田裕美さんは、一時期、木綿のハンカチーフだけ歌って欲しいとのオファーを断っていたそうです。

 気持ちは分かります。私も久保田早紀さんなら「異邦人」、イルカさんなら「名残雪」、先日亡くなった大橋純子さんなら「シルエット・ロマンス」しか知らず、いずれも名曲で私も好きなのですが、「それしか知らない。」と云うのはさすがに本人を前にしたら失礼と思います。
 一度生で声と名曲を聴きたいアーティストは数多くいるのですが、「一曲の為だけ」の参加はアーティストも私も辛いと思います。
 オファーを断った太田さんの心情はもっともだと思います。


>
> まあ「飛んで飛んで」という歌を歌って、ネコワシのように1曲て飛んで行ったM氏でだけでなく、北海道出身の、メモリーグラスという歌で、イヌワシのように鳥のように大ヒットを飛ばしながらも、2曲目からは、ネコワシのように失速してしまったH氏も、今でも北海道では大人気で、よくライブやっていますので、岡本真夜さんは、あの名曲を持っているので、平成の名曲などというタイトルでの出演も期待できますし、フェードアウトはないと思われます。

 M氏はその一曲だけのヒットを時に本人がネタにしてますね(苦笑)。
 まあ、数々の名曲内容から私も真夜さんのフェードアウトはないと思いますし、引退するならするでちゃんとファンには告知があると思います。

No.205 2023/12/22(Fri) 11:33:11
(No Subject) / なめどり
こんにちは。新作拝見しました。

確かに特撮だと怨霊化はあまり聞いたことないですね。
たまにショッカーがいけにえを捧げて怪人を復活させたりしてましたが・・(恨みが残ってる??)

ZXの映画のラストで博士が言っていた「悪霊のエネルギー」も、もしかしたらZXまでに歴代ライダーに倒された首領や幹部の恨みですかね?

No.191 2023/11/15(Wed) 11:32:22

Re: / シルバータイタン
> こんにちは。新作拝見しました。
 ありがとうございます、PCの不調もあって、返信が遅くなり申し訳ありません。
 
>
> 確かに特撮だと怨霊化はあまり聞いたことないですね。
> たまにショッカーがいけにえを捧げて怪人を復活させたりしてましたが・・(恨みが残ってる??)

 恨みが生き返りの可能不可能を決めるとしたら、アポロガイストが生き返らせた怪人の中に、彼と犬猿だったアキレスがいたことが納得出来ますね。勿論室長への恨みですが(苦笑)。

>
> ZXの映画のラストで博士が言っていた「悪霊のエネルギー」も、もしかしたらZXまでに歴代ライダーに倒された首領や幹部の恨みですかね?

 そうなると、バダンが例題悪の組織の中で群を抜いて多くの過去組織から怪人を生き返らせたことが理解出来ますね。

 非常に興味深い視点でした。まだ制作中ですが、続きも閲覧頂ければ幸いです。

No.192 2023/11/29(Wed) 11:07:03
菜根道場5・10日雑文 / シルバータイタン
 御来房の皆様、こんばんは。
 毎月10日の担当、特撮房シルバータイタンです。

 今回の話題は残念ながら「訃報」です。

 今日知ったばかりのことですが、先月20日に『仮面ライダー(スカイライダー)』でネオショッカーの大幹部・魔神提督を演じた中庸助氏がお亡くなりになりました。

 享年93歳とのことで、天寿を全うしたと云える年齢故、返らぬ繰り言は控えますが、野比のび助の声や、デスマルク大元帥といったキャラクターにおける活躍を振り返れば、惜しまれてなりません。

 昨今声優の世界でもビッグネームを初めとする訃報が相次いでいます。中氏の場合、93歳という長寿と、大往生だったことがせめてもの救いだった気もします。

 謹んで中庸助氏の御冥福をお祈りしたいと思います。

No.188 2023/11/10(Fri) 22:03:33

Re: 菜根道場5・10日雑文 / V3ホッパー
北浜晴子さんの訃報とほぼ同時でさみしいですね。
スカイライダーは、90年代のレンタルビデオで人気が出て再評価されました。魔神提督の存在感が再評価につながったと考えています。
ネットの記事にスカイライダーの魔神提督が代表作としてあげられていたことがリアルタイムのファンとしてうれしく思いました。
ご冥福をお祈りいたします。

No.189 2023/11/11(Sat) 06:49:13

Re: 菜根道場5・10日雑文 / シルバータイタン
> 北浜晴子さんの訃報とほぼ同時でさみしいですね。
V3ホッパーさん、お久し振りです。
 本当に声優の世界ではビッグネームの不幸が相次いでいますね。政治家やミュージシャンの世界も訃報が続いていますが。

> スカイライダーは、90年代のレンタルビデオで人気が出て再評価されました。魔神提督の存在感が再評価につながったと考えています。
> ネットの記事にスカイライダーの魔神提督が代表作としてあげられていたことがリアルタイムのファンとしてうれしく思いました。

 私もはっきり記憶にあるリアルタイムはスカイライダーが最初です。それだけに出演者すべてが思い出深いので残念でなりません。

> ご冥福をお祈りいたします。
 天寿を全うされた年齢ではありましたので、安らかにお眠りになって欲しいものです。

No.190 2023/11/14(Tue) 13:28:23
(No Subject) / mika
戦国房さん。
じゃあ、様々な戦争以外の戦いとは逆に
「グルメや様々な文化の発展など」に焦点を当てた分析、考察はいかがでしょうか?

No.184 2023/11/09(Thu) 01:51:19

Re: / mika
「グルメや様々な文化の発展」っと言っても
その当時は「何にもない何にもない全く何にもない」科学も発展していない時代。
その時代に「新しい事」をやろうとすると
それに対する障害や壁がありましたよね。
その「発展」させた人はどうやってその壁や障害を乗り越えたのか?
というのが気になりますよね。

No.185 2023/11/09(Thu) 01:59:42

Re: / 薩摩守
> 戦国房さん。
> じゃあ、様々な戦争以外の戦いとは逆に
> 「グルメや様々な文化の発展など」に焦点を当てた分析、考察はいかがでしょうか?

