|
仮面ライダースピリッツの漫画が最終回となりました。25年です。
聞こえてくるのは「まだやってたの?」「第何巻で切った」と言った否定的な意見が多いです。 最初期の9人ライダーそれぞれにスポットを当てたシリーズは今でも好評なのですが、ZX編に入ってからは覚えてないという声が聞かれます。 2号が改造された過去編に寄り道したり、露骨な大ゴマを連発して話がいつまでも進まなかったりといった問題が多々見られました。 確かにデッドライオンやジェットコンドルを登場させたり、設定だけだった技や本編の没ネタを登場させたり…といった点は受けていましたが、そういったネタを一つ出す前に何話も引っ張ったりしていました。V3なんて何回変身不能になったことか…。 また作者の村枝氏が世代ではないため思い入れが薄いらしく、スカイとスーパー1は正直扱いが悪かったですね。後者は村枝氏が拳法好きだから活躍はするものの、敵のジンドグマはあっさりでした。 ストロンガーのデルザー怪人は良い扱いを受けていた…と言いたいところですが、何度も死んだり生き返ったりを繰り返すだけで、まるで「キカイダー01」のギルハカイダーです。 そもそもこれってZXが下敷きなのだから、なによりもロイド怪人を活躍させるべきなのに、初期でほぼ全滅しちゃってますし。 アマテラスだのツクヨミだの、ライダーと一切関係ない日本神話を絡めてきたのも謎ですし。大体首領って本家ライダーシリーズでは世界征服を狙ってしつこくテロばっかやってるオッサンなのに、そんな壮大な設定にされてもなあ…というかむしろライダーよりウルトラに向いてそうな設定です。
この作品に限ったことではないですが、現代って長期連載は嫌われる傾向にあります。 1話完結ものならともかく、ストーリーがずっと繋がっている漫画で何十巻も続けられると、初期からの読者は疲弊して離脱するし、新規の読者はそんな1巻から何十巻も読んでられないと言って最初から入ってこないし。 ただでさえ漫画以外に娯楽が溢れてますからね、現代は。 かのジャンプで何十年も看板張ってたワンピースですら、登場人物が多すぎる上に1人1人掘り下げたり過去回想入れたりするもんだから「いつまで経っても話が進まない」「もういい」と、読者が離脱して行ってます。 そのジャンプでワンピースを上回るヒットとなった鬼滅の刃は、4年くらいの連載で全23巻完結です。作者は「もっと続けてほしい」という要望を断って、区切り良く終わらせました。 最終巻あとがきで「主人公達と一緒に戦ってくれて、ありがとう」「完結までお見せできなかった読者の方にお詫びします」と終始謙虚でした。 そう、連載が長く続けば続くほど、亡くなる読者の方も増えるわけで、そういった方々に謝ってらしたのですよ。これは大きな反響を呼びましたね。
まあライダーの原案者たる石ノ森氏の描くヒーロー漫画からして、どれも奇麗に完結しないものばかりなので、その点だけはライダーっぽいとも言われてましたが。
|
No.558 2025/08/15(Fri) 21:03:47
|