|
御来房の皆様、こんにちは。 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。
当道場は仏教・儒教・道教の良きエッセンスを重んじた『菜根譚』の教えを人生の手本としつつ、どんな宗教・思想・信条も良きものは重んじようと思う一方で、極論や盲従を厳に戒めています。 基本が道場主の趣味によるサイトなので、政治的にはノンポリ・中立であろうと思っていますが、自己の主張にそれ等を排除し切れないのは道場主が一番自覚しています(それゆえ、好き嫌いははっきりさせ、せめて読み手の方々にはそれを差っ引いて閲覧して頂くよう心がけています)。
こんなことを最初に書くのも、世界が破滅に向かう第一歩が、いきなり念頭に起きたからです。 ずばり、トランプによるベネズエラ大統領の拉致です。
拙サイトが政治的な発言を控えている(←そうは思わない方も多いと思いますが)のも、物事が起きているその時点では一面的なことしか見えず、事の是非が完全には断じ難く、軽率な発言となることを戒めているからということがあります。
しかしながら、今回のトランプの暴挙はベネズエラの独立国としての主権を完全に踏み躙っています。 正直、9.11テロの首謀者を米軍がパキスタンで殺害した際も、「いくらテロリスト掃討の為とはいえ、他国の軍隊が独立国内で勝手に軍事行動を取るなんてどうなの?」と思っていましたが、今回は完全にアウトです。 例えベネズエラの大統領が如何なる人物であれ、一国の代表者を拉致し、その後の政権運営を担うことを一方的に宣言する行為は、どんな大義名分を持ち出しても侵略行為です。
百歩譲って、ベネズエラ大統領の逮捕に正義があるとしても、トランプがロシア・中国に云っていた、「力による現状変更は駄目だ。」という言葉は完全に説得力を失くしました。 同時に、トランプの行為を批判できない日本の与党も、同盟関係上沈黙するのが精一杯であることを理解して尚、これまでの主張に対する説得力を大きく減退させたことでしょう。
アメリカがこの有様で、ロシア・中国・北朝鮮の暴走を批難しても説得力は皆無です。 日本の論客達の中にも、昨年から騒がれる「台湾有事」に対して、(準備の関係から)「攻めて来ない。」と述べている者もいますが、有史以来、戦争は必ずしも損益勘定だけで起きている訳ではありません。 「物のはずみ」、「軍部の暴走」で起こっても、簡単に止められないのが戦争です。 今回の米軍の行動が如何に正しくても(私はそう思いませんが)、ベネズエラ人の中に遺恨は間違いなく残ります。 トランプはこの後、何十年、何百年残る遺恨に対する責任を抱いているのでしょうか?抱いてないでしょうし、内心「しまった!やり過ぎた。」と思っていたとしても、絶対にその非を認めないのが、あの米国史上最も傲岸不遜野郎です(←この際断言してやる)。
勿論戦争勃発など望んじゃいません。 ただ、アメリカが軍需産業複合体を潤すことで発展する国である以上、アメリカの暴走は容易に世界に混乱と分断と紛争を巻き起こしかねないのは周知でしょう。 こんな弱小サイトのBBSで吼えても世に何かを為せる気がしませんが、蟻の一穴としてでも今回の暴挙はしっかり非難したいと思います。
それでは。
|
No.655 2026/01/08(Thu) 15:06:15
|