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御来房の皆様、こんにちは。 毎月五日の担当・戦国房薩摩守です。
職場で大きな動き(有り体に云えば二ヶ月後の左遷・異動)があり、それに関連して私生活でも種々変革があり、こちらの更新を滞らせていました。 現在制作中の「真に受けるなよ、「讒言者」を……」の制作は少し少しではありますが、進んでいます。
そんな中、今日の話題は「パーセンテージ」についてです。 しょーもない感情論なのは百も承知なのですが、本屋を巡ったり、ネットやYouTubeを見ていて、前々から「賛否」、「嘘」の見出しに反射的なイラつきを抱いていました。
殊に歴史関連の書籍・サイト・動画では、新説への注目度を高めたいのは分からないでもないのですが、やたらと従来の説を「嘘」と誹謗するものが多いのを苦々しく思っていました。 確かに新史料の発見や、研究の進化で従来の学説や伝承が「誤りであった。」となった場合、それが正されるのは大切なことです。 では、誤りを教えていた従来の書籍・教科書の著者や編纂者は読者を騙していたのでしょうか?
「真実とは異なる。」と知っていて、意図的に誤ったままを教えたのなら、「嘘」でしょうけれど、それを誤りと知らないまま伝えた分には、あくまで「誤り」であって、「嘘」ではないと思います。
それゆえ、従来の説を「嘘」とする見出しや表題には嫌悪感を抱いていました。 加えて昨今、見出しや表題でムッと来るのが、「99%が知らない。」、「8〜9割が誤解している」というものです。
恐らく、タイトルを付けた者は、「誰も知らないことを俺は知っている!」とどや顔をしたいのでしょう。 しかしながら、今の世の中、下手に「100%」や「全部」を謳うと忽ち叩かれますし、すべての人の意見・知識を把握することは誰にも出来ません。 それゆえ保険的に「1割」や「1%」に逃げ道を確保しているのでしょうけれど、その意図は充分理解出来つつ、それだけに「こいつもか…。」という気分でムッとします。
まあ、私自身、時々拙サイトにて、断言が不可能なことを知った上で、そうしたい気持ちを抑え切れずに、「この際断言してやる。」等と書いたりするので、エラソーなことは云えないのですがね(苦笑)。
ではまた来月。
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No.240 2024/02/14(Wed) 14:59:57
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