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集団的自衛権を問うー元米軍兵士の話 - hasebe

ローリエさんがツイッターで紹介していた高遠菜穂子さんと
元米軍兵ロス・カプーティさんとのお話しを載せさせていただきます。

日本は、この選挙が終わると、自民公明党の国会議員過半数の与党
として、集団的自衛権が閣議決定されることになるのでしょう。

日本人がブートキャンプで人を殺すのを良しと思える訓練をするなんて
考えられますか?
   
そしてグッドキラー(良い殺人者)になるために”殺せ、殺せ”とかけ
声をかけ踊ったり、盛り上がるするのでしょうか?




【集団的自衛権を問う、元米軍兵ロス・カプーティさんのお話し。】
           by 高遠菜穂子さん
http://togetter.com/li/748834


ロス「軍隊の訓練はワクワク。戦場に行くことになった時、気持ちが高ぶった。
   戦場で"ランボー写真”を撮っている時、私も仲間たちも”俺たちはタフ
   でクール”だと思っていたし、そう思われたかった。
   2006年6月にイラクに行ったが、その2ヶ月前のファルージャ総攻撃に
   ついては知らなかった」

ロス「アブグレイブ刑務所での米軍によるイラク人への拷問や虐待も明らかに
   なったが、私は知らなかった。だから、イラク全体で米軍への抵抗運動が
   なぜ起きるのか理解できなかった。
   きっと米国人なら誰でも殺そうとする狂信的な奴らなんだと真剣に思って
   いたのです」

ロス「しかし、その数週間後にファルージャに行ってその理由がわかってきま
   した。
   治安維持作戦として、戒厳令をしき、武器捜索、村人たちに情報を出せ
   と強要した。
   これらの作戦は村人を危険に陥れていた。
   村人たちに金を渡して情報を得ましたが、もちろん信用できる情報とは
   思えませんでした」

ロス「ある時、武器捜索をしているとある老人宅の裏庭で非常に古い錆び付いた
   地雷を発見し、私はその老人に手錠をかけ、頭に黒い袋をかぶせトラック
   の荷台に載せて連行しました。
   おそらくアブグレイブで拷問されたことでしょう。
   米軍は警察、裁判、刑務所など全権力を握り、イラク人には何もなかった」

ロス「イラク人が米軍に抵抗するのはあたりまえだと気づいたのです。
   しかし気づいたのは遅かったのです。
   気づいてしまったのに、私は第2次ファルージャ総攻撃参加の命令を受けた
   のです。命令に背くことはできませんでした」

ロス「ファルージャではまず、女性と子どもたちを町の外に出しました。
   一度に20万人ものファルージャ市民が避難民になり、廃墟やテントでの避難
   生活を強いられました。
   今度は、戦闘年齢の男性たちを町の中に閉じ込め、攻撃を開始しました。
   町の3分の2が破壊されました」

ロス「ファルージャは私の町ボストンと同じくらいの人口の町ですが、この総攻撃で
   4,000~6,000人が死んだと推定されています。
   町中を巡回して写真を撮りましたが、破壊されていない家は1軒もありません
   でした。
   米国はこれは人々の解放だと言っていましたが、虐殺でした」

ロス「アメリカに帰国すると、ヒーロー扱いされました。私のユニットのメンバーは
   みんな、とても困惑し、複雑な気持ちでした。英雄視されることを喜びながら、
   心が引き裂かれるような感じもありました。
   私のユニットの半分のメンバーがドラッグとアルコール中毒で除隊されてしま
   いました」

ロス「ユニットの仲間はPTSDに苦しみました。
   最近の新しい報告では、モラルインジャリー(良心の呵責障害)というのがあ
   ります」

ロス「私の同僚はこれに酷く苦しみました。彼はイラクでパトロール中、道端に立って
   いる老人を発見し、武器を持っていると判断し、即座に射殺。
   が手にもっていたのはコーランでした。帰国後、彼は毎晩悪夢にうなされました」