 学生時代、好きな歴史で最も苦手なのが文化史でした(泣)。

 グルメには興味があります。様々な時代の御馳走や食文化も好きなジャンルです。
 もっとも、私の場合、「食通」といよりは、「ただの食いしん坊」なだけですが(苦笑)。

No.186 2023/11/10(Fri) 21:50:53

Re: / 薩摩守
> 「グルメや様々な文化の発展」っと言っても
> その当時は「何にもない何にもない全く何にもない」科学も発展していない時代。
> その時代に「新しい事」をやろうとすると
> それに対する障害や壁がありましたよね。
> その「発展」させた人はどうやってその壁や障害を乗り越えたのか?
> というのが気になりますよね。


 基本、新しいこと=未知なるものは、「興味をそそられる」か、「怖がられるか」のいずれかです。
 拙作『天然痘との戦い』で採り上げた種痘などはその最たるものだと思います。

No.187 2023/11/10(Fri) 21:52:26
菜根道場5・10日雑文 / 薩摩守
 御来房の皆様、こんにちは。
 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。

 今日の話題は熊害について。

 過去作「北海道苫前郡羆害事件(大正四年)」をつくったことがあるように、うちの道場主は熊という動物が大好きです。
 北海道登別市にあるクマ牧場には三回行ったことがあり、その度羆の愛らしさに大興奮して帰っています。
 それだけに、OSO18を初めとする例年に比して群を抜いて頻発している熊害事件には私も大変心を痛めています。

 ブナ(=どんぐり)が不作の年は熊が食糧を求めて人里近くに降りてくるため、熊害が増加する傾向にあるのは前々から感じていましたが、残念ながら今年はそんな年に当たったようです。

 ただ、ここ数日、腹を立てていることがあります。
 それは、ヒグマ、ツキノワグマの獲殺を巡って、自治体に尋常じゃない量の苦情が寄せられていることです。
 私も熊(のみならず動物全般)が好きなので、やむを得ない処置とはいえ、人間に対して殺傷事件を起こしたり、農業を初めとする人間の生業に害を及ぼしたりした熊が討ち取られることには悲しみを覚えます。
 しかしながら、人命や人の生活を守る為に止むを得ない処置に感情論で苦情を寄せる………それも一方的にがなり立てて職員の弁明には一切耳を貸さない暴論ぶりには眉を顰めています。否、明らかな怒りを覚えています。

 「熊を殺さないで!」という意見の中には、「麻酔銃で眠らせて山奥に送り返しては?」という一見、もっともに見えるものもあるのですが、麻酔銃は撃ってすぐに効く訳ではなく、至近距離において麻酔銃で熊と戦うのは極めて危険です。
 また、熊は執着の強い動物で、山奥に追い返しても、「そこに自分が得た得物がある。」と思い込めば何度でも人里に現れますし、それを奪われると思えば極めて攻撃的になります。

 つまるところ、「人里=食事場」との認識を持ってしまった熊は早晩駆除されることになります。
 それを防ぐ為に「熊を近づけさせない。」という対処は重要ですが、そんな処置をとって尚人間の生活圏に入ってきてしまう熊は駆除するしかなく、座視していてはいずれ人が殺され、そのとばっちりで数頭の熊が殺されることになります。

 そんな知識や構想で傍観する限り、秋田県に連日「熊を殺さないで!」と怒鳴りながら寄せられる苦情電話は、極めて短絡的な感情論で、独善的に為されているとしか思えません。
 自治体は勿論、必要対象個体のみを駆除しているハンターに全く罪はありません。

 勿論、行き過ぎ・落ち度・無計画に苦情を寄せるのは悪いことではありません。ただ、それならそれで尚の事冷静且つそれ相応の知識と考察をもって行って欲しいものです。

 それでは。

No.183 2023/11/08(Wed) 14:59:28
(No Subject) / mika
特撮房さんは過去に
「酷評を覆せ、ジンドグマ四幹部!」という記事を書かれてましたが、

実は「仮面ライダーブラックRX」は今でこそ再評価されているけど、
放送当時は「仮面ライダーブラック(初代)」に比べて悪く見られたりなどして賛否両論だったらしいので、
「酷評を覆せ(今は再評価されているけど)、クライシス帝国幹部!」という記事もいつか書いてほしいです!

No.168 2023/11/05(Sun) 16:46:37

Re: / シルバータイタン
> 特撮房さんは過去に
> 「酷評を覆せ、ジンドグマ四幹部!」という記事を書かれてましたが、
>
> 実は「仮面ライダーブラックRX」は今でこそ再評価されているけど、
> 放送当時は「仮面ライダーブラック(初代)」に比べて悪く見られたりなどして賛否両論だったらしいので、
> 「酷評を覆せ(今は再評価されているけど)、クライシス帝国幹部!」という記事もいつか書いてほしいです!

 酷評されていますか?
 確かに、数年ぶりに復活し、好評を得た『仮面ライダーBLACK』が次作の『仮面ライダーBLACKRX』で終わったことで、多少白眼視されるのは分からないでもないですが、すくなくともジンドグマの四幹部よりはクライシス帝国の四大隊長の方が個性も、軍属も、対人関係も興味深く描かれているとは思いますが?

 ま、『RX』が『BLACK』より酷評されているなら、そこは再評価する作品を作りたいとは思います。
 高畑淳子さん、大好きですし(笑)。

No.182 2023/11/08(Wed) 14:44:34
(No Subject) / mika
そういえば、
過去に特撮房で「短命の結託部族」、「悪のコンビネーション-組み合わせを考えんかい!-」、「悲しきヒーローの旧友」、「人間の勝利」、「偽ヒーローの作り方」
がありましたが、
先ほど挙げた五つのお題
やろうと思えば戦国房に応用できそうかも。

例えば、
「人間の勝利」なら、「人間(ゲストなどの人間キャラなど)」ならぬ「将軍職でない庶民」が功績を上げたとか・・・
みたいな

No.167 2023/11/05(Sun) 16:12:29

Re: / mika
いわゆる将軍職などではない「部外者」が功績を上げたケース
とかも戦国房で取り上げてほしいです

No.170 2023/11/05(Sun) 18:21:57

Re: / シルバータイタン
> そういえば、
> 過去に特撮房で「短命の結託部族」、「悪のコンビネーション-組み合わせを考えんかい!-」、「悲しきヒーローの旧友」、「人間の勝利」、「偽ヒーローの作り方」
> がありましたが、
> 先ほど挙げた五つのお題
> やろうと思えば戦国房に応用できそうかも。

 できそうかも………かな………???

