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御来房の皆様、こんにちは。 毎月五日の担当、戦国房薩摩守です。
先月、「人質………その様々な待遇と存在意義」をコンプリートさせて以来、新作のアップが為せていませんが、中旬までには出来ると思います。ただ、少し暗い題材だとだけ申し上げておきます。
さて、本日取り上げる話題は「熊」についてです。 拙房を開設当初から制作を予定し、二〇年以上前に「北海道苫前郡羆害事件(大正四年)」をアップし、その後現地に足を運び、関連書籍を入手する度に更新を続け、弱小サイトでも獣害を減らし、人間と野生動物が共存共栄出来る一助になれればと思い続けてきましたが、今年の熊による獣害事件被害は過去最悪を更新しています。 「熊による人身事故」と云えば、ヒグマによるそれを思い浮かべる方も多いと思いますが、今年はヒグマよりは体格も小さく、性質も大人しいとされるツキノワグマによる被害が深刻です。
その昔、NPO法人日本ツキノワグマ研究所理事長で、熊研究の第一人者でもある米田一彦(まいたかずひこ)氏は、著書にて自らを「クマ追い」と自称し、研究中にクマに襲われた際も、「熊に罪はない。」と述べつつ、
「決してクマに襲われて死んではならない。人が熊に〇されれば加害熊だけではなく、とばっちりで数頭の熊が命を落とすことになる。」
とも述べられていました。
そしてネットによる様々な意見が出しやすくなった昨今、熊の確殺に対し、自治体に対して、「熊を〇すな!」というクレームを入れる連中が激増したのですが、何か月か前にこの雑文で私は「無知も甚だしい!」との論を展開しました。 何故に「無知」として、痛罵したかを個々では繰り返しませんが、その手のクレームは最近では減少気味です。
それは良いのですが、その対極とも云うべき、「熊を絶滅させろ!」のぼざくド阿呆が湧いて出てきて、怒りと悲しみを覚えています(余りに馬鹿馬鹿しいので、絶滅論が何故に愚論なのかはいちいち説明しません)。
そりゃ、熊によって身内の命を奪われた人間が感情的になって熊類の絶滅を願ったのなら、まだ気持ちとしては分からないでもないですが、生態系バランスの何たるかを全く介していないとしか云い様のない暴言・妄言にはただただ呆れるばかりです。 しかも、(名誉棄損になるといけないので名前を出しませんが)某地方議員までもがそれを口にし、批判を寄せられたことに対し、「「失言」とは思っていません。「英断」だと思っています。」と抜かしていました。 どうもこの議員、生態系・食物連鎖を巡る生物学に関して無知なだけではなく、まだ受け入れられていな主張に対して、「英断」という言葉を(しかも自分で)用いていることから、国語能力も絶望的に弱い様です。
もうこれ以上はこちらの文章も見苦しくなるので、ここらで締めますが、改めて拙サイトの「道場訓」に掲げている「極論に正論無しと心得よ。」を訴え、すべての獣害事件で犠牲になられた方々、そしてそれに関連して討ち取られた動物達の御冥福をお祈りしたいと思います。
ではまた来月。
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No.608 2025/11/05(Wed) 13:53:24
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