ロス「この写真、道路に寝ているホームレスの男性です。
   彼が来ているTシャツは新兵募集のスローガン"AN ARMY OF ONE"が書かれたシャ
   ツを来ています。帰還兵のホームレスもとても多いです」

ロス「しかし、ファルージャの人々はもっと酷い状況に置かれています。
   ファルージャの新生児の14%が先天異常です。
   しかし、ファルージャの病院にはこれらの先天性欠損症の子どもたちをケアする
   ための設備や環境が整っていません」

ロス「私はとても利己的な理由で戦争に行きました。
   戦争に行きたがっていたのに、戦争の代償については本当に何も知らなかったの
   です。
   だから、私は今、その代償、償いをしようとしています。
   イラクの人々に与えた損害をなんとか癒したいと思っています」

ロス「イラク避難民に物資を送ること、戦場の事実を語ること、これも償いのひとつです。
   私も私の同僚たちもファルージャで起きたことを人々に話す責任があると思います。
   そして何より、この先同じことが起きないように努力することが大切なのです」

Q 「ランボーみたいになりたいと思っていたそうですが、アメリカではどう教育されるの
  ですか?」、

ロス「ハリウッド映画などもそうですが、激しい戦争を観れば観る程、兵士は英雄だとさ
   れる。そして善か悪かで物事を考える傾向があると思う。
   政治家が言っていることを疑うことを知らなかった」

Q 「米国の若者はどんな気持ちで入隊するのか?」、

ロス「米国は徴兵制はなく志願制ですが、理由はいろいろです。学費が欲しい人もいます。
   一部の人たちは、米国が世界をより良くしているのだと考える人たちもいます」

Q 「日本では在日米軍は日本を守るためだと言われているのですが、米軍側から日本はど
   う思われてる?」、

ロス「(苦笑)正直、よく知らない。
   米軍と米市民の間にはギャップがある。
   全世界に800も基地があることを米市民は知らない。米政府は中国、太平洋側にフォ
   ーカスしてる」
  「米国は基地を作るけど、その国を守るためではないと思います。その基地を使って
    米軍の軍事力を誇示するためじゃないでしょうか」

Q 「帰還兵のPTSDの問題に対して米軍や米政府は責任を取ってるか?」、

ロス「米軍はある程度の支援はしています。カウンセリングとか。 
   でも、”正義の戦争”が前提。帰還兵病院は”良心の呵責”や”罪悪感”に関して
   は「誇りを持て」と言われる傾向」

Q 「先天異常の原因と考えられる兵器は?」

ロス「正確には言いきれない。劣化ウラン弾は91年、2003年使用されてます。
   が、ファルージャ総攻撃で使用されてるかどうかはまだ不明。
   だから、なぜこんなに先天異常が多いのかと思う。
   他には米軍が出した廃棄物を燃やしていたのも汚染してる」

ロス「バスラとファルージャの毛髪、土壌サンプルから鉛と水銀が検出されてる。
   それともう1つの兵器はサーモバリック爆弾。ファルージャで実験しました。
   これは微濃縮ウランが含まれているという研究が出てます」

ロス「サーモバリック爆弾はアフガニスタンで使用するために作ったもので、洞窟を
   破壊するため。
   非常に強い熱風、室内の空気(酸素)を吸い込み、内蔵などを焼き殺す。
   アフガンの後、ファルージャではロケット砲になりました。
   洞窟だけでなく市街戦にも使えるとされた」

ロス「この兵器を生産している企業はこの兵器の重金属が何かを明らかにしていないが、
   微量濃縮ウランと考えられている。
   なぜなら、それが使われたファルージャ、アフガニスタン、レバノンでその痕跡
   が見つかっている」

ロス「サーモバリック爆弾は今もイラク政府軍によって使われている。
   私は今年1月に米政府に対してイラク政府にヘルファイアミサイルなど兵器を送るな
   という署名活動をした。そのヘルファイアがサーモバリックです」

