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戦隊シリーズが終了すると話題になっています。
92年のジュウレンジャーから、海外でも特撮パートだけ流用して「パワーレンジャー」名義で展開し、世界的人気になっていました。 なおジュウレンジャーの敵ボスはヘドリアンの曽我町子さんでしたが、パワーレンジャーではなんと自ら英語で吹き替えも担当していました。元々挿入歌も歌ってましたし、芸達者な方です。 しかし2018年、パワーレンジャーは契約更新時にオモチャの権利をアメリカ大手玩具会社のハズブロに取られてしまい、その後は映像も流用ではなく独自撮影に移り変わっていきました。 それまでは日本でオモチャが売れなくても翌年に海外で売れるかもしれない…という保険があったのですが、それがなくなったことで海外版も含めていた売り上げは大暴落しました。 いまやバンダイが扱っているキャラクターものシリーズの中で、プリキュアよりマシなレベルにしか売れていません。あちらは女児向けですしアニメですから特撮より予算はかからないので、同列に語ることはできません。
ウルトラは戦隊以上ライダー未満なのですが、アジア圏の海外で人気です。かのハヌマーン作ったタイの会社が潰れ、社長もおっちんだ上に「海外でウルトラ旧作の商売ができない契約書」が裁判で偽物とされたため、中国やら何やらでイベントやりまくってますからね。 それにチビッ子は怪獣好きなので、現役のテレビ番組は終わっても怪獣のオモチャは安定して売れるんですよ。
そのウルトラより売れているライダーはというと…逆に海外でダメです。かつて2回ほど海外進出しようとして、ハズれましたから。 パワーレンジャー人気の90年代にRXを「マスクドライダー」というタイトルで海外展開し、パワーレンジャーと共演する話も作られましたが、それきりでした。
変身ベルトのオモチャは、仮面ライダーWがかつてない記録を出すほど売れたことで、別売りの小物をガンガン増やすというのが主になりました。メダルやらスイッチやら指輪やら。 戦隊とウルトラにも似たような波が押し寄せましたが、なんせ戦隊はヒーローの数が桁違いに多いものだからオモチャを本編で出し切れなかったり持て余したり…。 旧作のヒーローをレジェンド枠とか言って度々登場させ、更に現役のメンバー5人(ぐらい)のことも掘り下げなきゃいけないのですから、とても尺は足りません。 いつかは破綻するはずだったのですよ。
戦隊が終わったら、これまで戦隊と被らないようにライダー同士で戦ったりしていたライダーシリーズが戦隊化していくかもしれません。 ライダーが3〜5人くらいでチームを組んで戦うとか。 そういえば本家たるゴレンジャーは、元々「仮面ライダーを5人組にする」という企画から始まってましたね。
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No.603 2025/11/01(Sat) 21:01:50
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