>
> 例えば、
> 「人間の勝利」なら、「人間(ゲストなどの人間キャラなど)」ならぬ「将軍職でない庶民」が功績を上げたとか・・・
> みたいな

 あ、それは良いですね。
 百姓一揆を初めとする、一般ピープルが世に影響を与えた歴史は綴りたいので、候補の一つに入れたいと思います。

No.180 2023/11/08(Wed) 14:35:50

Re: / シルバータイタン
> いわゆる将軍職などではない「部外者」が功績を上げたケース
> とかも戦国房で取り上げてほしいです


 薩摩守に云っておきましょう。いつになりかお約束できませんが(苦笑)。

No.181 2023/11/08(Wed) 14:36:29
(No Subject) / mika
戦国房さんは 
過去に「天然痘との戦い」、「飢饉なんかにゃ負げねぇぞ!」、「対公害闘士伝」、「軍縮・武器規制の日本史」を取り上げてましたが、
あとは
「獣害の対処の日本史」、「麻薬とドラッグ規制の日本史」、「害虫駆除の日本史」、「差別と迫害と多様性にまつわる日本史」、「ヤクザと暴対法の日本史」、
「災害の対処にまつわる日本史」、「動物愛護の日本史」
ですね。

これまで人類は「飢饉・疫病・戦争・差別・災害」などに立ち向かっていましたね。

No.166 2023/11/05(Sun) 15:54:17

Re: / mika
「交通事故や道路交通法や交通ルールの日本史」の事も忘れてた
No.169 2023/11/05(Sun) 18:19:17

Re: / 薩摩守
> 戦国房さんは 
> 過去に「天然痘との戦い」、「飢饉なんかにゃ負げねぇぞ!」、「対公害闘士伝」、「軍縮・武器規制の日本史」を取り上げてましたが、
> あとは



> 「獣害の対処の日本史」、「麻薬とドラッグ規制の日本史」、「害虫駆除の日本史」、「差別と迫害と多様性にまつわる日本史」、「ヤクザと暴対法の日本史」、
> 「災害の対処にまつわる日本史」、「動物愛護の日本史」
> ですね。

 難しいです………。例題として掲げられたものの中で、「麻薬とドラッグ規制の日本史」、「害虫駆除の日本史」は前々から作ってみたいとの想いはありましたが、事前調査がまだまだ不足しています。
 また、やくざや差別に関する問題は非常にデリケートで且つ、現在に生きる人々との関係も浅くないので、下手に触れられないものがあります。
 また、「動物愛護」に関しては、「動物虐待」は言語道断にしても、環境問題・狩猟問題・文化問題もあって、なかなか難しいと同時に、捕鯨反対を叫ぶ団体には胡散臭いものを感じているので、作品化出来る日は遠いと思います。

>
> これまで人類は「飢饉・疫病・戦争・差別・災害」などに立ち向かっていましたね。

 飢饉・疫病を採り上げたことがあるように、人と人の戦争だけが戦いだった訳ではないと云うのは私も同意します
。それゆえ三毛別羆事件や、数々の飢饉、対天然痘を巡る過去作も作りました。

 せっかくのお求めに簡単には応じられませんが、様々な戦いを取り上げたいとの気持ちはあります。

No.178 2023/11/08(Wed) 14:32:58

Re: / 薩摩守
> 「交通事故や道路交通法や交通ルールの日本史」の事も忘れてた

 もっと、難しいです………法倫房リトルボギーのジャンルかも………。

No.179 2023/11/08(Wed) 14:33:56
このサイトの戦国房についての感想4 / ベルトラン
こんにちは、お久しぶりのベルトランです。
また丁寧に返事をいただきありがとうございます。
また批判的な意見が多くなりますが、申し訳ありません。

まず新コーナーの「殿中」で「刃傷」!のコーナーの豊島明重事件の項目についてです。
この事件、前も言いましたが徳川秀忠が大御所として健在のこの時期に井上正就の婚姻に口を出せるほど春日局の権力が強かったか疑問視する意見もあり、そうなると島田家と井上家の縁談帳消しには春日局は無関係の可能性も否定できず、もしそうだとするとこの事件に無関係な春日局がこの事件に言及していないのは当然かもしれませんね。

次に稲葉正休事件の項目についてです。
この事件はこの項目にもあったように犯人が死亡してしまったこともあって、犯行の動機がよくわからない事件です。
稲葉正休もドラマなどでは商人から賄賂を受け取る悪役人として描かれることもありましたね。
これは将軍綱吉が評判が悪いことも原因でしょうね。

次に松の廊下事件の項目についてです。
喧嘩両成敗って実は家臣同士でのいさかいを武力ではなく話し合いや裁判で解決するために生まれた決まりのようです。
室町時代には、公家が商家に発注した商品の納期をめぐるいさかいがもとで、京都での軍勢同士の市街戦に発展した事件など、殺伐とした事件が多かったためこのような武力衝突を減らす目的があったため、この時代としては必要な決まりでしょうね。
この赤穂事件もそもそも将軍綱吉がきちんとした裁きをしなかったために大事にしてしまった事件といえますし、この事件は武家にとって訴訟がいかに重要かを示しているとも言えます。

あと吉良上野介の人物像についてですが、彼は名君ですがしかし果たして人格者ではあったのでしょうか?
吉良が上杉家家臣から嫌われていたのは史実の記録もあり、吉良家当主としては名君でも、高家としては仕事では優秀でも性格的には人格者ではなかったのかもしれません。
つまり領主としては名君でも、織田家家臣としては嫌われ者であった明智光秀みたいな人物だった可能性も。
討ち入り時の近所の旗本の冷たい態度も、そもそも嫌われ者であったことも影響していたのかもしれませんね。

次に水野忠恒事件の項目についてです。
水野忠恒の処分については刃傷事件が乱心によるものの場合罪一等を減じるのが武家における決まりで、当時の法令としては問題ない裁きだったようですね。
むしろ赤穂事件も本来ならこのように処分されるのが本来は妥当であり、だからこそ討ち入り事件にまで発展してしまったといえるでしょうね。

