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御来房の皆様、おはようございます。 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。
現在制作中の『人質………その様々な待遇と存在意義』は多分、今月中にはコンプリートすると思いますので、次作を月末にはアップ開始出来ればと思っています。
さて、本日の話題は度々拙サイトで触れている「「嘘」と「間違い」の違い」について。
先週、NHKの『歴史探偵』を見ていて、「ムっ。」とした一瞬がありました。 それは「大化の改新」の呼称に巡るワンシーンで、かつて「大化の改新」と云えば、狭義には蘇我入鹿暗殺を指し、広義には蘇我氏族滅に端を発する中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)による政治改革を指しましたが、昨今では蘇我入鹿暗殺自体は「乙巳の変」と呼び、その後の大宝律令制定までの政治改革を「大化の改新」と呼ぶようになったことは数年前から把握してました。
ただ、そのことに関する説明を受けた際に、局長である佐藤二朗氏が「(学生時代の恩師と思われる)近藤先生、嘘を教えたのですか?」と呟いていたシーンでした。
まあ、歴史認識が変わったことへの演出であって、何も佐藤氏が恩師を噓つき呼ばわりしたい訳では無いことは分かるのですが、書籍のタイトルやYoutubeの見出しには、過去の学説を嘘つき呼ばわりしている例が枚挙に暇がなく、前々から辟易していました。
確かに歴史研究が進んだことで過去と現在では史実が異なると認定されることがあるでしょうし、現在と未来においても同様のことは幾らでも出て来るでしょう。 一例を挙げれば、足利尊氏や源頼朝の肖像画は、道場主が学生時代に歴史教科書で習ったものは別人のものであるとされています。
では、道場主の学生時代の恩師は道場主に嘘を教えたのでしょうか? 結果としては、間違いを教えていたかも知れませんが、恩師に道場主を騙そうとした意図など一ミリもありません。 少なくとも、過去のある時点まではそれが史実とされていたことで、それを史実として伝えたことは、新史料発見などで間違いだったとことが判明したとしても、少なくとも、「嘘を教えた。」は当てはまらないと考えます。
また書籍やYoutubeのタイトルで、「嘘」を大々的に掲げたものを幾つか目を通したりしたこともありますが、どや顔で過去の説を「嘘」と侮辱するもので、全くの新説を見聞きした試しがありません。
勿論、これは私自身にも云い聞かせるべきことと心得ています。時の流れの中で過去作において「史実」と確信していたことが、今後「間違いだった。」と判明する例はあるでしょう。 歴史には謎も多く、間違ったことを今この瞬間も記している可能性は充分にあります。 逆に私の方で過去の説を批判することもあるでしょう。
いずれの場合も、「間違い」と「嘘」を混同しない様に気を付けたいと思います。 ではまた来月。
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No.578 2025/09/10(Wed) 12:00:21
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