Q「ロスのような活動は他にも多くいますか?」

ロス「私は嫌われてる。他の人たちは英雄のままでいたいだろうし。
   イラクの状況を改善しようという人たちはあまりいない。
   本人たちのトラウマが強い。
   PTSDやホームレスの問題、医療ケアや教育ケアの不足、軍人恩給の問題についてが多い」

Q 「高校生の時、なんという説明があったら入隊しなかったと思う?」

ロス「難しい質問。
   ただ、もしイラク側が外国はタッチするなと言われいれば、考え直したかも」

Q 「イスラム国とは?」

ロス「06年頃、彼らはとてもイラク人に嫌われていた。
   小規模グループだったがシリア内戦勃発後、2013年にイラクのファルージャを中心に
   非暴力デモが拡大した。」

   「2013年12月末、イラク政府がこのデモに攻撃して武装蜂起。
   イラク政府はファルージャを無差別空爆 ファルージャの地元勢力は、ファルージャに
   戻ってきたイスラム国に対し、イラク政府との戦闘に協力するならいいぞ、ということ
   でイスラム国を受け入れました。」

   「現在2つの動き。
   イラク政府に対しての戦闘がメイン、それとイスラム国。
   対テロということは意味なし。バッシングの言葉。
   ホントのテロリズムはファルージャに対してやった行為。
   これは私が実際に対テロに参戦して思うことです。
   イラク政府も民間人を殺してます。米軍とまったく同じことをやってます」

Q 「戦闘中、どうやって平常心を保った?帰還後はどうリカバリしましたか?」

ロス「リカバリしたかどうかわからない。
   今私が苦しんでるのはモラル障害、罪悪感が酷い。
   でも、こういうイベントで話すことでリカバリに近づき、心が解放されていく気がする」

Q 「戦争に行く前、ゲームは好きだった?」

ロス「それほどでもなかったかな。今の若者はすごく影響されてるんじゃないかと感じる。
   こういうゲーム作りに米軍が関わってます。
   これからもっとでしょう。あるゲーム会社に雇われた同僚はファルージャ戦闘ゲーム
   制作のために雇われました」

Q 「イスラム国に世界中から参加してる。こうした人たちを止めるにはどうしたらよい?」

ロス「貧困などに苦しむ人たちは急進的な解決策を求めるいるのかも。
   イスラム教のことはよくわからないが、イスラム国の宣伝方法がイスラム教徒に響く
   のかも。まずは自分たちの社会を希望を持てるよう改善を」

Q 「人に銃を向けた時ってどんな心境?」
  

ロス「正直、ブートキャンプは精神的な訓練。人を殺すのを良しと思える訓練。
   普通、人間は人を殺すのを本能的に嫌がる。
   グッドキラー(良い殺人者)になることは軍では矛盾しない。
   かけ声も”殺せ、殺せ”だし、踊ったり、盛り上がる」

  「そのうち、何人殺したかを自慢し合うようになる。
   ファルージャにいた米兵狙撃兵の自伝がベストセラーになって映画化される。
   クリスマスに公開予定。主役の狙撃兵役は人気俳優のブラッドリー・クーバーが演じ
   ます」

  「帰還兵についての問題についてはわりとよく語られるけど、イラクでの戦争犯罪、
   イラク人の苦しみ、人道問題については語られていないように思う。
   兵士は英雄とPTSDの悪循環」

Q 「米国の学校教育は戦場に行くことを薦める感じ?愛国心とか煽られる?」

ロス「たとえば、学校で国旗を振ると言われてそれを拒否したら、それは帰還兵に対して
   リスペクトしてないってことになる。
   軍隊は良い仕事、経済的に困窮しないよと言われる」

  「米軍と一緒に行動すると酷いことになると思う。
   全世界に800基地も作った帝国はアメリカしかない。
   集団的自衛権はアメリカのその戦略に手を貸すことになるということでしょう」


[No.6002] 2014/11/25(Tue) 23:06:21

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