次に板倉勝該事件の項目についてです。
これもほんとうに人騒がせな事件ですね。
細川家に対する処置については急な災難に対する同情と、そして江戸時代初期と違い幕府も安定して外様大名の脅威も少なく、むしろ大藩を取り潰した場合の浪人の増大や有力大名同士の勢力バランスの変化などのほうが問題であったことなどが大きいでしょうね。
また細川家は外様とはいえ親徳川と考えられ、熊本城が西南戦争の主戦場となったように薩摩藩が万が一謀反を起こした際の抑えが期待されていて、軽々しく改易できなかったとはいえるかもしれません。

次に佐野政言事件の項目についてです。
まあよくわからない事件です。
黒幕説もあるようですが、まあ私としてはやはり特に裏はない可能性が高いとは思いますね。

次に千代田の刃傷の項目についてです。
この事件はどう考えても被害者側に同情の余地はないですね。
加害者に寛大な処分で、被害者に厳しいのも納得としかいえません。

「殿中」で「刃傷」!のコーナーのコンプリートおめでとうございます。
江戸城内において起きた七件の「刃傷沙汰」についてについて総合的に考えると、名誉を現在よりもはるかに重視したことが背景にある気がします。
そういった意味ではやはり現在感覚で評価するのは正しくないのでしょうね。


次に未発見の「遺体」は何処に?のコーナーの明智光秀の項目についてです。
まあ普通に考えるならこの三つの首のうちのどれかが本物なんでしょうね。
まあ信長ファンとしてはいい気味というのが本音でもあるのですが。

次に大谷吉継の項目についてです。
私もこのまま眠り続けてほしいと思う反面、発見されて現代の技術で分析されてほしい気もしてしまうのも本音ですね。

次に明石全登の項目についてです。
これは私としてはおそらく戦死したか、細川ガラシャと同じく家臣に討たせたあたりが現実かなと思いますね。


次に豊臣秀頼の項目についてです。
正直言うと、加藤清正はまだしも浅野幸長、池田輝政、真田昌幸、島津義弘がはたしてそこまで親豊臣だったか疑問な気がします。
浅野幸長、池田輝政は秀次と親しい関係で、秀頼に複雑な感情があってもおかしくないし、真田昌幸、島津義弘に至ってはただ領地を増やしたいなどの思惑があっての西軍加担だったように思えるからです。

方広寺鐘銘事件については、方広寺と同じく秀頼の寄進で造立された東寺金堂の棟札には、鐘銘に類似して家康の名も豊臣の名も入らない「国家太平 臣民快楽」とあり、これを考えても偶然入っただけとは考えにくいようです。
また『本光国師日記』には、鐘銘文の問題の部分さえつぶせばそれでよいとの家康の内意があったともあり、徳川方にも戦争回避の動きが見られます。

また家康は方広寺大仏の開眼供養に出席のため上洛する計画で、また同時に後の禁中並公家諸法度・寺社法度を発布する予定。
そのための資料収集を命じるなど上洛の準備を進めていて、方広寺鐘銘事件は少なくとも最初のうちは徳川方にとっても予定外の事件だったようです。

またこの時代、他の大名家との連絡役を務める家臣を相手に無断で処分することは宣戦布告に等しいこととされていて、徳川家との連絡役を務めていた片桐且元を追放したことで大坂の陣開戦が決定的になりましたが、この追放劇の原因が豊臣家で絶大な権力を持っていた片桐且元に大野治長ら豊臣家臣からの反発が起きたことが原因のようで、浪人衆の暴走を止められなかったことで大坂夏の陣開戦になったのも考えると、最初から最後まで豊臣家内部のごたごたが解決できずに自滅したとしかいえませんね。

最近になって秀頼と比較するのが承久の乱の後鳥羽上皇です。
後鳥羽上皇は承久の乱で敗北したあと味方の武士たちを見捨てて降伏してしまいました。
薄情ではありますし、見捨てられた武士たちからすればふざけんなと思うのもわかりますが、ここで上皇が徹底抗戦していたら京都は完全に焼け落ちていたかもしれませんし、そうなれば三種の神器の残りをはじめ多くの朝廷の宝物も失われてしまったかもしれません。
事実大坂夏の陣では秀頼が蔵一つ残すまで徹底抗戦したために、大阪の街は焼け落ちて多くの民衆も犠牲となり、大坂城に所蔵されていた多くの宝物も失われてしまいました。
薄情でも京都の被害を可能な限り少なくして朝廷の宝物も守った後鳥羽上皇と、潔い最期ではあっても家臣も領民も犠牲にし、所蔵の宝物も失わせた秀頼。
この二人を見ると、家臣や領民や領地を守り新時代を切り開いたりできるのはずる賢かったり、薄情だったりする人で、潔かったり、義理堅かったりする人は結局何一つ守れず、新しい時代を切り開いたりできないんだなと思います。


次に天草四郎の項目についてです。
これについては万に一つの可能性を完全に否定するのも難しいかもしれません。
原城の包囲は海側においては完全ではなく、ここから舟で脱出した一揆勢が少なからずいたとも言われていますから、天草四郎も首の確認に疑問があることも考えれば生存説を完全に否定することもできないかもしれません。
これはほかの武将でも考えられるかもしれません。

家臣が主君の身代わりになった話などは多く伝わっていますし、実は人に知られることなく生き延びた例が全く存在しないとは断言することはできません。
もちろん当時は血液や遺伝子を鑑定する技術もなく、現代ですらスターリンやフセインに実際に影武者がいたり、外見というのは意外とあてにならないものでもありますから。
学者ならともかく私たちみたいなただの歴史好きなら、たまにはこういう生存説を考えてみるのもよいかもしれませんね。


次に辻政信の項目についてです。
私も辻は行方不明の直後に落命したのではという意見には同意です。
死因については、確かに敵愾心を抱いていた者の手に掛かった可能性が高いとも思いますが、場所を考えると虎か毒蛇に襲われ死亡したという説も否定できない気がします。

あと私の辻政信の人物評価についていうと、あるテレビ番組で辻政信の遺族の話が出ていた際、辻政信に過大に責任が押し付けられているのではと言っていました。
いくら辻政信でも巨大組織である陸軍を一人で自由にできたわけでもないのに、辻政信一人を諸悪の根源みたいに主張する人が多いというわけです。
これは確かにその通りで、辻政信に重大な責任があるにしろ彼一人に全ての責任を押し付けるのは正しくないでしょうね。


