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70年代の第二次特撮ブームの頃、今は無き玩具会社のタカトクが「ジャンボキャラクター自動販売機」というものを展開していました。 身長2メートルぐらいのヒーローの姿をした立像で、左足のふとももに100円玉を入れてレバーを回すと右足のふとももの穴から玩具入りの丸い透明カプセルが出てくるというものでした。 全国の駄菓子屋にリースされてまして、ライダーは旧2号、新1号、V3が確認されてます。 ウルトラは帰り〜タロウの3種類ですが、タロウは末期だったらしく、製造数も少ないようです。 それ以外だとキカイダーにアイアンキング、バロム1なども。 そしてブームが終わると回収されましたが、知名度の高いライダーやウルトラはデパートの屋上の遊園地などに、ふとももの穴を埋められた上で陳列されていたそうです。 しかしなんせ重いもので、倒れてくると危険だからか、多くは現存していません。タカトク自体も84年に倒産しましたし。
さて、宮城県丸森町に筆甫(ひっぽ)という地名があります。コンビニも鉄道も無い山奥で、地元の人も「宮城の秘境」と呼ぶ場所なのですが、ここの小学校の前に、なぜかV3の自販機立像が立っています。 丸森町の公式サイトでも紹介されているほどで、93年から置かれていたとか。痛んだり色褪せたりしても、地元の有志が色を塗り直しているそうで、小学校が統廃合で廃校になった今も、1人立ち続けています。 グーグルマップにも「観光名所」扱いで登録されていますが、場所が場所なのでツーリングのついでに見に来るぐらいの存在だそうです。 小学校の卒業生はどう思っていたのか聞いてみたい気もしますが、ネットで検索しても卒業生が言及しているのは見たことが無いんですよね…いったいどういう経緯で置かれたのやら。
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No.585 2025/09/22(Mon) 21:16:09
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