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御来房の皆様、こんばんは。 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。
本日は一二月五日で、四日後の一二月九日と、五日後の一二月一〇日は拙サイトでも採り上げた三毛別羆事件から丁度一一〇年となります。 そんな年に近年稀に見る熊害事件の多発に心を痛めていたところ、先日驚愕のニュースが飛び込んできました。 ヒグマを捕える為の箱罠に三八〇キロの大物が捕獲されたという物でした。それも一一〇年前と同じ苫前で………。
しかも三八〇キロという体重は三毛別事件の加害熊・通称「袈裟懸け」と同じものということに奇しきものを感じずにはいられません。 Wikipediaによるとエゾヒグマの平均サイズは、体長はオスが約一.九〜二.三メートル、メスが約一.六〜一.八メートルで、体重はオスが一二〇〜二五〇キロ、メスが一五〇〜一六〇キロとあり、ただでさえデカいヒグマより二回り程大きいと推測されます(ちなみに「袈裟懸け」の体長は二.七メートル)。
正直、これだけの大物となると、冬眠するのに充分な栄養を確保出来ていないか、体に合った冬眠穴を見つけられていないかの、所謂、「穴持たず」で、飢えている可能性が高く、非常に危険です(大物でなくても一二月に冬眠に入っていない個体は危険です)。 幸い、捕らえられたことで「袈裟懸け」の様な悪行を行うことはなかった訳ですが、過去に事件跡地を訪れた際、現地にお供え物を置こうとして、「熊が出るのでお供え物をしないで下さい。」という看板を見て、自らの無知への恥と、「袈裟懸け」が現れてもおかしくない地にいることへの恐怖を感じた記憶があり、実際に「袈裟懸け」に匹敵する大物個体が現れ、改めて今年の熊事情が恐るべき状態にあることを痛感しました。
ただ、やはり熊は自然の一部で、正しく恐れ、正しい距離を置いて共存すべきと思っています。 駆除にクレームを入れる輩も、絶滅を叫ぶ輩も、自然や現実の何たるかを介さない阿呆であるとの考えに変わりはありません。
改めて、有史以来熊の犠牲になられた方々、駆除であれ狩猟であれ人間の犠牲になって来た熊の双方に供養の念を捧げたく思います。
ではまた来月(来年)。
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No.628 2025/12/05(Fri) 01:32:02
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