未発見の「遺体」は何処に?コーナーのコンプリートおめでとうございます。
完全消失の恐怖の話はもっともですが、ここの項目で取り上げられた人の大半はむしろ遺体が見つかってほしくない人たちかもしれませんね。


次に新コーナーの愛妻は一人のコーナーについてです。
愛妻は一人コーナーのコンプリートおめでとうございます。
ただ私は昔の立場のある人物には側室を設けて子供を産むのも義務とも考えるため、子供が正室から生まれればともかく、なかなか生まれなかった場合にはあまり評価できないと考える主義でもあるのですけどね。


次に降伏は幸福か?のコーナーの安部頼時の項目についての続きです。
どうも最近では阿久利川事件は、源頼義の謀略というよりは反安部派の現地豪族の陰謀ではないかともいわれているようです。
源頼義は河内国を根拠地とする河内源氏の出身であり、陸奥国の覇権より陸奥守の任務を大過なく勤めて新たな官位を得ることのほうが重要だったというわけです。
つまりある意味源頼義も本当は騒動を穏便に終わらせて早く都に帰りたかったのに現地豪族の陰謀にだまされて、長期にわたる奥州での戦いを強いられた被害者の側面もあるという説です。
確かに源頼義は朝廷に仕える廷臣の印象も強い人物ですし、源平合戦のころの価値観とはかなり違った価値観で動いている人物ですからありそうな話ではあります。
どうも頼義・義家父子と義家の玄孫・頼朝では武士とはいえそもそも時代も価値観も状況も違いすぎているわけで、同じに考えるのは危険のようですね。

次に降伏は幸福か?のコーナーの松永久秀の項目についての続きです。
浅井と朝倉が同盟関係にあったという話の出どころはやはり江戸時代の軍記物のようです。
まあ歴史書なら浅井長政の裏切りの理由なんてわからないでもいいでしょうけど、歴史小説などの娯楽作品で浅井長政が裏切りました、理由はわかりませんというわけにもいかないというのも理由の一つではないかと思います。
また浅井家はむしろ裏切りを繰り返した、史実を見ると松永久秀よりよほど裏切り者の印象の強い家で、信長擁護派からみても史実寄りに描くと、なんでそんな奴信じたというようになってしまいます。
つまり史実通りに描くと信長がおろかに見えてしまうわけで、信長擁護派にとっても、浅井家擁護派にとっても浅井家と朝倉家の同盟を浅井長政の裏切りの理由にしておくのが都合がよかったとはいえるかもしれません。


次に偉人達の親のコーナーの藤原兼家の項目についてです。
藤原家の権力が飛鳥時代後半には既に確立していたとありますが、これに私は疑問です。
藤原家は壬申の乱の際に一度失脚、藤原不比等は完全に自らの実力で出世した人物です。
つまり藤原家の権力が飛鳥時代後半には既に確立していたというのは後世から見てそう見えるだけで、実際にはかなり紆余曲折あったわけです。

また安和の変で源高明が失脚した件についても、当時の藤原氏の要人たちには天皇の外戚でなかったり、年を取りすぎていたり、逆に若すぎて官位もそれほど高くなかったり、積極的に源高明を追い落とす理由がある人物が見当たりません。
むしろ藤原氏内部の権力闘争に、藤原氏とも縁戚でもある源高明が巻き込まれて発生した事件という説もあったりと、藤原氏の陰謀説は安和の変の原因の中の一つの説でしかないことには注意すべきでしょうね。


新作「「大敗」を検証」についての感想などほかにも書きたいことはありますが、間が空きすぎてこれ以上書くと長くなりすぎるので、今回はこれまで。
更新を楽しみにしています。
それではまた。

No.165 2023/11/02(Thu) 23:56:33

Re: このサイトの戦国房についての感想4 / 薩摩守
> こんにちは、お久しぶりのベルトランです。
> また丁寧に返事をいただきありがとうございます。
> また批判的な意見が多くなりますが、申し訳ありません。

 お久し振りです!お待ちしました!
 長いので、何回かに分けて返信させて頂きます。
 また、「批判的意見」ですが、例によって詫びられるには及びません。
 どうしてもお気になられるようなら、「反論・反証が多くなります。」とされては如何でしょうか?

>
> まず新コーナーの「殿中」で「刃傷」!のコーナーの豊島明重事件の項目についてです。
> この事件、前も言いましたが徳川秀忠が大御所として健在のこの時期に井上正就の婚姻に口を出せるほど春日局の権力が強かったか疑問視する意見もあり、そうなると島田家と井上家の縁談帳消しには春日局は無関係の可能性も否定できず、もしそうだとするとこの事件に無関係な春日局がこの事件に言及していないのは当然かもしれませんね。

 成程、自分で言及しておきながら、「秀忠存命中」で、家光及び春日局の影響力が小さいことを失念していましたね。

>
> 次に稲葉正休事件の項目についてです。
> この事件はこの項目にもあったように犯人が死亡してしまったこともあって、犯行の動機がよくわからない事件です。
> 稲葉正休もドラマなどでは商人から賄賂を受け取る悪役人として描かれることもありましたね。
> これは将軍綱吉が評判が悪いことも原因でしょうね。

 悪い意味で、「死人に口なし。」と云ったところでしょうか?
 神妙にしていた正休を滅多斬りにした三老中に激怒した水戸光圀に対して改めてもっともだったと思います。

>
> 次に松の廊下事件の項目についてです。
> 喧嘩両成敗って実は家臣同士でのいさかいを武力ではなく話し合いや裁判で解決するために生まれた決まりのようです。

 「暴力はいかん。」ありきということでしょうか?

