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御来房の皆様、おはよう。 毎月10日の担当、特撮房シルバータイタンです。
日々更新を滞らせていますが、正直、日常の業務が絶不調と云うことにあります。 まあ生業の不調は今に始まった話ではなく、昨年来の話で、すべては自分自身の能力不足であります。 ただ、気になるのは(プライバシーが含まれるので詳細には書けませんが)現在の難局が二回り昔である24年前の1999年と極めて酷似しているということです。
それゆえ、「女々しい!」、「うじうじしてどうする?」と思いつつ、ついつい24年前の同時期を振り返ってしまいます。 そしてそんな24年前の12月、『ウルトラセブン』が「最終章」を迎えていました。
1966年に放映された『ウルトラセブン』は歴代作屈指の人気から、1994年にTV特番「太陽のエネルギー作戦」・「地球星人の大地」が制作され、作中ではフルハシ(毒蝮三太夫)がウルトラ警備隊の隊長となっていました。
そして2年後の1996年にウルトラセブン誕生30周年でビデオ三部作が作られ、第3話で参謀となっていたフルハシとモロボシ・ダン(森次晃嗣)が30年振りの再会を果たしました。
そして件の(?)1999年、最終章六部作がビデオ作品で作られ、第1話でいきなりフルハシが殉職しました。 最終話である第6話でフルハシは復活したのですが、その話では現地球人こそが何万年も前に先住民族を海底に追いやって住み着いた侵略者であったことが判明し、現地球人を愛した故に現地球人に味方したウルトラセブンはM78星雲から裁かれる身となるショッキングなラストでした。
それから24年のウルトラシリーズの歴史の中で、所謂、「平成ウルトラセブン」はパラレルワールドとされ、メインの歴史では『ウルトラマンレオ』の第40話で生死不明となっていたダンはウルトラの母に救われ、『ウルトラマンメビウス』放映の20年前(1986年)に神戸の海にヤプールの怨念を封印したことでセブンに変身する力を失い、行動を共にしたマン=ハヤタ(黒部進)、ジャック=郷秀樹(団時朗)、エース=北斗星司(高峰圭二)とともに地球人として過ごし、牧場主となっていました。
『メビウス』終盤に他のウルトラ兄弟と共に地球を離れ、その後も一戦士として、ウルトラマンゼロの父として、ニューフェイスとなるウルトラマン達を陰に日向にサポートし、「平成ウルトラセブン」は最終章の後に作られた五部作(←ダンは出て来ない)以降は作られる気配も無さげです。
ただ、個人的に苦難の時期にその命題の重さを見ていたせいか、平成ウルトラセブンには捨て難いものを感じています。
最終章6部作最終巻の発売日は1999年12月31日で、実際にはその数日前から販売は始まっており、道場主はそれを神奈川県藤沢市にある森次さんのお店で買いました。 その日は当時勤めていた会社を解雇された日で、道場主がファンである大黒摩季さんが充電期間に入った日で、ミレニアムを迎えようとしていた日で、何とも様々な想いが錯綜した日でした。
24年の時を経て、同じような苦境に入っている様は何とも成長の無い話で不甲斐ない限りですが、それでも特撮房は制作開始から来年で23年となります。『ウルトラセブン』も後三年で60周年を迎えます。 みっともない、成功の無い人生でも、周年を重ねる為にもまずは自分が健康であり、『ウルトラセブン』関係者にも元気でいて欲しいものです。
それでは。
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No.208 2023/12/25(Mon) 11:11:38
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