> 室町時代には、公家が商家に発注した商品の納期をめぐるいさかいがもとで、京都での軍勢同士の市街戦に発展した事件など、殺伐とした事件が多かったためこのような武力衝突を減らす目的があったため、この時代としては必要な決まりでしょうね。
 まずはいきなり暴力に走るのを止める必要があったのでしょうね。

> この赤穂事件もそもそも将軍綱吉がきちんとした裁きをしなかったために大事にしてしまった事件といえますし、この事件は武家にとって訴訟がいかに重要かを示しているとも言えます。
 桂昌院の従一位授与が掛かっていたので、勅使の手前、性急に事を運びたかった綱吉の気持ちも全く分からないのでもないのですが、やはり浅野内匠頭の即日切腹は性急過ぎましたね。

>
> あと吉良上野介の人物像についてですが、彼は名君ですがしかし果たして人格者ではあったのでしょうか?
> 吉良が上杉家家臣から嫌われていたのは史実の記録もあり、吉良家当主としては名君でも、高家としては仕事では優秀でも性格的には人格者ではなかったのかもしれません。

 赤穂浪士の討ち入りでは実父吉良上野介の危機に上杉家に養子に行っていた綱憲が迅速な行動を起こせず、批判的に見られていますが、米沢藩上杉家にしてみれば、とばっちりに過ぎなかった様ですね。
 人格と政治的手腕の両立はなかなか難しいようですね。

> つまり領主としては名君でも、織田家家臣としては嫌われ者であった明智光秀みたいな人物だった可能性も。
> 討ち入り時の近所の旗本の冷たい態度も、そもそも嫌われ者であったことも影響していたのかもしれませんね。

 どうも伝記ものの影響で、織田家中では成り上がり者の秀吉が浮いていた面が目立つので、光秀が嫌われていたのは知りませんでした。
 考えてみりゃ、光秀は秀吉以上に織田家中における「成り上がり者」でしたね。

>
> 次に水野忠恒事件の項目についてです。
> 水野忠恒の処分については刃傷事件が乱心によるものの場合罪一等を減じるのが武家における決まりで、当時の法令としては問題ない裁きだったようですね。
> むしろ赤穂事件も本来ならこのように処分されるのが本来は妥当であり、だからこそ討ち入り事件にまで発展してしまったといえるでしょうね。

 「お上の恩情により、罪一等減じ……。」は平安時代からの日本司法の一般傾向だったようですね。
 特に武士の社会は「打ち首」を「切腹」に死罪を変えることなく「減刑」が出来ましたから、傾向は強かったと思います。
 まあ、被害者サイドから見れば、その「加害者への温情」に腹立たしい思いをしている人々が多いのは現代も変わらない気がしますが。

>
> 次に板倉勝該事件の項目についてです。
> これもほんとうに人騒がせな事件ですね。
> 細川家に対する処置については急な災難に対する同情と、そして江戸時代初期と違い幕府も安定して外様大名の脅威も少なく、むしろ大藩を取り潰した場合の浪人の増大や有力大名同士の勢力バランスの変化などのほうが問題であったことなどが大きいでしょうね。
> また細川家は外様とはいえ親徳川と考えられ、熊本城が西南戦争の主戦場となったように薩摩藩が万が一謀反を起こした際の抑えが期待されていて、軽々しく改易できなかったとはいえるかもしれません。

 幕府に目を付けられがちな、所謂、「豊臣恩顧」でも細川家は徳川より見られていた様ですね。なかなか興味深い物の見方ですね。

>
> 次に佐野政言事件の項目についてです。
> まあよくわからない事件です。
> 黒幕説もあるようですが、まあ私としてはやはり特に裏はない可能性が高いとは思いますね。

 実際に、突発的に起きる「刃傷」は古今東西数多くあると思います。
 ただ、世の人々の多くは何らかの「理由」や「背後関係」を求める傾向が強いですね(苦笑)。

>
> 次に千代田の刃傷の項目についてです。
> この事件はどう考えても被害者側に同情の余地はないですね。
> 加害者に寛大な処分で、被害者に厳しいのも納得としかいえません。

 逆に公正な裁きに近く、半ばホッとしていました。

>
> 「殿中」で「刃傷」!のコーナーのコンプリートおめでとうございます。
> 江戸城内において起きた七件の「刃傷沙汰」についてについて総合的に考えると、名誉を現在よりもはるかに重視したことが背景にある気がします。
> そういった意味ではやはり現在感覚で評価するのは正しくないのでしょうね。

 ありがとうございます。
 確かに時代における価値観の相違から単純比較は難しく、また適切でないと思います。
 しかしながら、「名誉」で簡単に人を害する時代は来てほしくないとも思います。

No.175 2023/11/08(Wed) 13:41:26

Re: このサイトの戦国房についての感想4 / 薩摩守
 返信の続きです。

> 次に未発見の「遺体」は何処に?のコーナーの明智光秀の項目についてです。
> まあ普通に考えるならこの三つの首のうちのどれかが本物なんでしょうね。
> まあ信長ファンとしてはいい気味というのが本音でもあるのですが。

 分かり易くて良いです(笑)。
 人間である以上、どうしても好き嫌いがあり、それによって正しい見方が多少揺らぐことがあると思います。
 それゆえ、私は源頼朝と織田信長が嫌いなことは予め明言し、それを考慮して下さることを閲覧者の方々に求めています。
 勿論、両名の能力や歴史的功績は認めているつもりです。

>
> 次に大谷吉継の項目についてです。
> 私もこのまま眠り続けてほしいと思う反面、発見されて現代の技術で分析されてほしい気もしてしまうのも本音ですね。

 良く分かります。湯浅五助の想いからも見つかって欲しくないと思いますし、一方で、病んだ面相の首を晒されることを厭うて首を隠したことを思えば、既に骨と化していることから、ちゃんと見つけて子孫による然るべき供養が行われて欲しい気もします。

>
> 次に明石全登の項目についてです。
> これは私としてはおそらく戦死したか、細川ガラシャと同じく家臣に討たせたあたりが現実かなと思いますね。

 そうですね。「見つからない」=「死亡」の図式は大いにあり得ますから、全登がガラシャと同じ方法を取ったことは充分にあり得ますね。

>
>
> 次に豊臣秀頼の項目についてです。
> 正直言うと、加藤清正はまだしも浅野幸長、池田輝政、真田昌幸、島津義弘がはたしてそこまで親豊臣だったか疑問な気がします。
> 浅野幸長、池田輝政は秀次と親しい関係で、秀頼に複雑な感情があってもおかしくないし、真田昌幸、島津義弘に至ってはただ領地を増やしたいなどの思惑があっての西軍加担だったように思えるからです。

 正直申します。
 「加藤清正、浅野幸長、池田輝政、真田昌幸、島津義弘」を「親豊臣」としたのは、山岡荘八原作・横山光輝漫画の『徳川家康』の一コマをそのまま使いました(苦笑)。
 確かに島津は曲者ですし、真田は世の動きによって誰についてもおかしくありません。池田輝政は家康の娘婿(父と兄を家康との戦いで亡くしてもいますが)、浅野幸長は領地的にも徳川に近いところがありました。
 ただ、二条城での家康・秀頼会見直後から加藤清正を初めとする、秀頼に味方する可能性のあった大名が次々死んだことを強調したくてそのまま引用しました。
 後に大坂の陣で大名クラスが誰一人豊臣方につかなかったことを思えば、清正達も生きていたとして味方したかは疑問ではありますが。

>
> 方広寺鐘銘事件については、方広寺と同じく秀頼の寄進で造立された東寺金堂の棟札には、鐘銘に類似して家康の名も豊臣の名も入らない「国家太平 臣民快楽」とあり、これを考えても偶然入っただけとは考えにくいようです。
> また『本光国師日記』には、鐘銘文の問題の部分さえつぶせばそれでよいとの家康の内意があったともあり、徳川方にも戦争回避の動きが見られます。

 前にも書いたと思いますが、いまだに方広寺の大鐘に「国家安康」・「君臣豊楽」が消されずに残っていることが「云い掛かりの証拠」と思っています。

> また家康は方広寺大仏の開眼供養に出席のため上洛する計画で、また同時に後の禁中並公家諸法度・寺社法度を発布する予定。
> そのための資料収集を命じるなど上洛の準備を進めていて、方広寺鐘銘事件は少なくとも最初のうちは徳川方にとっても予定外の事件だったようです。

 まあ、そう考えると家康の意志ではなく、幕閣で力を持ち始めた重臣達の、豊臣家滅亡推進派の起こした騒動かも知れませんね。

> またこの時代、他の大名家との連絡役を務める家臣を相手に無断で処分することは宣戦布告に等しいこととされていて、徳川家との連絡役を務めていた片桐且元を追放したことで大坂の陣開戦が決定的になりましたが、この追放劇の原因が豊臣家で絶大な権力を持っていた片桐且元に大野治長ら豊臣家臣からの反発が起きたことが原因のようで、浪人衆の暴走を止められなかったことで大坂夏の陣開戦になったのも考えると、最初から最後まで豊臣家内部のごたごたが解決できずに自滅したとしかいえませんね。
 これは、且元が、そして秀頼・淀殿・大野治長が上手く嵌められたと見ています。確かに且元を信用しなかったのは秀頼達の落ち度です(例えそれが嵌められたものでも)。
 やはり且元に取り付く島もない態度を取りつつ、大蔵卿局に歓待した二面外交からも徳川家が「嵌めた」との念は拭えません。

>
> 最近になって秀頼と比較するのが承久の乱の後鳥羽上皇です。
> 後鳥羽上皇は承久の乱で敗北したあと味方の武士たちを見捨てて降伏してしまいました。
> 薄情ではありますし、見捨てられた武士たちからすればふざけんなと思うのもわかりますが、ここで上皇が徹底抗戦していたら京都は完全に焼け落ちていたかもしれませんし、そうなれば三種の神器の残りをはじめ多くの朝廷の宝物も失われてしまったかもしれません。
> 事実大坂夏の陣では秀頼が蔵一つ残すまで徹底抗戦したために、大阪の街は焼け落ちて多くの民衆も犠牲となり、大坂城に所蔵されていた多くの宝物も失われてしまいました。
> 薄情でも京都の被害を可能な限り少なくして朝廷の宝物も守った後鳥羽上皇と、潔い最期ではあっても家臣も領民も犠牲にし、所蔵の宝物も失わせた秀頼。
> この二人を見ると、家臣や領民や領地を守り新時代を切り開いたりできるのはずる賢かったり、薄情だったりする人で、潔かったり、義理堅かったりする人は結局何一つ守れず、新しい時代を切り開いたりできないんだなと思います。

 これも難しいですね。単純に人としては秀頼の方が好感が持て、後鳥羽上皇の方が嫌悪感を感じますが、仰られるように「巻き添えを食った人々」を思えば、さっさと逃げた後鳥羽上皇の方がマシだったとも考えも成り立ちます。
 いずれにしても、ポツダム宣言受諾ももっと早くあって欲しかったと思われてなりません。

>
> 次に天草四郎の項目についてです。
> これについては万に一つの可能性を完全に否定するのも難しいかもしれません。
> 原城の包囲は海側においては完全ではなく、ここから舟で脱出した一揆勢が少なからずいたとも言われていますから、天草四郎も首の確認に疑問があることも考えれば生存説を完全に否定することもできないかもしれません。
> これはほかの武将でも考えられるかもしれません。

 写真もない時代ですし、同じ年頃の少年がごまんといたことを思えば、よねの号泣が芝居だった可能性が考えられるのは拙作でも触れています。
 海路で逃げるのが比較的容易だったのは知りませんでした。

>
> 家臣が主君の身代わりになった話などは多く伝わっていますし、実は人に知られることなく生き延びた例が全く存在しないとは断言することはできません。
> もちろん当時は血液や遺伝子を鑑定する技術もなく、現代ですらスターリンやフセインに実際に影武者がいたり、外見というのは意外とあてにならないものでもありますから。
> 学者ならともかく私たちみたいなただの歴史好きなら、たまにはこういう生存説を考えてみるのもよいかもしれませんね。

 二・二六事件の時ですら、総理大臣岡田啓介の身代りに義弟の松尾伝蔵が殺された際もすぐには真偽が判明しませんでした。それ以前の時代なら大いにあり得ますし、それを考察るのが楽しみの一つなのはその通りですね。

>
>
> 次に辻政信の項目についてです。
> 私も辻は行方不明の直後に落命したのではという意見には同意です。
> 死因については、確かに敵愾心を抱いていた者の手に掛かった可能性が高いとも思いますが、場所を考えると虎か毒蛇に襲われ死亡したという説も否定できない気がします。

 拙作でも触れましたが、生きていれば何らかの痕跡を辻が見せない筈ないと見ています。

>
> あと私の辻政信の人物評価についていうと、あるテレビ番組で辻政信の遺族の話が出ていた際、辻政信に過大に責任が押し付けられているのではと言っていました
> いくら辻政信でも巨大組織である陸軍を一人で自由にできたわけでもないのに、辻政信一人を諸悪の根源みたいに主張する人が多いというわけです。
> これは確かにその通りで、辻政信に重大な責任があるにしろ彼一人に全ての責任を押し付けるのは正しくないでしょうね。

 辻一人に責任を押し付けるのが不当なのは私もその通りだと思います。「死人に口なし。」は個々でも悪しき傾向として出ていると思います。
 辻の身内が辻を庇うのは自然な感情であり、発言だと思います。それゆえ、辻への擁護としては認めがたいのですが、周囲が都合よく責任を押し付けすぎている面があることには同意しますし、遺族が辻を庇うのは無理ない話だとは思っています。

>
>
> 未発見の「遺体」は何処に?コーナーのコンプリートおめでとうございます。
> 完全消失の恐怖の話はもっともですが、ここの項目で取り上げられた人の大半はむしろ遺体が見つかってほしくない人たちかもしれませんね。

 それは云えてますね(笑)。逆を云えば、「遺体が見つからない」を望む最期自体が悲しむべきことではありますが。

No.176 2023/11/08(Wed) 14:09:10

Re: このサイトの戦国房についての感想4 / 薩摩守
 続きです。

> 次に新コーナーの愛妻は一人のコーナーについてです。
> 愛妻は一人コーナーのコンプリートおめでとうございます。
> ただ私は昔の立場のある人物には側室を設けて子供を産むのも義務とも考えるため、子供が正室から生まれればともかく、なかなか生まれなかった場合にはあまり評価できないと考える主義でもあるのですけどね。

 いぜれにせよ、五十路で未婚で、後継ぎを為してない我が身にはエラソーなことが云えません(泣笑)。

> 次に降伏は幸福か?のコーナーの安部頼時の項目についての続きです。
> どうも最近では阿久利川事件は、源頼義の謀略というよりは反安部派の現地豪族の陰謀ではないかともいわれているようです。
> 源頼義は河内国を根拠地とする河内源氏の出身であり、陸奥国の覇権より陸奥守の任務を大過なく勤めて新たな官位を得ることのほうが重要だったというわけです。
> つまりある意味源頼義も本当は騒動を穏便に終わらせて早く都に帰りたかったのに現地豪族の陰謀にだまされて、長期にわたる奥州での戦いを強いられた被害者の側面もあるという説です。

 そうなると、前九年の役で終盤から味方した俘囚の清原氏辺りが怪しいですかね?

> 確かに源頼義は朝廷に仕える廷臣の印象も強い人物ですし、源平合戦のころの価値観とはかなり違った価値観で動いている人物ですからありそうな話ではあります。
> どうも頼義・義家父子と義家の玄孫・頼朝では武士とはいえそもそも時代も価値観も状況も違いすぎているわけで、同じに考えるのは危険のようですね。

 確かに、前九年の役・後三年の役の頃の陸奥は京都から見ればとんでもない辺境で、「早く都に帰りたい。」と思う兵も多かったと云われればその通りかな?と思います。
 ただ、安部氏側も早く帰って欲しかったでしょうから、「人馬殺傷が貞任の仕業とするのは濡れ衣」との認識は変わりません。

>
> 次に降伏は幸福か?のコーナーの松永久秀の項目についての続きです。
> 浅井と朝倉が同盟関係にあったという話の出どころはやはり江戸時代の軍記物のようです。
> まあ歴史書なら浅井長政の裏切りの理由なんてわからないでもいいでしょうけど、歴史小説などの娯楽作品で浅井長政が裏切りました、理由はわかりませんというわけにもいかないというのも理由の一つではないかと思います。

 現在制作中の「『大敗』を検証」の「姉川の戦い」で貴見について触れさせて頂きました。
 長政の「裏切り」に信長は相当驚愕したことを思えば、「朝倉を責める前に相談」は無かったという説はある程度頷けます。
 ただ、そうなると何故に長政が新進気鋭で勢いもある信長に背を向け、内向的で、外交・軍事が苦手な義景に随身したかに謎が残るのですが。

> また浅井家はむしろ裏切りを繰り返した、史実を見ると松永久秀よりよほど裏切り者の印象の強い家で、信長擁護派からみても史実寄りに描くと、なんでそんな奴信じたというようになってしまいます。
> つまり史実通りに描くと信長がおろかに見えてしまうわけで、信長擁護派にとっても、浅井家擁護派にとっても浅井家と朝倉家の同盟を浅井長政の裏切りの理由にしておくのが都合がよかったとはいえるかもしれません。

 何者かを擁護するという立場に立って史書を綴るのも大変ですね(苦笑)。


>
> 次に偉人達の親のコーナーの藤原兼家の項目についてです。
> 藤原家の権力が飛鳥時代後半には既に確立していたとありますが、これに私は疑問です。
> 藤原家は壬申の乱の際に一度失脚、藤原不比等は完全に自らの実力で出世した人物です。
> つまり藤原家の権力が飛鳥時代後半には既に確立していたというのは後世から見てそう見えるだけで、実際にはかなり紆余曲折あったわけです。

 確かに長い目で見ると、藤原家が絶対的な権勢を誇った時代は然程長くないとも思いますし、それでも朝廷にある程度の立場をもって居座り続けたのは大したものだとも思います。

>
> また安和の変で源高明が失脚した件についても、当時の藤原氏の要人たちには天皇の外戚でなかったり、年を取りすぎていたり、逆に若すぎて官位もそれほど高くなかったり、積極的に源高明を追い落とす理由がある人物が見当たりません。

 奈良時代に藤原四兄弟が天然痘の流行で相次いで急死した直後もそんな感じでしたね。

> むしろ藤原氏内部の権力闘争に、藤原氏とも縁戚でもある源高明が巻き込まれて発生した事件という説もあったりと、藤原氏の陰謀説は安和の変の原因の中の一つの説でしかないことには注意すべきでしょうね。
 たしか、藤原道長は源高明の娘を側室に迎えているので、その辺りの背後関係も留意する必要がありそうですね。

>
>
> 新作「「大敗」を検証」についての感想などほかにも書きたいことはありますが、間が空きすぎてこれ以上書くと長くなりすぎるので、今回はこれまで。
> 更新を楽しみにしています。
> それではまた。

 楽しみにしています。
 今回も大変参考になりました。
 またの書き込みを心よりお待ちしています。

No.177 2023/11/08(Wed) 14:20:37
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